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2010.11.14 (Sun)

第35回エリザベス女王杯

 どんよりとした京都地方。曇っているのかモヤがかかっているのかよく判らない。さほどの冷え込みもないが黄砂が飛来しているようで見通しが悪い。そんな日に牝馬の総決算であるエリザベス女王杯が京都競馬場で行なわれた。

 何時も言うようだが牝馬のレースは華やかではあるが、あまり好きではない。今年は3歳牝馬3冠のアパパネが古馬牝馬相手にどのような競馬をするかという注目があったが、そんなものはどうでもいいと思っていた。それにブエナビスタ、レッドディザイアの牝馬2強は出ていないのだし、勝ったからといって価値がさほど上がるのでもないだろう。だからあまり興味は無かったのだが、何とイギリス、アイルランドの両方のオークスを勝ったスノーフェアリーが出走してきたので、俄然、興味が沸いたという次第である。当初、登録していた時にまさか出てくるわけないだろうと無視していたが本当に出てきた。本場のクラシックホースのエリザベス女王杯出走は初めてのことで、大いにつまらないレースが面白くなってきたのでもある。ただしイギリスのオークスは世界一タフなエプソム競馬場。またアイルランドのオークスも起伏の激しいカラ競馬場で行なわれる。だから時計も悪い。日本の同距離と比較しても7、8秒は遅いというのが相場である。そこへ長い芝生の力のいる馬場を走ってきた馬。そんな競走馬が日本の軽い速い馬場をどう克服するのか注目して観ていたのである。
 1番人気はアパパネ、2番人気はメイショウベルーガ、3番人気はアニメイトバイオ、4番人気はスノーフェアリー、5番人気はサンテミリオンであった。

 スタートが切られた。アパパネは好スタートだが好位置をキープするのか。内からセラフィックロンプ、テイエムプリキュア、中央からブライティアパルスが行こうとするがテイエムプリキュアが予想通り先頭にたつ。テイエムプリキュアが2馬身、3馬身、4馬身と差を拡げようとする。2番手にセラフィックロンプ、3番手ブライティアパルス。それから3、4馬身あいて4番手にリトルアマポーラ、5番手にアパパネがいて、それをマークするようにスノーフェアリー。その後にアニメイトバイオ、外からアーヴェイ、内にコロンバスサークル。サンテミリオンがいて、白い馬体はメイショウベルーガ。さらにムードインディゴ、ヒカルアマランサス、レジネッタ、その後にアースシンボル、シングライクバード、シンガリがサンレイジャスパーといった展開で向こう正面から間もなく3コーナーの坂にさしかかろうというところである。hハロンラップは12.7---11.2---12.3---12.3---11.6と1000m通過が59秒8。先頭のテイエムプリキュアだけは平均ペースだが、2番手以降はやや遅めのペース。馬場がやや時計のかかる馬場のようだが、後続馬もそろそろペースアップに入ろうとする。3コーナーの坂を下り、テイエムプリキュアがまだ7、8馬身リード。2番手はセラフィックロンプ、3番手ブライティアパルス。その後は5馬身あいて馬群が一団になって続く。その先頭にリトルアマポーラだが、アパパネはその直後。ペースが上がり、テイエムプリキュアが5馬身リードして直線に入る。テイエムプリキュア先頭。2番手にセラフィックロンプ、アパパネは外側の6、7番手の位置。先頭はまだテイエムプリキュアだが、ここでインコースを通って一気にスノーフェアリーが伸びてきた。凄い脚色だ。あっという間に先頭に立った。アパパネはまだ5、6番手。あと200m。先頭にスノーフェアリー、アパパネ外の5番手、その外からメイショウベルーガもいい脚。でも先頭は断然スノーフェアリー。3馬身、4馬身リードを広げる。脚色が他とは違う。2番手はリトルアマポーラかアパパネか。外のメイショベルーガの脚色の方がいい。でも先頭のスノーフェアリーは2着に差をつけて悠々ゴールイン。

 1着スノーフェアリー 2分12秒5、2着メイショウベルーガ 4馬身、3着アパパネ 1馬身3/4、4着リトルアマポーラ ハナ、5着ヒカルアマランサス 3/4馬身。

 英愛のオークス馬スノーフェアリーはしらけるほどの強さを発揮した。直線での脚色が他馬とは違いすぎてた。戦前、今年のヨーロッパでも最高クラスに入る牝馬だということは判っていた。でもヨーロッパの競走馬が1番戸惑うのが馬場の差。それは日本の馬も同様なのだが、いきなりのぶっつけで来て、あの圧勝振りを見せつけられると、近年、日本馬のレベルが上がり、もうヨーロッパの競争馬など恐れるに足らずなんて考えていた諸氏も目が覚めただろう。やはり本気で勝ちに来たヨーロッパの一線級が底力を発揮した時の強さといったら、まだまだ日本の競馬は底が浅いといわざるを得ない。

 ところでスノーフェアリー(Snow Fairy)の血統だが、父は馴染みのないIntikhabである。この種牡馬はRed Ransom---Roberto---Hail to Reasonと繋がるメールラインでサンデーサイレンス、ブライアンズタイムと同じ系統といえるだろう。母の父はCharnwood Forestと無名な種牡馬である。こちらの方はかのMan o'Warへとメールラインが繋がるが、日本ではほとんどお目にかかれない系統になってしまった。こんな血統だから買い手がつかなかったのだろう。でも今や、ヨーロッパだけではなく、遠いアジアのG-Ⅰレースまで圧勝してしまった。これが競馬母国の真の強さだろう。もしかしてジャパンCにも出るかもしれない。これはブエナビスタ、ナカヤマフェスタとの対決が面白くなりそうだ。


 今年のイギリス・オークス。道中、最後方に位置し、直線だけで全馬を抜き去ったスノーフェアリー。この映像を観ていたらもっと人気になっただろう。


 
 イギリス・オークスに続いて出走したアイリッシュ・オークス。スノーフェアリーは9番手の位置から2着を8馬身ぶっちぎってしまった。

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