2009.11.11 (Wed)
レトルト『銀座カリー』を食べる
このレトルト・カレーを食べるのも3回目になる。今回は明治製菓が出している『銀座カリー』中辛である。ところで何故、銀座という名前がついているのかと思ったら、昭和初期に発売された憧れの味、キンケイ「ギンザカレー」の味を再現したものだという。キンケイ「ギンザカレー」と言われてもどんなカレーなのか良く判らないが、当時としては憧れのカレーだったのかな・・・・・・。
最も銀座という名前は東京を代表する繁華街の代名詞のように言われ続け、全国各地に○○銀座と名前を捩った商店街が存在するぐらいだから、銀座カレーなんていう名前だと憧れの味ということになるかもしれない。でも今時、銀座といってどれだけの存在感があるのだろうか。どちらかというと修学旅行で東京に訪れる中高生は、銀座よりも渋谷、原宿、お台場に行くだろうし、銀座のステータスとしての位置は昭和の初期よりもずいぶんと下がっているような気がする。でも大人は銀座というと高級な繁華街のイメージがあって、銀座○○と命名するだけで売り上げも違ってくるのかもしれない。でも銀座が東京の固有名詞だと思い込んでいる人には、そうかもしれないが銀座誕生の歴史を知っている人には、銀座=東京というのにはやや抵抗がある。でも明治時代以降、日本の繁華街の象徴として発展したので、やむを得ないところもあるだろう。それでこの「銀座カリー」を早速、食べてみた。そして思ったこと。懐かしい味がする。
つまり今風の味付けではなく、古い時代のカレーの風味なのである。野菜を形がなくなるまで煮込んだ芳醇なソースと、柔らかな薄切りビーフがご飯に絡み、洋食屋が高級な食品として尊重された時代の代表的カレーの味というのはこのようなものだったのかという気がする。原材料としては牛肉、玉葱、小麦粉、動物油脂、砂糖、カレー粉、食塩、香辛料、ビーフエキス、酵母エキス、バター、野菜エキス、粉末しょうゆ、たんぱく加工水分解物、脱脂分乳、乳糖、オニオンエキスパウダー、ワイン、調味料、キャラメル色素、香料、それに玉葱、りんご、香味油、にんにくをで作ったソテーオニオンがベースになり、高級感を生み出しているのかもしれない。
それで「銀座カリー」を食べて、昭和初期のモガ、モボの気持ちになり、エノケンの~俺は村中で1番モボだといわれた男~と唄いたくなったかと言うと、そうでもない。最も今時、エノケンだのモボだのモガだのといって判る人などいるのだろうか。おそらくかなり年配の人だろう。
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