2008.08.14 (Thu)
大阪のミスト散布
大阪市役所前のミスト散布

先日、大阪の都心部に出かけたが、ミスト(霧)散布なるものを行なっていた。これはヒートアイランド対策のモデル事業として、昨年から全国の街角で行なわれているものだが、水道水に通常の10倍以上の圧力を加えてノズルから数10マイクロメートルの水粒を噴射させ、水が気化する際に周囲の熱を奪う性質を利用して気温を下げるというもので、ノズルから半径4~6m程度の範囲で平均2~3℃冷却効果があるという。粒子は細かく通行人が触れても濡れないというのが特徴で、今年は大阪市内に12ヶ所設置され、気温が30℃以上、湿度が70%以上になると自動的にミストが出る仕組みになっているとのことらしい。
夏になると日本の都市は、このようなミスト散布を実施しているようだが、大阪は特に積極的なようだ。それというのも大阪の異様な暑さが原因しているのだろうが・・・・・。これはどうも大阪の地形と関係があるようで、西側は海に面しているからいいとしても、北側、東側、南側と三方向の後背を山が
囲んでいるから、熱が逃げないようだ。だから夏に関しては空気が動かなく、そこへヒートアイランド現象で、都市部の温度がより上昇するという矛盾がある。
よく大阪は沖縄より暑いというが、真夏の最高気温で言うならば沖縄は35℃以上になることはあまり無い。それは海に囲まれているからという島独特の立地条件によるもので、毎日、35℃以上が当たり前の大阪の方が夏に関しては暑いということになるのだろう。たとえば1971年~2000年における平均値によると、年間の真夏日(30℃以上)の平均日数の多さは、統計的に那覇(85.3日)、鹿児島(71.3日)、熊本(71.2日)、大阪(67.9日)の順になっている。上位は九州の都市で、そんな中に大阪が4番目に入っているというのも如何に暑いかという証明にでもなるところだろうが、那覇に関しては猛暑日を記録した日数となると、鹿児島、熊本、大阪よりも少なくて、意外と夏は涼しいということになる。それでその日の最高気温が猛暑日(35℃以上)を記録した日の多さでいうならば、熊本、大阪、京都、熊谷、岐阜の順になるそうだ。そして、8月に限っての最高気温の平均値となると、鹿児島と大阪が33℃と全国第1位で、3位が京都(32.9℃)というから数値の上でも大阪は日本でも有数の暑い都市ということがいえそうである。
よく全国の最高気温を記録したということで、昔の山形の40℃とか、埼玉県の熊谷や岐阜県の内陸部などが、よく話題に上がるが、これらの街はフェーン現象が起きて、一時的に異常なほど気温が上がるという。でも1ヶ月、2ヶ月というスパンで考えると、やはり大阪の方が暑いということになるのだろう。
だから灼熱都市の大阪でミスト散布をあちらこちらで実施しているというのも判らないでもないが、確かに近くを通ると幾分、涼しい。でもこの散布しているところから離れると、またまた猛烈な暑さが襲ってくるではないか・・・・・・。所詮は焼け石に水である。やはり地球温暖化の余波は大きく、いよいよ西日本は確実に亜熱帯地域に入ったといっても過言ではないだろう・・・・。

先日、大阪の都心部に出かけたが、ミスト(霧)散布なるものを行なっていた。これはヒートアイランド対策のモデル事業として、昨年から全国の街角で行なわれているものだが、水道水に通常の10倍以上の圧力を加えてノズルから数10マイクロメートルの水粒を噴射させ、水が気化する際に周囲の熱を奪う性質を利用して気温を下げるというもので、ノズルから半径4~6m程度の範囲で平均2~3℃冷却効果があるという。粒子は細かく通行人が触れても濡れないというのが特徴で、今年は大阪市内に12ヶ所設置され、気温が30℃以上、湿度が70%以上になると自動的にミストが出る仕組みになっているとのことらしい。
夏になると日本の都市は、このようなミスト散布を実施しているようだが、大阪は特に積極的なようだ。それというのも大阪の異様な暑さが原因しているのだろうが・・・・・。これはどうも大阪の地形と関係があるようで、西側は海に面しているからいいとしても、北側、東側、南側と三方向の後背を山が
囲んでいるから、熱が逃げないようだ。だから夏に関しては空気が動かなく、そこへヒートアイランド現象で、都市部の温度がより上昇するという矛盾がある。
よく大阪は沖縄より暑いというが、真夏の最高気温で言うならば沖縄は35℃以上になることはあまり無い。それは海に囲まれているからという島独特の立地条件によるもので、毎日、35℃以上が当たり前の大阪の方が夏に関しては暑いということになるのだろう。たとえば1971年~2000年における平均値によると、年間の真夏日(30℃以上)の平均日数の多さは、統計的に那覇(85.3日)、鹿児島(71.3日)、熊本(71.2日)、大阪(67.9日)の順になっている。上位は九州の都市で、そんな中に大阪が4番目に入っているというのも如何に暑いかという証明にでもなるところだろうが、那覇に関しては猛暑日を記録した日数となると、鹿児島、熊本、大阪よりも少なくて、意外と夏は涼しいということになる。それでその日の最高気温が猛暑日(35℃以上)を記録した日の多さでいうならば、熊本、大阪、京都、熊谷、岐阜の順になるそうだ。そして、8月に限っての最高気温の平均値となると、鹿児島と大阪が33℃と全国第1位で、3位が京都(32.9℃)というから数値の上でも大阪は日本でも有数の暑い都市ということがいえそうである。
よく全国の最高気温を記録したということで、昔の山形の40℃とか、埼玉県の熊谷や岐阜県の内陸部などが、よく話題に上がるが、これらの街はフェーン現象が起きて、一時的に異常なほど気温が上がるという。でも1ヶ月、2ヶ月というスパンで考えると、やはり大阪の方が暑いということになるのだろう。
だから灼熱都市の大阪でミスト散布をあちらこちらで実施しているというのも判らないでもないが、確かに近くを通ると幾分、涼しい。でもこの散布しているところから離れると、またまた猛烈な暑さが襲ってくるではないか・・・・・・。所詮は焼け石に水である。やはり地球温暖化の余波は大きく、いよいよ西日本は確実に亜熱帯地域に入ったといっても過言ではないだろう・・・・。
*Trackback
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
| BLOGTOP |