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2010.02.24 (Wed)

トニー・ベネットを聴く

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 小学生の頃であるが、ラジオから魅惑的な男性の声で歌われる曲が流れていた。
 
I left my heart in San Francisco
High on a hill it colls to me
To be where little cable cars
Climb halfway to the stars
The morning fog may chill the air I don’t care
My leve waits there in San Francisco
Above the blue and windy sea
When I come home to you
San Francisco
Your golen sun will shine for me

 スローバラードの印象に残る曲であった。それで中学生の姉に何という曲なのか聞いてみた。姉は「トニー・ベネットの『霧のサンフランシスコ』」と言った。それ以来、私の中でトニー・ベネットは大人の雰囲気を持つ魅惑的な声の歌手というイメージが焼きついてしまったのである。

 トニー・ベネットは1926年にイタリア移民の子供としてニューヨークで生まれ、1950年にコロムビア・レコードと契約して歌手としてデビューし、数々のヒット曲を出したアメリカ・ポピュラー界の大御所であることは、今さら言うまでもないが、私が少年時代に聴いた『I left my heart in San Francisco』の印象が余りにも強くて、トニー・ベネット=『霧のサンフランシスコ』という認識でしかなかった。この曲は300万枚以上のミリオン・セラーになったのだから、トニー・ベネットの代表作に違いないのだが、それ以上にトニー・ベネットとこの曲が切り離せなくなったことは確かなようである。だから私なんかはトニー・ベネットは一発屋歌手だと長い間、思い込んでいたぐらいである。でもトニー・ベネットは1950年にデビューしたときの歌『Bulevard of Broken Dreams』がいきなりヒットして、若くして歌手として認められている。その後1952年に『Because of You』でミリオン・セラーを記録、さらに『Cold, Cold Heart』はゴールド・ディスクとなるヒット。その後も、『Rags to Riches』がゴールド・ディスク、ボロディン作曲の歌劇『イゴーリ公』の~ダッタン人の踊りのメロディーに詩をつけた『Stranger in Paradise』を歌って大ヒットと『霧のサンフランシスコ』を歌う以前から大物歌手として歌ってきているキャリアも何も私は当時、知らなかったのだが、あの甘い独自の声を初めて聴いたときから、当時、流行りつつあったロックビートな曲とは一線を画す大人の歌があるのだということを子供心にも覚ったものである。

 『霧のサンフランシスコ』の大ヒットから、数年後、トニー・ベネットは映画『いそしぎ』の主題歌を歌って再び登場。この頃には、トニー・ベネットが一発屋ではないということを知ってはいたが、それ以上のことは知らなかった。それからまもなくアメリカ・ポピュラー界の王道を行く歌手というものは、このような人を言うのかと納得したものである。そのようなきっかけから私は、当時よく聴いていたビートルズを始めとするリバプール・サウンド以外でもトニー・ベネットの曲はよく聴くようになっていた。

 そんな頃だろうか、トニー・ベネットが初来日した。中学生だった私は当然、トニー・ベネットの公演など行けるはずもなく、その後も、トニー・ベネットは何度か来日しているが私は残念ながら、一度も生のコンサートに行ったことがなく現在に至っている。それから間もなく、大ヒットした映画『ある愛の詩』の主題曲をトニー・ベネットが歌って、この曲もヒットする。これ以降、私は海外のポピュラーを聴かなくなってしまうのだが、その後もトニー・ベネットは歌手生活を続けているようで、円熟の域から枯淡の境へとさしかかり、4年ほど前には生誕80年の記念アルバムをリリースしたのだが、その共演者が錚々たるメンバーである。ポール・マッカートニー、バーブラ・ストライサンド、スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、ジェームス・テイラー、エルヴィス・コステロ、セリーヌ・ディオン等・・・・・・。

 こうして今年84歳になりながらも歌い続けているトニー・ベネットであるが、私は小学生の頃に聴いた、あの『霧のサンフランシスコ』の印象の間々、甘い歌声と共に私の心の中に生き続けているのである。


 アンディ・ウィリアムズと共演するトニー・ベネット・・・・シティ・メロディを歌う

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