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2009.03.01 (Sun)

武邦彦引退

 日本中央競馬会所属の武邦彦調教師が定年で引退された。何時のまにか、この人も70歳だという。武邦彦調教師といっても、若い人には武豊、武幸四郎兄弟の父といった認識ぐらいしかないだろう。確かに調教師としては、さほど目立った活躍はなかったからしかたがないが、それでも通算で4154戦370勝の勝ち鞍と、重賞も18勝、GⅠも2勝を挙げている。この内訳はバンブーメモリー(スプリンターズS)、メジロベイリー(朝日杯3歳S)だが、レースとしては1989年のマイル・チャンピオンシップが忘れられない。・・・・・・武邦彦は自厩舎のバンブーメモリーに息子の武豊を乗せ、オグリキャップとの死闘を演じた。あわや勝ったかと思った瞬間、オグリキャップの驚異の粘りにバンブーメモリーはハナ差屈したが、平成元年の名勝負として記憶に残るレースである。

 だが調教師としての武邦彦よりも我々の知るところとしては、やはり騎手としての武邦彦の方が印象が深い。なにしろ騎手として7679戦1163勝、重賞勝ち星も数え切れないしGⅠ勝利も数多い。騎乗した著名馬もマーチス、タニノハローモア、ニホンピロムーテー、ロングワン・・・・・・羅列するだけで唸るほどである。最も1972年になるまで当時の八大レースの勝ち鞍が無いことが競馬界の七不思議とされいたが、この年の桜花賞をアチーブスターで勝ってから、突然のようにビッグレースに勝ち出し、ロングエース(日本ダービー)、タケホープ(菊花賞)、キタノカチドキ(皐月賞、菊花賞)、トウショウボーイ(有馬記念、宝塚記念)、インターグシケン(菊花賞)、リードスワロー(エリザベス女王杯)・・・・柔らかい騎乗ぶりで馬を酷使しないから、馬が潰れないといわれた。170㎝超の長身からくる独特の腰が高い騎乗フォームで、乗っていてすぐに武邦彦と判るほどであった。俗にいう絹糸一本で馬を操るという形容がなされたが、追っても体勢が崩れない華麗な騎乗ということと、なんとなく甘い雰囲気があったので女性ファンがほとんどいなかった当時から女性に人気のあった騎手である。

 しかし、現在ではすっかり息子の武豊にお株を奪われたかっこうになったが、それでも武豊や武幸四郎の今日があるのも、親父である武邦彦がレールを敷いていてくれたからに他ならない。武豊の騎手としての原点は武邦彦にあるのであって、いわば武邦彦の背中を見て育った武豊だから、今の活躍があるといっても過言ではない。・・・・・武邦彦さん、長い間、ご苦労さんでした。

 オグリかバンブーか・・・・・1989年のマイル・チャンピオンシップ


 騎手としての武邦彦で最も印象が強いのはクセ馬キタノカチドキを操ったときである。


 キタノカチドキと武邦彦というと、どうしてもニジンスキーとレスター・ピゴットがダブってしまうのは私だけだろうか? 勝負服といい騎乗フォームといい、そっくりではないか。ただピゴットほどのオーバーアクションはないが。


 血の宿命で長い距離は苦戦したキタノカチドキ。今なら菊花賞、天皇賞には出走しないだろうが、当時は距離別選手権というものが確立されていなかった。


 ところで今日、中山記念と阪急杯が行なわれたが、結果だけ表記しておくとする。

       中山記念(GⅡ・4歳以上、芝1800m、10頭)
 1着カンパニー 1分49秒2、2着ドリームジャーニー クビ、3着アドマイヤフジ クビ、4着キングストレイル クビ、5着エアシェイディ 1馬身1/2。

       阪急杯(GⅢ・4歳以上、芝1400m、16頭)
 1着ビービーガルダン 1分21秒1、2着ローレルゲレイロ 1馬身1/4、3着ドラゴンファング 3馬身1/2、4着フィールドベアー クビ、5着トウショウカッレジ クビ。
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