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2011.05.01 (Sun)

第134回天皇賞

 昨夜からの雨が残る曇天の中、第143回天皇賞(G-Ⅰ・4歳以上、芝3200m、18頭)が京都競馬場で行われた。この数年、小粒な顔ぶれとなっていた春の天皇賞。今年は久々に前年のダービー馬が出て来たしメンバーもそこそこ揃った。そこへフランスのステイヤー、ジェントゥーが参加して面白い一戦となった。でも稍重馬場となりスピードレースとはいかなくなったが、昨今は馬場が整備されているので、かえってこれぐらい渋った方がいいかもしれない。

 1番人気はこのところ好調の良血トゥザグローリー、2番人気はローズキングダム、3番人気はダービー馬エイシンフラッシュ、4番人気はペルーサ、5番人気は阪神大賞典に勝ったナムラクレセントだった。絶対的な本命はいないが、層の厚い4歳馬を中心に興味深いレースが期待された。長丁場3200m、スタートが切られた。ナムラクレセントがやや遅れて出た。逃げ馬が不在の中、ナムラクレセントが逃げるのではと思われていたので、ハナを奪う馬がいなくなった。そして押し出されるようにゲシュタルトが出た。ビートブラックにペルーサが続いている。ヒルノダムール、トゥザグローリー、ローズキングダム、コスモヘレノス、ナムラクレセント、マイネルキッツ、エイシンフラッシュ、マカニビスティー、ジェントゥー、ジャミール、オウケンブルースリ、コスモメドウ、トーセンクラウン、トウカイトリック、ここから5、6馬身離れてフォゲッタブルがシンガリで3コーナーから4コーナーを回り最初のホームストレート。見るからにスローペースである。何時もなら後方に待機する馬も前に行っている。それぞれがかかり気味だ。正面スタンド前でコスモヘレノスがたまりかねて先頭にたった。しかし、それもつかの間、第1コーナーをかかろうかというところで何と1番人気のトゥザグローリーが先頭に出て行った。向こう流しに入りトゥザグローリーが先頭。昭和46年の菊花賞でのニホンピロムーテーを思いだす。あのときはスローペースのあまり本命でありながら向こう正面から先頭に立ち、そのまま逃げ切ってしまった。鞍上は天才と謳われた福永洋一だった。はたして四位騎手はその時の再現なるかどうか・・・。2番手にコスモヘレノス、3番手マイネルキッツ、しかし、今度はナムラクレセントが外からあっという間に先頭に躍り出た。何という展開であろうか。激しい入れ替わりだ。ナムラクレセントが先頭で、トゥザグローリー2番手、マイネルキッツ、ローズキングダム、ペルーサと人気の2頭もつられるように前へ上がっていく。2周目も3コーナー、坂を上って下っていく。スローペースだがこのあたりでペースが俄然速くなる。ナムラクレセント、トゥザグローリー、マイネルキッツ、コスモヘレノス、ローズキングダム、ヒルノダムール、フォゲッタブルの順。隊列の入れ替わりが激しいレースだ。そしていよいよ第4コーナーを回って直線に入る。ナクラクレセント先頭、マイネルキッツ2番手、トゥザグローリー3番手。ナムラクレセント先頭、ナムラクレセント先頭。トゥザグローリーここから伸びない。外からエイシンフラッシュが伸びてくる。真ん中からヒルノダムールも良い脚色だ。あと200m、ナムラクレセント先頭、ナムラクレセント先頭。ヒルノダムールが2番手に上がる。外からエイシンフラッシュが来た。ナムラクレセント粘る。ナムラクレセント粘る。ヒルノダムールにエイシンフラッシュ、ヒルノダムールにエイシンフラッシュ。ここでヒルノダムールが先頭に立った。エイシンフラッシュが半馬身差で追う。懸命に追う。ヒルノダムールにエイシンフラッシュ。ヒルノダムールが僅かにリード。エイシンフラッシュが追う。しかし、ヒルノダムールが半馬身リードしたまま1着でゴールイン。

 1着ヒルノダムール 3分20秒6、2着エイシンフラッシュ 1/2馬身、3着ナムラクレセント 1馬身1/2、4着マカニビスティー 1馬身1/4、5着トウカイトリック クビ。

 勝ち時計が3分20秒6という遅さに驚いた。馬場が稍重とはいえ、この時計は遅すぎる。馬場が荒れていた時代の時計だ。とにかく逃げ馬が不在だったから超スローペースになった。このレースのハロンラップは13.2---11.7---12.9---13.0---13.4---12.5---12.9---12.6---13.9---12.6と1000m通過が1分04秒2、2000m通過が2分08秒7。このペースだと引っかかる馬がいてもおかしくはない。それでトゥザグローリーが先頭に出てしまったのである。でも入れ替わりが激しく、これだと馬が気持ちよく走れないだろう。結局、じっと我慢したヒルノダムールとエイシンフラッシュの争いになった。これだから長距離のレースは難しい。一度、馬がかかると騎手は御することが出来ず、馬のなすがままになる。それで最後の直線で失速してしまうのだ。それだけ長距離のレースというのは騎手の駆け引きが大事になってくるのだが、今日のような超のつくスローペースだと騎手も大変である。今世紀に入って3分20秒を切れなかった天皇賞なんてなかっただろう。スローで上がりだけの競馬になった2002年の天皇賞(勝ち馬マンハッタンカフェ)でも3分19秒5、スローで逃げているのに誰も捉まえに行かず逃げ切ってしまったイングランディーレの勝った2004年の天皇賞でも3分18秒5である。すると今日は昨今では例がないほどのスローペースだったというこになる。しかし、先頭が入れ替わり、道中の順位も上がったり下がったりすると各馬、余計な体力を使い果たし最後の末脚を失ってしまっている。それでスローペースにも関わらずあおの遅い上がり時計となってしまった。今回の天皇賞は史上に残る稀な展開に有力馬が幻惑され、道中、動かず耐えた馬が1着、2着したというレースになってしまった。でも観てる方は面白かったが・・・・・。
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