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2009.10.18 (Sun)

第14回秋華賞

 3歳牝馬秋のGⅠレース秋華賞(GⅠ・3歳牝馬、芝2000m、18頭)が今日、絶好の秋晴れの日に京都競馬場で行なわれた。このレースは牝馬3冠の最終レースなんていうが大した意味はない。まだ創設から10年少ししか経ってないし、かつてはエリザベス女王杯がこのレースに該当した。でも古馬の参加できるGⅠレースがないということで、エリザベス女王杯が古馬にも開放され、その結果、秋華賞が作られたということになる。

 それで今回はブエナビスタが牝馬3冠をかけて出走してきたのだが、あまり妙味がない。はたして牝馬3冠なんていうタイトルは必要なのだろうか。牝馬は牡馬のGⅠレースにも出走することが出来る。だから牡馬を相手に勝てばいいのであっって、牝馬だけのレースで3冠馬だといっても、所詮、牡馬に混ざってどうかという疑問が常に付き纏うのだ。だから牡馬相手に大活躍しているウオッカや引退したダイワスカーレットが強かったという印象がある。でも過去に牝馬3冠を達成したメジロラモーヌ、スティルインラブが、さほど強かったという印象を持ちえないのは、牡馬に混ざると好成績が上げられなかったからなのである。そういうことで秋華賞は、あまり好きになれないレースである。

 さて1番人気は圧倒的にブエナビスタであったが、桜花賞、オークス共に2着だったレッドディザイアが虎視眈々と主役の座を狙っていて、オークスは鼻の差であった。ブエナビスタが後ろから行く馬だけに、2000mの京都のコースは直線が短い。もしかしてレッドディザイアが雪辱するのではとも考えられる中でのレースとなった。

 バラバラとしたスタートから各馬スタンド前を通過。1、2コーナーを回ってヴィーヴァヴォドカが先頭、ワイドサファイアが2番手。3馬身あいてグーデグレイスが3番手、5馬身後に4番手デリキッドピース、さらに5馬身開いてホワイトグレイン。その後にパールシャドウ、ダイアナバローズが行き、レッドディザイアとイイデエース、さらにラインドリーム。それからインコースにブエナビスタがいて、モルガナイトが続き、ブロードストリート、ジェルミナル、ワンカラット、アイアムカミノマゴ、そしてミクロコスモス、ハシッテホシーノという順。ハロンラップは12.3---10.3---11.4---11.9---12.1と1000m通過が58秒0。これは平均ペースである。各馬、早くも内回りコースの3コーナーで坂があまりなく、淡々とレースが動くが、後続も押し上げてきて固まってきた。4コーナーでインコースのレッドディザイアとその直後のブエナビスタが仕掛けに入る。

 さあ、直線コース。ヴィーヴァヴォドカ先頭。インコースからレッドディザイアが上がってきた。ブエナビスタもインコース。レッドディザイアは3番手。ブエナビスタは内の5、6番手という位置。あと200m、ここでレッドディザイアが先頭にたつ。ブエナビスタは内から外へ持ち出して追う展開。レッドディザイア先頭、レッドディザイア先頭。ブエナビスタが追う、懸命に追う。レッドディザイアが完全に先頭。ブエナビスタが急追する。レッドディザイアが頑張る。ブエナビスタが追う。ブエナビスタが追う。レッドディザイア逃げ込むか、ブエナビスタが差しきるか・・・・2頭がほとんど並んでゴールイン。

 1着レッドディザイア 1分58秒2、2着ブロードストリート 鼻+1馬身1/4、3着ブエナビスタ 2位降着、4着ク-デグレイス 3/4、5着ミクロコスモス 3/4.。

 人気馬同士が名勝負を繰り広げたが、鼻差で3冠を逃したブエナビスタが直線入り口辺りでブロードストリートの進路を妨害したとかで3着に降着している。京都の内回りコースの多頭数ともなると馬ゴミがゴチャゴチャして、捌くのに一苦労する。つまり今日のような脚を余して敗れるケースがあって、必ずしも実力どおりにはならない。でも今年の場合は比較的、人気サイドで勝敗が決した形となった。残念ながらブエナビスタの降着という予想できない結果に終わったが、今後もこの2頭は何度か対戦することだろう。現況ではブエナビスタが強いと考えていたが、今日のレースを観戦したかぎり2頭の実力に差があるというほどのものではなかった。今後の対戦が楽しみである。
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