2007.10.05 (Fri)
時津風親方解雇
とうとう時津風親方が日本相撲協会から解雇された。今日、日本相撲協会は、時太山が死去した問題で、緊急理事会を開き、時津風親方を解雇処分することを決定し、本人に通告した。そして、協会役人にも連帯責任があるとして自主的に北の湖理事長の減俸50%4ヶ月、理事9人の減俸30%3ヶ月を発表した。ただ、時津風親方は処分の執行停止を求めて提訴する予定で、部屋付きの枝川親方に名跡を継承させたい相撲協会に対し、異を唱える姿勢で今後も目が離せない模様である。
上記の通り時津風の解雇処分が決定した。死者を出した部屋の親方だから当然という声は多い。新弟子の時太山の額をビール瓶で殴り、「かわいがってやれ」としごき、体罰を指示したともいわれているから、解雇処分も当たり前というのが世間一般的な意見でもある。でも時津風親方がテレビに出演して、若手先輩力士に時太山への暴行を指示した事は「間違ってもない」と関与を否定していた。しかし、今さらこんなことを言っても死人に口なしで、自らを庇うための事実の歪曲ととられても仕方が無い。何故なら、火葬まで一方的に行おうとして、保護者から断られている。つまり隠蔽工作も図っていたと言えなくも無いからである。今さら往生際が悪いぞと言いたい。だから確かに時津風親方のやり方は悪いのである。ただ一言付け加えるならば、私は、相撲協会が信用を失墜させたという理由で時津風親方を解雇処分にして、全てを片付けてしまおうというやり方も気に食わないのである。
相撲部屋が現在50以上あるとして、時津風部屋のようなしごきや体罰が無い部屋を探すのは容易で無いと思える。何処の部屋も似たり寄ったりで、時津風部屋に近いことは当たり前のように行っていると見るべきである。だから今回、死者が出たことで事情徴収となり、親方解雇という前代未聞の破廉恥な出来事が起こってしまったが、過去にも同様な事があって、それを協会がもみ消した事実はあったのではないかと推測するのである。
日本相撲協会は、そもそも営利を目的とせずに公益に関する事業を行う財団法人とされ、監督官庁である文部科学省の許可を得て、営利法人より低い22%の軽減税率が適用されている団体なのである。これは国技という名の下に特別枠で守られていて、角界は特別といった意識があり、そこに相撲協会の理事等の幹部連中の甘えの構造が見え隠れするのである。だからお互い身内に甘くなってしまい、朝青龍事件にしても八百長問題にしても、なかなか内部にまでメスを入れたくないのである。
彼等、相撲協会の幹部達は、全員が元関取で、外部からは当然のように理事にはなれないし、部屋の頭の親方になるにしても資金が半端ではなく、有能な人材でも年寄名跡が手に入らないから相撲協会に残れないのだ。こういった現状では、相撲協会の中で、より仲間意識が強くなり、改革よりも保身に走ってしまいがちである。だから、この世界特有の制度、しきたりが重んじられ、理不尽な制裁の習慣は残ってしまうようである。特に出世を諦めた年長力士のいじめが何処も顕著で、稽古、鍛錬と名を変えたいじめが横行しているようである。
全ての部屋とは言わないが、多くの部屋では公然と行われていると見る。ただ、このようないじめをなくし、集中的な合理的稽古を始めた部屋では、力士が好成績を挙げているらしい。だから理不尽ないじめ、体罰、制裁はかえって才能の芽を摘んでしまうとも考えられ、早く相撲部屋も悪しき習慣から脱皮して欲しいと思う。でも少年の頃から、相撲一筋で生きてきて、関取となり、親方となっても一般社会から隔離された社会で育った人間達である。また、こういった人達だけで理事が組織されている社会である。社会の常識から外れている部分は多く、世の中の流れと意識のずれが生じ、今の時代にそぐわない前時代的な組織となってしまっている。もう、相撲協会も古い伝統、慣習に固執せず、そろそろ大きな改革も必要だと思うし、外部の世界から理事を選ぶというのも一つの手である。しかし、身内に甘くて仲間意識の強い協会である。おいそれと外部から人を入れようともしないだろう。結局、行き着くところは崩壊しかない。このままでは日本相撲協会の存続も危ういと私は見ているのだが・・・。
上記の通り時津風の解雇処分が決定した。死者を出した部屋の親方だから当然という声は多い。新弟子の時太山の額をビール瓶で殴り、「かわいがってやれ」としごき、体罰を指示したともいわれているから、解雇処分も当たり前というのが世間一般的な意見でもある。でも時津風親方がテレビに出演して、若手先輩力士に時太山への暴行を指示した事は「間違ってもない」と関与を否定していた。しかし、今さらこんなことを言っても死人に口なしで、自らを庇うための事実の歪曲ととられても仕方が無い。何故なら、火葬まで一方的に行おうとして、保護者から断られている。つまり隠蔽工作も図っていたと言えなくも無いからである。今さら往生際が悪いぞと言いたい。だから確かに時津風親方のやり方は悪いのである。ただ一言付け加えるならば、私は、相撲協会が信用を失墜させたという理由で時津風親方を解雇処分にして、全てを片付けてしまおうというやり方も気に食わないのである。
相撲部屋が現在50以上あるとして、時津風部屋のようなしごきや体罰が無い部屋を探すのは容易で無いと思える。何処の部屋も似たり寄ったりで、時津風部屋に近いことは当たり前のように行っていると見るべきである。だから今回、死者が出たことで事情徴収となり、親方解雇という前代未聞の破廉恥な出来事が起こってしまったが、過去にも同様な事があって、それを協会がもみ消した事実はあったのではないかと推測するのである。
日本相撲協会は、そもそも営利を目的とせずに公益に関する事業を行う財団法人とされ、監督官庁である文部科学省の許可を得て、営利法人より低い22%の軽減税率が適用されている団体なのである。これは国技という名の下に特別枠で守られていて、角界は特別といった意識があり、そこに相撲協会の理事等の幹部連中の甘えの構造が見え隠れするのである。だからお互い身内に甘くなってしまい、朝青龍事件にしても八百長問題にしても、なかなか内部にまでメスを入れたくないのである。
彼等、相撲協会の幹部達は、全員が元関取で、外部からは当然のように理事にはなれないし、部屋の頭の親方になるにしても資金が半端ではなく、有能な人材でも年寄名跡が手に入らないから相撲協会に残れないのだ。こういった現状では、相撲協会の中で、より仲間意識が強くなり、改革よりも保身に走ってしまいがちである。だから、この世界特有の制度、しきたりが重んじられ、理不尽な制裁の習慣は残ってしまうようである。特に出世を諦めた年長力士のいじめが何処も顕著で、稽古、鍛錬と名を変えたいじめが横行しているようである。
全ての部屋とは言わないが、多くの部屋では公然と行われていると見る。ただ、このようないじめをなくし、集中的な合理的稽古を始めた部屋では、力士が好成績を挙げているらしい。だから理不尽ないじめ、体罰、制裁はかえって才能の芽を摘んでしまうとも考えられ、早く相撲部屋も悪しき習慣から脱皮して欲しいと思う。でも少年の頃から、相撲一筋で生きてきて、関取となり、親方となっても一般社会から隔離された社会で育った人間達である。また、こういった人達だけで理事が組織されている社会である。社会の常識から外れている部分は多く、世の中の流れと意識のずれが生じ、今の時代にそぐわない前時代的な組織となってしまっている。もう、相撲協会も古い伝統、慣習に固執せず、そろそろ大きな改革も必要だと思うし、外部の世界から理事を選ぶというのも一つの手である。しかし、身内に甘くて仲間意識の強い協会である。おいそれと外部から人を入れようともしないだろう。結局、行き着くところは崩壊しかない。このままでは日本相撲協会の存続も危ういと私は見ているのだが・・・。
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