2010.04.05 (Mon)
ゆとり教育見直し
来年の春から、小中学校でゆとり教育が見直しされるという。このほど文部科学省が示す学習指導要領によると、内容、授業時間とも約40年ぶりに増やされ、全面実施が小学校で来年度から、中学校で再来年度から行なわれるという。
とりあえず小学校の教科書を来年度から変えるらしく、学習指導要領を文部科学省が全面改定し学習内容を充実させ新指導要領に基づいた新しい教科書を使用するという。新しい教科書は現行教科書と比べ、平均ページで全体で25%、算数で33%、理科で37%増え、基礎の反復や実験、観察が増えたらしい。ところで何故、ゆとり教育が見直されるかというと、どうも日本の小学生、中学生の学力が落ちていることから、ゆとり教育の見直しがされるという。それで日本の児童、生徒の学力が本当に落ちているのかどうかということになるが、どうも本当らしい。経済協力開発機構が世界15ヶ国の15歳を対象に実施する国際学習到達度調査によると日本の生徒の学力低下は明確であるという。
2007年度の国際学習到達度調査によると、日本の生徒の学力は、読解力15位、数学10位、科学6位となり、読解力にいたっては最下位という有様で、日本の未来を担う10代の生徒達がこれでは我が国の将来は暗いと思ったのだろうか、ようやくゆとり教育を見直すというから滑稽である。
そもそも私の世代ではゆとり教育っていわれても、あまり実感がない。我々は詰め込み教育時代の世代なので、何でもかんでも叩き込まれ、やたら覚えろ覚えろと強要されたので、ゆとり教育というものがよく判らない。それで今は円周率が3.14と教えないで3でいいなんて何処の誰が言い出したのか?
でもおかしなもので、その昔は詰め込み教育がよくなくて、全人教育が必要だということで、ゆとり教育を推奨したのでは・・・・・・といいたいが、実は教員達が土曜日も休みたいとか言い出したというのが学校週5日制の始まりだと噂では聞いている。労働問題から発展し、教員達も世間の企業並みに週休2日制をということで、生徒達が犠牲になったのではないのか。
まず1992年の9月から公立の小中高の学校が毎月第2土曜日を休日になった。その後、1995年4月から第2、第4土曜日が休日になる。そして、2002年の4月から全国の公立の学校が毎週土曜日を休むようになり、その結果、ゆとり教育が行き過ぎて学力低下を招き、このほどのゆとり教育見直しということなのだが、何ともおかしな話である。
当時の文部省は学校週5日制にしてしまうと生徒達の学力低下が起こるのが予測できなかったのだろうか・・・・。考えてみると判るが、毎週土曜日の授業がカットされるのである。年間にしてどれだけの授業時間が無くなるのだ。その結果、教わる内容が低下することも見えていただろうし、それでいてゆとり教育といって全人教育を試みたつもりだが、結果としたら逆効果だったとしかいいようがない。全人教育とは程遠い、道徳の欠如した生徒・児童が増殖し、学級崩壊にも繋がっている。結局はゆとり教育からの歪ばかりが浮き彫りにされてしまった。
無理もないのだが、全人教育だといって土曜日を休みにして読書を薦めても生徒達の読書量が増えるわけではなく、テレビを観るか、テレビゲームをするか、携帯電話を弄るか、パソコンを弄るか、あとは外へ出て遊ぶだけといった状況になるのは判りきっているだろうし、昔と違って今は勉学意欲を失わせる媒体が身の回りに転がっている。そんな環境下において勉強を自主的にやる子はよほど出来た子だろう。こんな子は放っておいても自分で学ぼうとするからいいが、大部分の子はそうはいかないのだ。無理にでも勉強を強いる環境下におかないと勉学意欲がわいてこないもので、課題を与えて、学習させないと身につかないだろう。それを頭から授業時間を削ってしまい、教える内容を削減した結果、日本の生徒達の学力低下を生んでしまったのは明白なのに、何を今更、ゆとり教育を見直すとは・・・・・・。
公立の学校がゆとり教育実施から土曜日も休みにした関係で、この間、都会では詰め込み教育を相変わらず続けている私立学校が躍進してしまったことは偶然の産物だけでは済まされないだろう。10代の間は何でも吸収してしまうほど能が活動的である。この年代に何もかも覚えておくと将来、忘れないことが多い。それでいて、ゆとり教育を押し進めた結果、読解力がなく、観察力がなく、物覚えが悪く、道徳心がなく、辛抱強さがないような若者がだんだん増えているような気がするのだが。
時代とはいえ、全般的な知力は私よりも年配の人の方が若者よりも明らかに勝っていると思う。やはりゆとり教育は見直されなければならないだろう。それで、今の大学生ぐらいから下の年代は土曜日休日が当たり前だと思っているだろう。昔は土曜日も学校が当たり前だったのだ。でも、大学出たばっかりの先生もゆとり教育世代である。はたして日本の子供達の学力再生を達成できるかどうかは、これからにかかっているが、現実的に失った10年は大きいような気がする。
とりあえず小学校の教科書を来年度から変えるらしく、学習指導要領を文部科学省が全面改定し学習内容を充実させ新指導要領に基づいた新しい教科書を使用するという。新しい教科書は現行教科書と比べ、平均ページで全体で25%、算数で33%、理科で37%増え、基礎の反復や実験、観察が増えたらしい。ところで何故、ゆとり教育が見直されるかというと、どうも日本の小学生、中学生の学力が落ちていることから、ゆとり教育の見直しがされるという。それで日本の児童、生徒の学力が本当に落ちているのかどうかということになるが、どうも本当らしい。経済協力開発機構が世界15ヶ国の15歳を対象に実施する国際学習到達度調査によると日本の生徒の学力低下は明確であるという。
2007年度の国際学習到達度調査によると、日本の生徒の学力は、読解力15位、数学10位、科学6位となり、読解力にいたっては最下位という有様で、日本の未来を担う10代の生徒達がこれでは我が国の将来は暗いと思ったのだろうか、ようやくゆとり教育を見直すというから滑稽である。
そもそも私の世代ではゆとり教育っていわれても、あまり実感がない。我々は詰め込み教育時代の世代なので、何でもかんでも叩き込まれ、やたら覚えろ覚えろと強要されたので、ゆとり教育というものがよく判らない。それで今は円周率が3.14と教えないで3でいいなんて何処の誰が言い出したのか?
でもおかしなもので、その昔は詰め込み教育がよくなくて、全人教育が必要だということで、ゆとり教育を推奨したのでは・・・・・・といいたいが、実は教員達が土曜日も休みたいとか言い出したというのが学校週5日制の始まりだと噂では聞いている。労働問題から発展し、教員達も世間の企業並みに週休2日制をということで、生徒達が犠牲になったのではないのか。
まず1992年の9月から公立の小中高の学校が毎月第2土曜日を休日になった。その後、1995年4月から第2、第4土曜日が休日になる。そして、2002年の4月から全国の公立の学校が毎週土曜日を休むようになり、その結果、ゆとり教育が行き過ぎて学力低下を招き、このほどのゆとり教育見直しということなのだが、何ともおかしな話である。
当時の文部省は学校週5日制にしてしまうと生徒達の学力低下が起こるのが予測できなかったのだろうか・・・・。考えてみると判るが、毎週土曜日の授業がカットされるのである。年間にしてどれだけの授業時間が無くなるのだ。その結果、教わる内容が低下することも見えていただろうし、それでいてゆとり教育といって全人教育を試みたつもりだが、結果としたら逆効果だったとしかいいようがない。全人教育とは程遠い、道徳の欠如した生徒・児童が増殖し、学級崩壊にも繋がっている。結局はゆとり教育からの歪ばかりが浮き彫りにされてしまった。
無理もないのだが、全人教育だといって土曜日を休みにして読書を薦めても生徒達の読書量が増えるわけではなく、テレビを観るか、テレビゲームをするか、携帯電話を弄るか、パソコンを弄るか、あとは外へ出て遊ぶだけといった状況になるのは判りきっているだろうし、昔と違って今は勉学意欲を失わせる媒体が身の回りに転がっている。そんな環境下において勉強を自主的にやる子はよほど出来た子だろう。こんな子は放っておいても自分で学ぼうとするからいいが、大部分の子はそうはいかないのだ。無理にでも勉強を強いる環境下におかないと勉学意欲がわいてこないもので、課題を与えて、学習させないと身につかないだろう。それを頭から授業時間を削ってしまい、教える内容を削減した結果、日本の生徒達の学力低下を生んでしまったのは明白なのに、何を今更、ゆとり教育を見直すとは・・・・・・。
公立の学校がゆとり教育実施から土曜日も休みにした関係で、この間、都会では詰め込み教育を相変わらず続けている私立学校が躍進してしまったことは偶然の産物だけでは済まされないだろう。10代の間は何でも吸収してしまうほど能が活動的である。この年代に何もかも覚えておくと将来、忘れないことが多い。それでいて、ゆとり教育を押し進めた結果、読解力がなく、観察力がなく、物覚えが悪く、道徳心がなく、辛抱強さがないような若者がだんだん増えているような気がするのだが。
時代とはいえ、全般的な知力は私よりも年配の人の方が若者よりも明らかに勝っていると思う。やはりゆとり教育は見直されなければならないだろう。それで、今の大学生ぐらいから下の年代は土曜日休日が当たり前だと思っているだろう。昔は土曜日も学校が当たり前だったのだ。でも、大学出たばっかりの先生もゆとり教育世代である。はたして日本の子供達の学力再生を達成できるかどうかは、これからにかかっているが、現実的に失った10年は大きいような気がする。
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