2008.05.23 (Fri)
比叡山に登る・前半
コールデン・ウィークもしゃかりきになって働いたので、今頃になって休日をもらったのであるが、この2、3週間ですっかり暑くなってしまった。それで私は暑いのが苦手なので、あまり遠出する気も起こらず、かていって家に居るのも性に合わない。それならとばかり出かけたのであるが、行った先はなんと比叡山。私は京都に住んで何10年、でも比叡山に登ったのは、幼少の頃と、小学生の頃の2度だけ。大人になって一度も登ったことがない。だからその気にならないと行こうともしないから、ちょうどいい機会だと思ったのである。それに、今回は同行者がいて、同行者は比叡山に一度も行ったことがないというので、それならとはがり一緒に行くことにした・・・・・・・・・。
比叡山といっても京都近辺以外の人にはよく判らないと思う。京都市の北東に位置する東山三十六峰の一つで山頂の高さは848.3m。古くから紀州・高野山と並ぶ、信仰対象の山とされ、京都の鬼門にあたる北東に位置するので、比叡山は王城鎮護の山とされているほど重要な山なのである。
私が比叡山に行ってみたいと思いついたのは、ケーブル・カーに乗ってみたいと突然、思ったからである。だから比叡山の延暦寺に行こうと考えたわけでもなく、子供の頃に一度だけ乗ったことのある坂本ケーブルにもう一度、乗ってみたいという欲望にかられたからである。それでケーブル・カーに乗るのだから、山の上まで上がってしまう。それならついでに延暦寺も寄って、京都側に降りて帰ればいいだろうと考えたのであった。
まずは大津市内を走る京阪電鉄石山坂本線の終点である坂本駅まで目指して出発。・・・・京阪電鉄とは大阪~京都を結ぶ大手私鉄であるが、滋賀県内には、このような2両連結の小型の電車がトロトロと走っている。

京阪の坂本駅で降りて坂本ケーブルの坂本駅まで歩く。カンカン照りで初夏の太陽が射す。気温は25度を超えて夏日であり、ケーブルの駅まで20分ばかりかけて歩くと汗ばんでくる。日吉大社の境内を通って、坂を登りケーブルカーの出発駅に到着。

坂本ケーブルは全長2025mと日本最長である。1927年に開業し、山上まで11分で到着する。途中に2つの駅があり、トンネルも2ヶ所あり、ところどころ視界が開け琵琶湖が見渡せるので、車内からの景色は素晴らしい。
ケーブル・カーの坂本駅から登っていく軌道を望む。

日本には現在営業中のケーブル・カーが23ヶ所あるが、そのうち12ヶ所が近畿にあるという。何故、近畿に多いかというのは、都市の近くに必ず600m以上の山が存在するからである。東京近辺は人口は多いが、ケーブル・カーで登るような山がすぐ近くには無く、多摩方面まで行かないといけないからあまりケーブル・カーが発達しなかったようだ。
したがって京阪神には神戸の六甲、摩耶、大阪の生駒、信貴、妙見、京都の比叡、鞍馬、男山、和歌山の高野といった山々には必ずケーブル・カーがあって山頂まで行けるようになっている。それで日本最長のケーブル・カーが、この比叡山坂本ケーブルである。でも1966年までは群馬県の伊香保ケーブル(2090m)が日本最長であった。残念ながら伊香保ケーブルは採算が合わなくなり廃止に追い込まれ、それ以降、この坂本ケーブルが日本最長ということになっている。ちなみに第2位は神戸の六甲ケーブル(1764m)である。
もっとも戦前には京都市内に愛宕山鉄道鋼索線(愛宕山ケーブル)という日本一長いケーブル・カーがあったということは聞いている。京都の清滝川から愛宕までの間の2135mをケーブル・カーが走っていて、愛宕山にはホテル、遊園地、スキー場があったという。でも戦時中に不要不急線として軍部に撤収され、廃止されたのである。その頃は、各地のケーブル・カーは受難の時代だったといえよう。戦後、愛宕山ケーブルは復活することも無く今日に至っている。

坂本ケーブルのケーブル・カーの車内はこんな感じで、レトロな雰囲気となっている。同行の輩はずいぶんと喜んでいた。

いざ出発!しかし、ゴトンゴトンとよく揺れる。

最初のトンネルにさしかかる。「トンネルだトンネルだ嬉しいな」と童心に返って・・・・・。

鉄橋もある。鉄橋の向こうには2つ目の長い方のトンネルが見える。

おお! トンネルから下りのケーブル・カーが姿を現した。
ここでケーブル・カー同士がすれ違う。でもケーブル・カーは下るよりも上がって行くほうが楽しい。

2番目の長い方のトンネルに入ろうとする。乗務員とその後ろに立っていた人の顔が窓に反射している。

これが結構、長いトンネルである。

トンネルの出口から視界が広がっている。

山上のケーブル延暦寺駅に到着。延暦寺駅の駅舎は風情がある。この建物は文化財らしい。

延暦寺駅の側から琵琶湖方面を一望できるのであるが、あいにくモヤがかかっていて見通しが悪い。今の季節はやはり駄目だ。秋から冬だと空気が澄んで見晴らしがいいのだが・・・・・・・。

後半は明日にでもアップするとします・・・・・・・・・・。
比叡山といっても京都近辺以外の人にはよく判らないと思う。京都市の北東に位置する東山三十六峰の一つで山頂の高さは848.3m。古くから紀州・高野山と並ぶ、信仰対象の山とされ、京都の鬼門にあたる北東に位置するので、比叡山は王城鎮護の山とされているほど重要な山なのである。
私が比叡山に行ってみたいと思いついたのは、ケーブル・カーに乗ってみたいと突然、思ったからである。だから比叡山の延暦寺に行こうと考えたわけでもなく、子供の頃に一度だけ乗ったことのある坂本ケーブルにもう一度、乗ってみたいという欲望にかられたからである。それでケーブル・カーに乗るのだから、山の上まで上がってしまう。それならついでに延暦寺も寄って、京都側に降りて帰ればいいだろうと考えたのであった。
まずは大津市内を走る京阪電鉄石山坂本線の終点である坂本駅まで目指して出発。・・・・京阪電鉄とは大阪~京都を結ぶ大手私鉄であるが、滋賀県内には、このような2両連結の小型の電車がトロトロと走っている。

京阪の坂本駅で降りて坂本ケーブルの坂本駅まで歩く。カンカン照りで初夏の太陽が射す。気温は25度を超えて夏日であり、ケーブルの駅まで20分ばかりかけて歩くと汗ばんでくる。日吉大社の境内を通って、坂を登りケーブルカーの出発駅に到着。

坂本ケーブルは全長2025mと日本最長である。1927年に開業し、山上まで11分で到着する。途中に2つの駅があり、トンネルも2ヶ所あり、ところどころ視界が開け琵琶湖が見渡せるので、車内からの景色は素晴らしい。
ケーブル・カーの坂本駅から登っていく軌道を望む。

日本には現在営業中のケーブル・カーが23ヶ所あるが、そのうち12ヶ所が近畿にあるという。何故、近畿に多いかというのは、都市の近くに必ず600m以上の山が存在するからである。東京近辺は人口は多いが、ケーブル・カーで登るような山がすぐ近くには無く、多摩方面まで行かないといけないからあまりケーブル・カーが発達しなかったようだ。
したがって京阪神には神戸の六甲、摩耶、大阪の生駒、信貴、妙見、京都の比叡、鞍馬、男山、和歌山の高野といった山々には必ずケーブル・カーがあって山頂まで行けるようになっている。それで日本最長のケーブル・カーが、この比叡山坂本ケーブルである。でも1966年までは群馬県の伊香保ケーブル(2090m)が日本最長であった。残念ながら伊香保ケーブルは採算が合わなくなり廃止に追い込まれ、それ以降、この坂本ケーブルが日本最長ということになっている。ちなみに第2位は神戸の六甲ケーブル(1764m)である。
もっとも戦前には京都市内に愛宕山鉄道鋼索線(愛宕山ケーブル)という日本一長いケーブル・カーがあったということは聞いている。京都の清滝川から愛宕までの間の2135mをケーブル・カーが走っていて、愛宕山にはホテル、遊園地、スキー場があったという。でも戦時中に不要不急線として軍部に撤収され、廃止されたのである。その頃は、各地のケーブル・カーは受難の時代だったといえよう。戦後、愛宕山ケーブルは復活することも無く今日に至っている。

坂本ケーブルのケーブル・カーの車内はこんな感じで、レトロな雰囲気となっている。同行の輩はずいぶんと喜んでいた。

いざ出発!しかし、ゴトンゴトンとよく揺れる。

最初のトンネルにさしかかる。「トンネルだトンネルだ嬉しいな」と童心に返って・・・・・。

鉄橋もある。鉄橋の向こうには2つ目の長い方のトンネルが見える。

おお! トンネルから下りのケーブル・カーが姿を現した。

ここでケーブル・カー同士がすれ違う。でもケーブル・カーは下るよりも上がって行くほうが楽しい。

2番目の長い方のトンネルに入ろうとする。乗務員とその後ろに立っていた人の顔が窓に反射している。

これが結構、長いトンネルである。

トンネルの出口から視界が広がっている。

山上のケーブル延暦寺駅に到着。延暦寺駅の駅舎は風情がある。この建物は文化財らしい。

延暦寺駅の側から琵琶湖方面を一望できるのであるが、あいにくモヤがかかっていて見通しが悪い。今の季節はやはり駄目だ。秋から冬だと空気が澄んで見晴らしがいいのだが・・・・・・・。

後半は明日にでもアップするとします・・・・・・・・・・。
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