2008.04.10 (Thu)
サイヤーライン(父系)から見た桜花賞
今週の日曜日、いよいよ3歳クラシックレース第一弾の桜花賞が行われる。今年は昨年のウオッカ、ダイワスカーレットのような2強ではなく、絶対的な本命馬のいない混戦桜花賞だといわれている。それで予想ではないが、出走馬の父系から見た桜花賞というものを検討してみたいと思う。
ところで何故、こんなことをやってみるのかというと、競馬はブラッドスポーツなのである。血統が大事であって、やはり二線級の種牡馬よりも一流の種牡馬の方が良い子を輩出する確率が高いということを考えてもらいたいからである。私はサラブレッドの血統の面白味に目覚めて、はや30年以上になる。最近はテレビゲーム『ダービー・スタリオン』『ダービー馬をつくろう』等で、サラブレッドの血統に興味を持った人も多いだろうと思う。でも私は、そんなゲームが世の中に出てくる遥か前からサラブレッドの血統に興味を持っていた。その頃の主流の種牡馬はヒンドスタンであったが、その後にチャイナロック、ネヴァービート、テスコボーイ、パーソロン、ノーザンテースト、トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスと時代が変遷してきたのを見てきている。それで、何れもが一時代を築いた種牡馬であり、それぞれが他の同時期の種牡馬よりも優秀な子を大勢出したからに他ならない。それならレースごとに、その種牡馬がどのレースに向いているかという傾向が読み取れるのではないかと思った次第である。だから今回、桜花賞と種牡馬の相性、またサイヤーラインの流行り廃りというものがあるとするならば、何かしら桜花賞の検討をする上でヒントになるものが隠されているのではないかと考えたまでである。
それでは、まずは過去10年間の桜花賞1、2着馬の名前と父親(父系)を記すとする。
ファレノプシス ブライアンズタイム(ハイルトゥリーズン系)
ロンドンブリッジ ドクターデヴィアス(ジェベル系)
プリモディーネ アフリート(ミスタープロスペクター系)
フサイチエアデール サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
チアズグレイス サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
マヤノメイビー ミスワキ(ミスタープロスペクター系)
テイエムオーシャン ダンシングブレーヴ(ノーザンダンサー系)
ムーンライトタンゴ ダンスインザダーク(ハイルトゥリーズン系)
アローキャリー ラストタイクーン(ノーザンダンサー系)
ブルーリッジリバー フジキセキ(ハイルトゥリーズン系)
スティルインラブ サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
シーイズトウショウ サクラバクシンオー(プリンスリーギフト系)
ダンスインザムード サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
アズマサンダース サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
ラインクラフト エンドスウィープ(ミスタープロスペクター系)
シーザリオ スペシャルウィーク(ハイルトゥリーズン系)
キストゥヘヴン アドマイヤベガ(ハイルトゥリーズン系)
アドマイヤキッス サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
ダイワスカーレット アグネスタキオン(ハイルトゥリーズン系)
ウオッカ タニノギムレット(ハイルトゥリーズン系)
上記の馬名の羅列を見てもらえば一目瞭然、何とハイルトゥリーズンの系統の馬が13頭もいる。これはサンデーサイレンスとブライアンズタイムという種牡馬が共にハイルトゥリーズンの系統なので、このような結果になっているのだが、サンデーサイレンスの子供であるダンスインザダーク、フジキセキ、スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、アグネスタキオン・・・・それにブライアンズタイムの子供であるタニノギムレット辺りも産駒が桜花賞で1、2着に入線しているから、ハイルトゥリーズン系の独壇場となっているのだ。
その他の系統ではミスタープロスペクター系が3頭、ノーザンダンサー系が2頭、珍しいところではジェベル系、プリンスリーギフト系といった20年以上前は、日本で栄えた系統からも、それぞれ1頭ずつ桜花賞で連対をはたしている。
それでは、今年の出走馬をサイヤーラインの系統ごとに分けてみるとする。 【桜花賞出走馬名と父親名(父系)】
デヴェロッペ-----ボストンハーバー(ボールドルーラー系)、エーソングフォー-----モアザンレディ(ハイルトゥリーズン系)、エイムアットビップ-----アグネスデジタル(ミスタープロスペクター系)、マイネレーツェル-----ステイゴールド(ハイルトゥリーズン系)、オディール-----クロフネ(ノーザンダンサー系)、マダムルコント-----メジロライアン(ノーザンダンサー系)、ポルトフィーノ-----クロフネ(ノーザンダンサー系)、ハートオブクィーン-----ジョリーズヘイロー(ハイルトゥリーズン系)、リトルアマポーラ-----アグネスタキオン(ハイルトゥリーズン系)、トールポピー-----ジャングルポケット(グレイソヴリン系)、エアパスカル-----ウォーエンブレム(ミスタープロスペクター系)、ベストオブミー-----ブライアンズタイム(ハイルトゥリーズン系)、ソーマジック-----シンボリクリスエス(ハイルトゥリーズン系)、ルルパンブルー-----ジャングルポケット(グレイソヴリン系)、レジネッタ-----フレンチデピュティ(ノーザンダンサー系)、ブラックエンブレム-----ウォーエンブレム(ミスタープロスペクター系)、シャランジュ-----テンビー(ノーザンダンサー系)、エフティマイア-----フジキセキ(ハイルトゥリーズン系)
やはりハイルトゥリーズン系の馬が多い。18頭中7頭を占める。でも意外とノーザンダンサー系が5頭も出走してきた。ノーザンダンサー系は今でもヨーロッパの主流サイヤーラインなのであるが、日本のような軽い馬場だと、最近はハイルトゥリーズン系に押されている。またアメリカで強いミスタープロスペクター系の馬も3頭いるので無視できない。あとはグレイソヴリン系のジャングルポケット産駒が2頭出てきている。またボールドルーラー系の種牡馬ボストンハーバーの産駒もいるではないか・・・。ボールドルーラー系なんて、1960年代から1970年代まではアメリカの主流血脈だったのに、最近はミスタープロスペクターに押され気味で、巻き返しがなるかどうかというところである。
それで私は何から買うかって・・・・・・・・馬券を買うとなると難しい。でもハイルトゥリーズン系の馬を中心に買うことになるだろう。一応、頭はリトルアマポーラ・・・・・・・・??
いや競馬を当てるほど難しいものはない・・・・・・・・。
ところで何故、こんなことをやってみるのかというと、競馬はブラッドスポーツなのである。血統が大事であって、やはり二線級の種牡馬よりも一流の種牡馬の方が良い子を輩出する確率が高いということを考えてもらいたいからである。私はサラブレッドの血統の面白味に目覚めて、はや30年以上になる。最近はテレビゲーム『ダービー・スタリオン』『ダービー馬をつくろう』等で、サラブレッドの血統に興味を持った人も多いだろうと思う。でも私は、そんなゲームが世の中に出てくる遥か前からサラブレッドの血統に興味を持っていた。その頃の主流の種牡馬はヒンドスタンであったが、その後にチャイナロック、ネヴァービート、テスコボーイ、パーソロン、ノーザンテースト、トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスと時代が変遷してきたのを見てきている。それで、何れもが一時代を築いた種牡馬であり、それぞれが他の同時期の種牡馬よりも優秀な子を大勢出したからに他ならない。それならレースごとに、その種牡馬がどのレースに向いているかという傾向が読み取れるのではないかと思った次第である。だから今回、桜花賞と種牡馬の相性、またサイヤーラインの流行り廃りというものがあるとするならば、何かしら桜花賞の検討をする上でヒントになるものが隠されているのではないかと考えたまでである。
それでは、まずは過去10年間の桜花賞1、2着馬の名前と父親(父系)を記すとする。
ファレノプシス ブライアンズタイム(ハイルトゥリーズン系)
ロンドンブリッジ ドクターデヴィアス(ジェベル系)
プリモディーネ アフリート(ミスタープロスペクター系)
フサイチエアデール サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
チアズグレイス サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
マヤノメイビー ミスワキ(ミスタープロスペクター系)
テイエムオーシャン ダンシングブレーヴ(ノーザンダンサー系)
ムーンライトタンゴ ダンスインザダーク(ハイルトゥリーズン系)
アローキャリー ラストタイクーン(ノーザンダンサー系)
ブルーリッジリバー フジキセキ(ハイルトゥリーズン系)
スティルインラブ サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
シーイズトウショウ サクラバクシンオー(プリンスリーギフト系)
ダンスインザムード サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
アズマサンダース サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
ラインクラフト エンドスウィープ(ミスタープロスペクター系)
シーザリオ スペシャルウィーク(ハイルトゥリーズン系)
キストゥヘヴン アドマイヤベガ(ハイルトゥリーズン系)
アドマイヤキッス サンデーサイレンス(ハイルトゥリーズン系)
ダイワスカーレット アグネスタキオン(ハイルトゥリーズン系)
ウオッカ タニノギムレット(ハイルトゥリーズン系)
上記の馬名の羅列を見てもらえば一目瞭然、何とハイルトゥリーズンの系統の馬が13頭もいる。これはサンデーサイレンスとブライアンズタイムという種牡馬が共にハイルトゥリーズンの系統なので、このような結果になっているのだが、サンデーサイレンスの子供であるダンスインザダーク、フジキセキ、スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、アグネスタキオン・・・・それにブライアンズタイムの子供であるタニノギムレット辺りも産駒が桜花賞で1、2着に入線しているから、ハイルトゥリーズン系の独壇場となっているのだ。
その他の系統ではミスタープロスペクター系が3頭、ノーザンダンサー系が2頭、珍しいところではジェベル系、プリンスリーギフト系といった20年以上前は、日本で栄えた系統からも、それぞれ1頭ずつ桜花賞で連対をはたしている。
それでは、今年の出走馬をサイヤーラインの系統ごとに分けてみるとする。 【桜花賞出走馬名と父親名(父系)】
デヴェロッペ-----ボストンハーバー(ボールドルーラー系)、エーソングフォー-----モアザンレディ(ハイルトゥリーズン系)、エイムアットビップ-----アグネスデジタル(ミスタープロスペクター系)、マイネレーツェル-----ステイゴールド(ハイルトゥリーズン系)、オディール-----クロフネ(ノーザンダンサー系)、マダムルコント-----メジロライアン(ノーザンダンサー系)、ポルトフィーノ-----クロフネ(ノーザンダンサー系)、ハートオブクィーン-----ジョリーズヘイロー(ハイルトゥリーズン系)、リトルアマポーラ-----アグネスタキオン(ハイルトゥリーズン系)、トールポピー-----ジャングルポケット(グレイソヴリン系)、エアパスカル-----ウォーエンブレム(ミスタープロスペクター系)、ベストオブミー-----ブライアンズタイム(ハイルトゥリーズン系)、ソーマジック-----シンボリクリスエス(ハイルトゥリーズン系)、ルルパンブルー-----ジャングルポケット(グレイソヴリン系)、レジネッタ-----フレンチデピュティ(ノーザンダンサー系)、ブラックエンブレム-----ウォーエンブレム(ミスタープロスペクター系)、シャランジュ-----テンビー(ノーザンダンサー系)、エフティマイア-----フジキセキ(ハイルトゥリーズン系)
やはりハイルトゥリーズン系の馬が多い。18頭中7頭を占める。でも意外とノーザンダンサー系が5頭も出走してきた。ノーザンダンサー系は今でもヨーロッパの主流サイヤーラインなのであるが、日本のような軽い馬場だと、最近はハイルトゥリーズン系に押されている。またアメリカで強いミスタープロスペクター系の馬も3頭いるので無視できない。あとはグレイソヴリン系のジャングルポケット産駒が2頭出てきている。またボールドルーラー系の種牡馬ボストンハーバーの産駒もいるではないか・・・。ボールドルーラー系なんて、1960年代から1970年代まではアメリカの主流血脈だったのに、最近はミスタープロスペクターに押され気味で、巻き返しがなるかどうかというところである。
それで私は何から買うかって・・・・・・・・馬券を買うとなると難しい。でもハイルトゥリーズン系の馬を中心に買うことになるだろう。一応、頭はリトルアマポーラ・・・・・・・・??
いや競馬を当てるほど難しいものはない・・・・・・・・。
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