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2011.04.13 (Wed)

4月13日

 京都、滋賀では桜が満開だ。散りだしている木も見かけるが今が見ごろだろう。とはいうものの何だか世の中が暗い雰囲気なので花見に行こうという気も起らない。一向におさまりそうもない余震に、収拾のつかない原発の問題。これらが解決しないことには気が晴れない人も多いだろう。余震の方は相も変わらず続いていて、一昨日は福島、茨城で震度6弱、昨日は千葉で震度5弱、そして今日もあったようだ。一体、余震はいつまで続くのやらということだが、あれだけ本震が大きいと余震も大きいし何時までも続くということ。1995年1月17日に起こった阪神淡路大震災の余震が未だ続いているというと驚かれるだろう。今でも時々は軽い余震があるぐらいなのだ。それを考えれば今回の東日本大震災の件に関しては再びM8の余震が起こっても不思議ではないのだ。それも3ヶ月後とか半年後に起こる可能性だってある。だから被災地に住んでいる人で余震が怖いから寝れないっていう人は、当分の間、余震を感じないほど遠くの地域へ避難するしかないのだ。でも時が経つにつれだんだんと余震の回数は減り余震の震度も弱いものになっていき、いずれ収束する。

 ところが今回は地震が齎した二次災害ともいうべき原発の問題がある。昨日、経済産業省原子力安全・保安院等で福島第一原子力発電所の事故について事故の深刻度を示す国際原子力事象評価尺度をの暫定評価をレベル5からレベル7に引き上げた。これは1986年のチェルノブイリ原発事故の時と並ぶ事故とされたのである。もっとも今回の事故はチェルノブイリの時の放射線物質の放出量の10分の1程度だというから、そこまで深刻になることでもないが、チェルノブイリの時は原子炉が爆発を起こして大量の放射線物質が一帯に放出されたのだが、今回は長い時間かかって放射線物質がジワジワと放出されている。今回の方が事故としては軽いのだが、何時まで放射線物質がバラまかれるのか見当もつかず、事故処理が長期化することも考慮されレベル7に引き上げされたのだという。計画的避難区域が新たに設定されたが、これも判りにくい。これまで半径20km、30㎞で定められていた避難指示区域、屋内退避区域をさらに強化した模様で、いったいみんな何処へ行けばいいのだろう。この先の見通しもつかず、家に帰れないどころか故郷を捨てなくてはならない状況に陥ってしまう。おそらくこの地域に原子力発電所を建設することを決定した時、おそらく地元民は大反対しただろう。大きな地震が来ても絶対に大丈夫と東京電力側は地元民に説明したと思える。それが今回の大地震で大きな揺れと巨大津波にやられこの有様である。それで避難させられている人々は怒りの矛先を何処に持っていいのやら。東電社長が謝罪していたが、あまり実感がこもっていなかったし誤って済む問題ではないだろう。それほど事は深刻なのに・・・・・・。それに東電側は今回の事故のことに関して、それは想定外の巨大地震だったからと言い逃れするようにかわしていたが、直接被害を被った地元民は想定外の一言で済まされればとても納得できないでいる。それこそ東電が費用を全額負担して、避難指示地域の人々の当分の間、仮に住むところの用意でもやるべきだ。でも無理か・・・今回の件で東電は大損害を被ったので会社そのものが倒産するのではとも言われている。いやはやますます先行き不透明でございます。
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