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2010.11.27 (Sat)

晩秋の嵯峨野をブラブラ

 ポカポカと暖かい晩秋の土曜日。懐は寂しいが心は豊でありたいものだ。朝、耳鼻咽喉科に行く。医院を抜けてその足で目的も無く当ても無くJRに乗ってしまう。本当に行くつもりは無かったのだが、西山連山の紅葉を眺めていたら、我が家から比較的近いので、ぶらりと嵯峨野へ行きたくなった。京都駅に到着するや山陰線に乗り換える。ところが、この山陰線、物凄い乗車率。観光客で満員。普段なら高校生や大学生、通勤に利用する会社員で朝は結構、混むのだが、土曜日の午前の時間帯にこれだけの人が乗ってくるというのは、如何にも11月の京都であるという証明か。何しろ日本最大の観光都市である京都は11月が最も観光シーズンののである。この季節は錦秋の京都といって紅葉で染められるからだろう。しかし、山陰線は単線部分が残っているので、ピストン運転というような訳にはいかず、なかなか発車しない。ようやく発車してもトロトロと走る。東海道線の新快速とは違って、随分とのんびりしている。日頃は乗ることも無いけど・・・・・・。何時もなら嵯峨野に行くにしても私は阪急を利用するから、JRで嵯峨野に行くこともない。しかし、今日は途中で気が変ったから、JRを利用したまでだ。

 京都駅を出て、丹波口、二条、円町、花園、太秦と京都の市街地ばかりを走る。太秦を出るとようやく郊外の雰囲気に変ってくる。次の駅が嵯峨嵐山である。満員の電車だが、ここでほとんどの人が降りてしまう。みなさん、目的は嵐山、嵯峨野の紅葉である。駅前は人で溢れてしまった。さっさと人のいないところへ行こうと、西側の方角へ歩く。新丸太町通に出て、嵯峨小学校のところまで来たのはいいが、また人がゾロゾロ歩いている。こりゃ、人のいないところへ行くのは無理か。流石に11月の京都である。2月ごろ、このあたり誰も歩いていないのにと思いながら常寂光寺に向う。

 常寂光寺は日蓮宗の寺院で究竟院日上人が、1595年に開創したものである。小倉百人一首で有名な小倉山の東麓に建立され、嵯峨野一帯を見渡せるのである。ところが常寂光寺も以前テレビで採り上げられてから、毎年のように人が溢れている。風情のある茅葺の仁王門もこの有様である。
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 仁王門と紅葉。
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 常寂光寺は小倉山の山麓にある。したがって山の中腹にも境内がある。小倉山から東の方角を望む。宇多野、鳴滝あたりから双ヶ丘の丘が見渡せる。
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 苔の上に落葉。
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 多宝塔と紅葉。
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 紅葉だが色が薄いなあ。
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 カメラをズームしてみた。仁和寺の五重塔がボンヤリと見える。ここから5㎞先。
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 多宝塔を上から見る。
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 嵯峨野らしい光景だ。
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 紅葉の見頃にはまだ早かったかも。
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 常寂光寺から東に歩いて数分のところに落柿舎(らくししゃ)がある。俳人・松尾芭蕉の弟子、向井去来の別荘だったところである。落柿舎の名の由来は、庭に柿の木40本あって、その柿の実が一夜にして殆ど落ち尽くしたということからついたのである。
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 竹林の向こう側に民家が。嵯峨野にはこのような家が多い。
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 竹林の下にはトロッコ列車の嵐山駅(右側)とJR山陰線の線路が見える。でもトロッコ列車は昔は旧山陰線だった。その後に新しい山陰線が完成して、旧山陰線の線路を活用して観光用のトロッコ列車を走らしたのである。
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 ここは大河内山荘。往年の時代劇俳優である大河内傳次郎(おおこうちでんじろう)の別荘。ここで大河内伝次郎はセリフを覚えたという。知らない人も多いだろうから説明すると、大河内伝次郎とは戦前から戦中にかけての時代劇の大スターである。阪東妻三郎、嵐寛寿郎、市川歌右衛門、片岡知恵蔵、林長二郎(長谷川一夫)と並んで時代劇6大スターといわれ、丹下左膳で一世を風靡した。大河内伝次郎の決まり文句というと「シェイはタンゲ、ナはシャゼン」。彼の物真似をした人は数知れず。桂三枝がオヨヨといいだしたのも、実は大河内伝次郎の物真似からである。もっとも若い人には何のことかも判らないだろうが・・・・・・・・・。
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 大河内山荘と抜けると竹林の小径がある。ポカポカ陽気だったが、此処にくるとひんやりとする。
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 竹林の小径を抜け野宮神社と天龍寺の間を抜けると、人垣で溢れかえる嵐山の渡月橋へ繋がる表通りに出る。ウンザリするほど人が多くて、歩いていても前に全く進まない。イライラする。道路の両側は土産物屋、料理屋、休憩所、喫茶店等が並び、人が道路まではみ出していて、警備員がマイクで「危ないから歩道から出ないでください」と叫んでいる。その延長で渡月橋も一方通行。早く阪急の嵐山駅に行きたいのに、かいもく前に進まない。イライライラ・・・・・・・・・。
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 やっと阪急の嵐山駅に到着。今から大阪の梅田まで行くので急いでいたのである。 
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 阪急電車、嵐山駅のプラットホームにあったベンチ。面白い形をしていたので写真を撮ってみた。
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 何と嵐山から電車に乗ったのはいいが、乗車した車両には私と若い女性と二人だけという少なさ。嵐山に到着する電車は超満員なのに・・・・・・。みなさん、そんなに京都がいいかな・・・・・・・。身近にあると何とも感じないが・・・・・・・。
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