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2010.11.21 (Sun)

第27回マイルチャンピオンシップ

 今日は好天に恵まれ暖かい。11月の下旬とは思えないほどである。今週の競馬は京都でマイルチャンピオンシップ(G-Ⅰ・3歳以上、芝1600m、18頭)が行なわれた。マイル戦はあまり好きではないが、競馬の根幹距離であることに間違いはないから無視は出来ない。競馬発祥の地であるイギリスがメートル法ではなくマイル、ヤード、ファロン、フィートを距離表示に使っている以上、マイル戦というのは根幹であることに変りはない。つまり1マイル=1609.35メートル。この距離を中心に競馬の距離は決められていったことになる。ダービーは1マイル1/2で行なわれるし(約2414mだが実際の英国ダービーは違っている)、セントレジャーは当初2マイル(約3218m)で行なわれていたというのもマイルを中心に距離設定したからだと思われる。結局、日本の競馬もそれに倣っただけなのである。

 さて、蘊蓄をたれていてもしょうがないので前に進もう。今回のマイルCSは確たる本命馬がいない。いわば混戦である。そんな中で1番人気に支持されたのが条件馬だったが、4連勝中で前走、初の重賞を勝ったダノンヨーヨー。2番人気はフランスからの遠征馬で昨年もこのレースで3着になったサプレザ。3番人気がスプリンターで高松宮記念に勝っているキンシャサノキセキ。4番人気が良血トゥザグローリー。5番人気がスマイルジャックだった。でも人気は割れていて、波乱の要素も含まれていた。

 スタートした。長い京都のバックストレート。先行争いだがジョーカプチーノが行った。2番手にマイネルファルケ、インコースからスマイルジャック。さらにオウケンサクラ、外にガルボ。さらにテイエムオーロラ、ライブコンサート、その後にエーシンフォワード、ゴールスキー、その後にワイルドラズベリー、キョウエイストーム、キンシャサノキセキ、ショウワモダン、さらにアブソリュート、サプレザ、そしてダノンヨーヨー、トゥザグローリー、ファイングレインといった展開。ハロンラップは12.1---10.7---10.9---11.6---11.4で前半の800m通過が45秒3、1000m通過が56秒7と速目のペースである。先頭からシンガリまであまり差が無く、3コーナーの坂を一気に下っていく。ジョーカプチーノ先頭、マイネルファルケ2番手、スマイルジャック3番手、ガルボ4番手。後続が差をつめて追い上げに入ろうとする。さあ植え込みの向こう側を通って直線に入る。

 先頭はジョーカプチーノ、最内にスマイルジャックが入った。有力馬は外へ回った。あと300m、スマイルジャック先頭、エーシンフォワードがスマイルジャックを捉えた。外から3頭、4頭並んで伸びてくる。あと200mを切った。先頭はここでエーシンフォワード。エーシンフォワード先頭。外から3頭並んでやってきた。ダノンヨーヨー、ゴールスキー、1番外にサプレザだ。エーシンフォワードが頑張る。3頭が伸びる。エーシンフォワード粘る。ゴールスキーか、ダノンヨーヨーか。外からサプレサだ。4頭並んだ。並んだ。でもエーシンフォワードが粘りこんだ。

 1着エーシンフォワード 1分31秒8、2着ダノンヨーヨー クビ、3着ゴールスキー ハナ、4着サプレザ ハナ、5着ライブコンサート 1馬身1/4。

 人気も割れていたが接戦だった。勝ったエーシンフォワードは13番人気。春の安田記念では逃げて10着に敗れているが、ここは逃げずに好位置につけて巧く粘りこんだ。今週も内から巧く抜け出した馬が勝ったが、外に回るよりコースロスがない分、粘りこめたようなものだが、これも前に行く馬の特権だろう。でも2着ではあったがダノンヨーヨーは堂々とレースで2着を死守した。今後はマイル路線での活躍が期待できそうだ。なお、1分31秒8はコースレコードである。
 
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