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2009.01.27 (Tue)

大阪の子供は・・・・・

 少々、ネタとしては古いが、大阪府の橋下徹知事が怒っているという見出しが新聞に踊っていたので記事に目を通した。その記事は文部科学省が全国の国公私立に通う小学校5年生と中学校2年生の計155万人を対象として全国体力・運動能力テストを実施し、その中で、何れも大阪の子供の体力が都道府県順位で39~43位と低く、昨年、行なわれた学力テストでも低かったから、「ふだん勉強が出来なかったら、体育は出来るはずだろう。なのに勉強も出来ない、体育も出来ないなら、何を自慢出来るのか」と、橋下知事が怒っているのである。

 ・・・・・・確かに一理あるが、そんなに目くじらを立てることでもないだろう。都会の子供が運動能力が無いのは、遊び場所がないことと、子供の頃から塾に行く子が多いこと、その結果、体を動かす時間が少なくなっているということだ。でも大阪の子は勉強も出来ないというのは何故だろう。・・・・それは最近の経済不況で、親が失業し子供の教育にお金を掛けられない家庭が、昔よりも急増したことなどがあげられるだろう。もっともそのような現象は東京や名古屋でも同様だが、昨今の大阪の経済的地位のレベルダウンは凄まじく、バブル経済崩壊後の立ち直りに1番時間を要したのも大阪ならば、打撃を受けたのも大阪である。昔から庶民の街とされ、気取らず物価が安いから人が集まったが、中小企業の多い土地柄、倒産した企業も多く、貧困に苦しんでいる家庭も必然的に多くなる。だから子供の教育費をつぎ込むことが出来なくなったということではないのか。

 橋下知事は「大阪の教育は最悪。いい加減にしろ」と、教育現場のせいにして、矛先を大阪府教育委員会に向けていたが、必ずしも教育が悪いだけでは済まされないだろう。ただ言わせて貰うならば、大阪というところは狭いようで、地域格差があるところである。比較的に富裕層が住む箕面、池田、吹田、豊中、茨木辺りの子供は学力が高いとされているが、何処とは言わないが明らかに学力の低い地域がある。それらの地域というのは、やはり貧困な家庭が多く、教育にお金を注げないのである。生きていくので精一杯の家庭も多く母子家庭もある。もちろん躾の行き届いてない家庭の子も多く、それらの子弟が数多く通う地域の公立学校では、学級崩壊も起こっているという。親としては子供を荒れた地域の公立学校に行かせず、入試のある私立の学校やレベルの高い高校に通わせたいというのが本音だろう。が、金銭的余裕がなく、やむを得ず大半の家庭は公立の学校に進学させているというのが現状なのである。

 確かに橋下知事のように、裕福でない家庭で育ちながら、府立トップクラスの北野高校に進学し、ラグビーで花園の全国大会にも出るような、文武両道に秀でた人間から見ると、確かに今の大阪の子供達のだらしなさは末期的に映るかもしれないが、そんな人は希である。大半の子は、満足に勉強する環境下にあるとも思えない。それに現在の彼らがおかれている家庭状況からすると、勉強も運動も中途半端になりかねないのだ。つまり地域の経済状況と少なからず比例しているとも考えられ、教育現場ばかりに目が行きがちだが、実のところ経済の好況、不況とリンクしているように思う。それほど大阪の大衆層の家庭は四苦八苦しているのだ。そのことを視野に入れ、大阪の経済を安定に導くことが、学力、体力アップの近道と考えるのだが、如何なものだろうか・・・・・。
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