2014.05.25 (Sun)
第75回優駿牝馬(オークス)
牝馬限定のレースは好きじゃないが、最近は更新率が低いので書くことにするか。今年のオークスは1強と言われるハープスターが絶対的な能力を持っているが、あの追い込み一辺倒の脚質だと取りこぼしがあって連勝街道は難しいようなことを桜花賞後に書いたと思うが、その不安が当たってしまった。ということで結果から先に書く。
1着ヌーヴォレコルト 2分25秒8、2着ハープスター クビ、3着バウンスシャッセ クビ、4着ニシノアカツキ 3/4馬身、5着ブランネージュ 2馬身1/2。
初夏のような暑い今日、第75回オークス(G-Ⅰ・3歳牝馬、芝1800m、18頭)が東京競馬場で行われた。1番人気は圧倒的に支持されたハープスター、2番人気は桜花賞3着のヌーヴォレコルト、3番人気バウンスシャッセ、4番人気サングレアル、5番人気マジックタイムだった。
スタートからベイシャフェリスが平均ペースで逃げ、レーヴォレコルトは中団。ハープスターは桜花賞の時のようにシンガリではなく後方から3番手の位置。淡々としたレースで3コーナーでハープスターは後ろから3番手。だが4コーナーで大外に回し後ろから2番手に下がった。さあ、ここから追い込みが効くかと言うだけが見所だったが、中団から先に先頭に立ったヌーヴォレコルトを捉えきれず頸の差2着。力は1枚抜けていたが、マイル戦のようにはいかなかったかな。追い込んではいるが外にふくれ過ぎて無駄な脚を使いすぎたかな。それとも2400mという距離だとあの驚異的な末脚も出なかったのかもしれない。でも上がり3Fは33秒6で来ている。要するにもう少し無駄のない競馬をやれば差し届いていたかもしれない。ただハープスターは頸が高い馬でどちらかというと2000m以下の方が向いているかもしれない。何れにせよ凱旋門賞どころではなくなってしまった。キズナも骨折したし、今年の凱旋門賞挑戦馬は0か。残念・・・。
1着ヌーヴォレコルト 2分25秒8、2着ハープスター クビ、3着バウンスシャッセ クビ、4着ニシノアカツキ 3/4馬身、5着ブランネージュ 2馬身1/2。
初夏のような暑い今日、第75回オークス(G-Ⅰ・3歳牝馬、芝1800m、18頭)が東京競馬場で行われた。1番人気は圧倒的に支持されたハープスター、2番人気は桜花賞3着のヌーヴォレコルト、3番人気バウンスシャッセ、4番人気サングレアル、5番人気マジックタイムだった。
スタートからベイシャフェリスが平均ペースで逃げ、レーヴォレコルトは中団。ハープスターは桜花賞の時のようにシンガリではなく後方から3番手の位置。淡々としたレースで3コーナーでハープスターは後ろから3番手。だが4コーナーで大外に回し後ろから2番手に下がった。さあ、ここから追い込みが効くかと言うだけが見所だったが、中団から先に先頭に立ったヌーヴォレコルトを捉えきれず頸の差2着。力は1枚抜けていたが、マイル戦のようにはいかなかったかな。追い込んではいるが外にふくれ過ぎて無駄な脚を使いすぎたかな。それとも2400mという距離だとあの驚異的な末脚も出なかったのかもしれない。でも上がり3Fは33秒6で来ている。要するにもう少し無駄のない競馬をやれば差し届いていたかもしれない。ただハープスターは頸が高い馬でどちらかというと2000m以下の方が向いているかもしれない。何れにせよ凱旋門賞どころではなくなってしまった。キズナも骨折したし、今年の凱旋門賞挑戦馬は0か。残念・・・。
2014.05.04 (Sun)
第149回天皇賞
今日は忙しい。昨日と今日と高槻ジャズストリートに行っていた。といっても今年は5月3日、4日が運悪く土日にあたり昨日は野暮用が多く、ゆっくりジャズを聴いている訳にも行かず、それに今日は天皇賞だ。それで午後2時半まで高槻でジャズを聴いていて、そこから急いで帰宅。天皇賞ぐらいは生中継で観たいからね・・・・・・。
そして、今年は復活ゴールドシップ、昨年のダービー馬キズナ、シルバー・コレクターと言われるウインバリアシオン、そして昨年の覇者フェノーメノが4強と言われ、1番人気がキズナ、2番人気がゴールドシップ、3番人気がウインバリアシオン、4番人気がフェノーメノ、5番人気がデスペラードで、好天の京都競馬場で第149回天皇賞(G-Ⅰ・4歳以上、芝3000m、18頭)が行われた。ただしキズナは3000メートル以上の実績がないので絶対的ともいえず、ゴールドシップもスタートしてみないと判らないので、絶対的な本命馬不在と言ってもいいぐらいの中で行われた。
高速馬場で前残りの多い馬場。よりによってスタートでゴールドシップが出遅れた。そしてキズナも後方に下げた。1番人気と2番人気がシンガリと、シンガリから2頭目。早くも波乱含みの展開。逃げ馬不在の中、サトノノブレスが先頭に立った。高速馬場でスローな展開。人気馬2頭が最後方から行く中、フェノーメノが7番手、8番手のいい位置につけている。そしてウインバリアシオンは後ろから4、5番手。1000m通過が1分01秒7、2000m通過が2分03秒4と昨年よりも2秒以上遅い。これでキズナとゴールドシップは届くのかなという展開。最近の春の天皇賞は人気馬が何時も凡走するのが、その予感は当たってしまった。3コーナーで人気2頭が追い上げるが前の馬が脚を残している。インコースで脚をためていたフェノーメノが上手く立ち回り伸びてきた。ウインバリアシオンとホッコーブレーヴの追い上げを封じ、フェノーメノが勝った。外から追い上げてきたキズナも届かず、ゴールドシップは入線後、騎手が下馬するというアクシデント。
1着フェノーメノ 3分15秒1、2着ウインバリアシオン クビ、3着ホッコーブレーヴ ハナ、4着キズナ 1/2馬身、5着タニノエボレット 1馬身1/2。
ゴールドシップは出遅れが全てだったように思う。ゲートの中で立ち上がり出遅れてしまい最後方からの競馬を強いられた。この馬は気性に難がありスタートしてみないと判らない。今日は悪いところが出てしまった。今日のような高速馬場でロングスパートしても届くものではない。それはキズナにもいえる。やはり10番手以内で好位置から抜け出したフェノーメノが正攻法の競馬をして勝った。これで復活かと言いたいが、この馬も脚部不安があり安定した成績が残せない。それでも春の天皇賞を2連覇した。ただ展開に恵まれた感があり圧勝ではなかった。人気薄のホッコーブレーヴが3着に来るのだから、力の競馬にならなかったともいえる。昨今の天皇賞は何時も、こんなレースばかりで展開に左右される。それを考えると自分で動いて1000mのロングスパートをしてレコードで勝ったディープインパクトは別格だったのかもしれない。
そして、今年は復活ゴールドシップ、昨年のダービー馬キズナ、シルバー・コレクターと言われるウインバリアシオン、そして昨年の覇者フェノーメノが4強と言われ、1番人気がキズナ、2番人気がゴールドシップ、3番人気がウインバリアシオン、4番人気がフェノーメノ、5番人気がデスペラードで、好天の京都競馬場で第149回天皇賞(G-Ⅰ・4歳以上、芝3000m、18頭)が行われた。ただしキズナは3000メートル以上の実績がないので絶対的ともいえず、ゴールドシップもスタートしてみないと判らないので、絶対的な本命馬不在と言ってもいいぐらいの中で行われた。
高速馬場で前残りの多い馬場。よりによってスタートでゴールドシップが出遅れた。そしてキズナも後方に下げた。1番人気と2番人気がシンガリと、シンガリから2頭目。早くも波乱含みの展開。逃げ馬不在の中、サトノノブレスが先頭に立った。高速馬場でスローな展開。人気馬2頭が最後方から行く中、フェノーメノが7番手、8番手のいい位置につけている。そしてウインバリアシオンは後ろから4、5番手。1000m通過が1分01秒7、2000m通過が2分03秒4と昨年よりも2秒以上遅い。これでキズナとゴールドシップは届くのかなという展開。最近の春の天皇賞は人気馬が何時も凡走するのが、その予感は当たってしまった。3コーナーで人気2頭が追い上げるが前の馬が脚を残している。インコースで脚をためていたフェノーメノが上手く立ち回り伸びてきた。ウインバリアシオンとホッコーブレーヴの追い上げを封じ、フェノーメノが勝った。外から追い上げてきたキズナも届かず、ゴールドシップは入線後、騎手が下馬するというアクシデント。
1着フェノーメノ 3分15秒1、2着ウインバリアシオン クビ、3着ホッコーブレーヴ ハナ、4着キズナ 1/2馬身、5着タニノエボレット 1馬身1/2。
ゴールドシップは出遅れが全てだったように思う。ゲートの中で立ち上がり出遅れてしまい最後方からの競馬を強いられた。この馬は気性に難がありスタートしてみないと判らない。今日は悪いところが出てしまった。今日のような高速馬場でロングスパートしても届くものではない。それはキズナにもいえる。やはり10番手以内で好位置から抜け出したフェノーメノが正攻法の競馬をして勝った。これで復活かと言いたいが、この馬も脚部不安があり安定した成績が残せない。それでも春の天皇賞を2連覇した。ただ展開に恵まれた感があり圧勝ではなかった。人気薄のホッコーブレーヴが3着に来るのだから、力の競馬にならなかったともいえる。昨今の天皇賞は何時も、こんなレースばかりで展開に左右される。それを考えると自分で動いて1000mのロングスパートをしてレコードで勝ったディープインパクトは別格だったのかもしれない。
2014.04.20 (Sun)
第74回皐月賞
今日はすこし肌寒いがクラシックレースの第2弾、第74回皐月賞(G-Ⅰ・3歳、芝2000m、18頭)が行われた。中山の多頭数競馬はごちゃごちゃして観ていてもおもしろくなく展開のあやも結果につながるので書く気もなかったのだが、最近は更新率が低いので記事にしてみた。
今年は今のところずば抜けた牡馬がおらず混戦模様と言われ、そこへ各馬の直接対決もなく人気も割れていた。そんな中で弥生賞に勝ったトゥザワールドが1番人気で、実績では5戦4勝で重賞が2勝とナンバー1のイスラボニータが2番人気、3番人気がトーセンスターダム、4番人気がワンアンドオンリー、5番人気が朝日杯の覇者アジアエクスプレスだった。
ウインフルブルームが逃げて、アジアエクスプレス、トゥザワールドが好位置で追走。それを見るようにトーセンスターダムとイスラボニータが進む展開。4コーナーで先に動いたトゥザワールドを後から追走して、結局差し切ったイスラボニータ。
1着イスラボニータ 1分59秒6、2着トゥザワールド 1馬身1/4、3着ウインフルブルーム 1/2馬身、4着ワンアンドオンリー アタマ、5着ステファノス 1/2馬身。
今日のレースを見る限りイスラボニータが強かった。これで牡馬はこの馬が中心になるかな。でもこの馬には今後、距離との戦いになるだろう。でも今日の勝ち方を見るとダービーでも大丈夫かなと言う気もするが、この馬にしても牝馬のハープスターに新潟で千切られているから印象は悪い。もしかして今年の牡馬は不作なのかなと思ってみたりするが、こればかりは成長期の3歳馬なので判らない。でもダービーの第1候補にイスラボニータが挙げられることには変わりはないが・・・・。まさかそれを見越して桜花賞2着のレッドリヴェールがダービーに出走するといいだしたのではあるまいな。
今年は今のところずば抜けた牡馬がおらず混戦模様と言われ、そこへ各馬の直接対決もなく人気も割れていた。そんな中で弥生賞に勝ったトゥザワールドが1番人気で、実績では5戦4勝で重賞が2勝とナンバー1のイスラボニータが2番人気、3番人気がトーセンスターダム、4番人気がワンアンドオンリー、5番人気が朝日杯の覇者アジアエクスプレスだった。
ウインフルブルームが逃げて、アジアエクスプレス、トゥザワールドが好位置で追走。それを見るようにトーセンスターダムとイスラボニータが進む展開。4コーナーで先に動いたトゥザワールドを後から追走して、結局差し切ったイスラボニータ。
1着イスラボニータ 1分59秒6、2着トゥザワールド 1馬身1/4、3着ウインフルブルーム 1/2馬身、4着ワンアンドオンリー アタマ、5着ステファノス 1/2馬身。
今日のレースを見る限りイスラボニータが強かった。これで牡馬はこの馬が中心になるかな。でもこの馬には今後、距離との戦いになるだろう。でも今日の勝ち方を見るとダービーでも大丈夫かなと言う気もするが、この馬にしても牝馬のハープスターに新潟で千切られているから印象は悪い。もしかして今年の牡馬は不作なのかなと思ってみたりするが、こればかりは成長期の3歳馬なので判らない。でもダービーの第1候補にイスラボニータが挙げられることには変わりはないが・・・・。まさかそれを見越して桜花賞2着のレッドリヴェールがダービーに出走するといいだしたのではあるまいな。
2014.04.13 (Sun)
第74回桜花賞
今年、最初の競馬記事である。このところ競馬に力が入らないが、G-Ⅰでもクラシックレースぐらいは記事にしてもいいかなと思ったので、久しぶりに書いてみることにした。それも今年はブエナビスタの再来、いやそれ以上ではとの評価もあるハープスターが出てきたので興味をひくところではあった。何しろ今年の3歳牡馬のクラシック有力候補の1頭である5戦4勝のイスラボニータを、昨年の新潟2歳Sで豪快に差し切り3馬身差に切って捨てた脚色。あれを覚えていると今年の3歳の中で牡馬も含めて現況では最強か? とも思ってしまう。ただこの馬の欠点は後ろから行きすぎるということ。だから展開に左右され脚を残して惜敗するという可能性もあるということ。事実、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズでレッドリヴェールにハナ差で負けてしまった。馬ゴミを上手くさばけず馬群の中を追いこんできたが、レッドリヴェールを捉えたところがゴールだった。しかし、何時も確実に伸びてくる脚は父ディープインパクト譲りで、とても牝馬とは思えない。それで今日、桜花賞が行われた。
第74回桜花賞(G-Ⅰ・3歳牝馬、芝1600m、18頭)が曇り空の阪神競馬場で行われた。断然の1番人気にハープスター、2番人気はハープスターに土をつけ3戦全勝のレッドリヴェール、3番人気がフォーエバーモア、4番人気ベルカント、5番人気ヌーヴォレコルトだった。
スタートが切られた。コーリンベリー、ニホンピロアンバーとの先行争いを制しハナを奪ったのはフクノドリーム。逃げる逃げる。大逃げをうった。2番手に10馬身の差をつけて逃げる。ややオーバーペース気味だ。2番手以降はほぼ固まっているが、ハープスターは予定通り最後方。しかし、先頭から大きくおかれている。縦に長い展開だ。そして4コーナー。阪神の外回りは直線が長い。ハープスターは大外に回った。でも前を行くフクノドリームは大幅にリード。あと200mでも5馬身リード。しかし後続が迫ってきた。あと100mでつかまった。横一線だが、ここでホウライアキコ、ヌーヴォレコルトが伸びてくるが、外からレッドリヴェールが来た。そして1番外から来た来た。ハープスターだ。届くかどうか。レッドリヴェール、ハープスター、レッドリヴェール、ハープスター。ハープスターが出た。ハープスターが1着でゴールイン。
1着ハープスター 1分33秒3、2着レッドリヴェール クビ、3着ヌーヴォレコルト 3/4馬身、4着ホウライアキコ 1馬身1/2、5着レーヴデトワール アタマ。
何とハープスターの上がり3Fのタイムが32秒9というから桜花賞出走の牝馬とは思えない末脚だが、2着のレッドリヴェールが予想以上に強いので、あまり目立っていなかった。それでもハープスターは届くのかな? といった位置からきっちり差し切ってしまった。やはり過去の名牝と遜色のない脚色を披露してくれた。流石に母は未出走だが、祖母が桜花賞、オークスを制したベガだけのことはある。また父並みの末脚爆発で度肝を抜いた。ただ今後、連勝街道を突っ走るかと言うと、この脚質だと難しい面があって取りこぼすこともあるだろう。だが、観ていて実に壮観なレースをするハープスターである。とても牝馬とは思えない。少し欠点を言うとクビが高いかな・・・・。
第74回桜花賞(G-Ⅰ・3歳牝馬、芝1600m、18頭)が曇り空の阪神競馬場で行われた。断然の1番人気にハープスター、2番人気はハープスターに土をつけ3戦全勝のレッドリヴェール、3番人気がフォーエバーモア、4番人気ベルカント、5番人気ヌーヴォレコルトだった。
スタートが切られた。コーリンベリー、ニホンピロアンバーとの先行争いを制しハナを奪ったのはフクノドリーム。逃げる逃げる。大逃げをうった。2番手に10馬身の差をつけて逃げる。ややオーバーペース気味だ。2番手以降はほぼ固まっているが、ハープスターは予定通り最後方。しかし、先頭から大きくおかれている。縦に長い展開だ。そして4コーナー。阪神の外回りは直線が長い。ハープスターは大外に回った。でも前を行くフクノドリームは大幅にリード。あと200mでも5馬身リード。しかし後続が迫ってきた。あと100mでつかまった。横一線だが、ここでホウライアキコ、ヌーヴォレコルトが伸びてくるが、外からレッドリヴェールが来た。そして1番外から来た来た。ハープスターだ。届くかどうか。レッドリヴェール、ハープスター、レッドリヴェール、ハープスター。ハープスターが出た。ハープスターが1着でゴールイン。
1着ハープスター 1分33秒3、2着レッドリヴェール クビ、3着ヌーヴォレコルト 3/4馬身、4着ホウライアキコ 1馬身1/2、5着レーヴデトワール アタマ。
何とハープスターの上がり3Fのタイムが32秒9というから桜花賞出走の牝馬とは思えない末脚だが、2着のレッドリヴェールが予想以上に強いので、あまり目立っていなかった。それでもハープスターは届くのかな? といった位置からきっちり差し切ってしまった。やはり過去の名牝と遜色のない脚色を披露してくれた。流石に母は未出走だが、祖母が桜花賞、オークスを制したベガだけのことはある。また父並みの末脚爆発で度肝を抜いた。ただ今後、連勝街道を突っ走るかと言うと、この脚質だと難しい面があって取りこぼすこともあるだろう。だが、観ていて実に壮観なレースをするハープスターである。とても牝馬とは思えない。少し欠点を言うとクビが高いかな・・・・。
2013.12.22 (Sun)
第58回有馬記念
本日、中山競馬場で第58回有馬記念(G-Ⅰ・3歳以上、芝2500m、16頭)が行われた。最近の有馬記念は豪華メンバーが揃うということはなくなったな。ジェンティルドンナはいないし、キズナもエピファネイアもいない。それこそ20年以上前の有馬記念ならスターホースが勢ぞろいしたものだが、このところは必ずしもスターホースが勢ぞろいということはなくなってしまった。殊にジェンティルドンナなんて最初から中山競馬場でのレースは敬遠しているようでもある。まあ、あのコースは特有のトリッキーさがあって、どうしても中山では本領発揮できない馬もいるからなのだが、それでも有馬記念はその年の掉尾を飾るレースとして人気がある。それで今年は三冠馬オルフェーヴルの引退レースということで熱気があったようである。
それで当然のようにオルフェーヴルが1番人気に支持された。2番人気は昨年の覇者で2冠馬の芦毛ゴールドシップ。3番人気アドマイヤラクティ、4番人気ウインバリアシオン、5番人気トーセンジョーダンの順だった。レースは意外にもルルーシュが逃げた。2番手にカレンミロテックが続き、オルフェーヴルはシンガリから4番手。その前にゴールドシップで、淡々とした展開。2周目の3コーナーからオルフェーヴルは外を通って一気に上がっていった。何時の間にかゴールドシップもかわして4コーナーで先頭に並びかけ直線に入るや先頭。あとは後続を引き離すだけ。後ろから追撃する馬もなし圧勝劇でのラストランとなった。
1着オルフェーヴル 2分32秒3、2着ウインバリアシオン 8馬身、3着ゴールソシップ 1馬身1/2、4着ラブイズブーシェ 2馬身1/2、5着タマモベストプレイ クビ。
何だか8馬身差の圧勝劇でしらけてしまったな。凱旋門賞で2着になってトレヴに千切られたので、今年は昨年までのパフォーマンスを見せれるかなと心配したが、そんなものは無用だった。まさに怪物級の強さだ。時々ポカのある馬で個性的だったが、本気を出した時の強さは史上屈指のものである。これで通算21戦12勝2着6回3着1回(フランスでの4戦2勝2着2回も含む)、GⅠは皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念、宝塚記念に続いて6勝。昨年の惜しい凱旋門賞を思いだされるが、この馬がファンに与えた印象度は、歴代でもナンバー1ではないかと思えるほどであった。けしてシンザン、シンボリルドルフ、ディープインパクトのような名馬の系譜に入る優等生ではなく、どちらかというとカブトシロー、エリモジョージといったクセ馬、個性派に分類される競走馬だった。それだけに観ている方は終わるまでハラハラドキドキ、何をしでかすか判らない。とにかく記録よりも記憶に残る馬として今後、後世に語り継がれていくことは間違いない。いや、とにかく面白い馬でした。本当にご苦労さん。
今回、ウインバリアシオンが2着に突っ込んだ。この馬は日本ダービー、神戸新聞杯、菊花賞、全てオルフェーヴルが勝った時の2着。それで今回も2着。ただ今回は左前浅屈腱炎を発症して1年5ヶ月ぶりに復帰してから2レース目でこの成績だけに価値がある。オルフェーヴルの同期として来年も走ってくれることを祈る。また最近、凡走ばかりのゴールドシップが少しだけ走る気を起こしてくれたようだが、まだまだその気になってないようだ。この馬も本気になれば何処まで強いか判らない。まあ、オルフェーヴルほどではないが変な馬ではある。取り敢えず、今年の中央競馬もフィナーレ(明日も開催はあるが)。さて来年はどうなるか・・・・・。キズナ、エピファネイア、ゴールドシップといったところが中心になるのかな。でも競馬に絶対はないから今後どうなることやら。
それで当然のようにオルフェーヴルが1番人気に支持された。2番人気は昨年の覇者で2冠馬の芦毛ゴールドシップ。3番人気アドマイヤラクティ、4番人気ウインバリアシオン、5番人気トーセンジョーダンの順だった。レースは意外にもルルーシュが逃げた。2番手にカレンミロテックが続き、オルフェーヴルはシンガリから4番手。その前にゴールドシップで、淡々とした展開。2周目の3コーナーからオルフェーヴルは外を通って一気に上がっていった。何時の間にかゴールドシップもかわして4コーナーで先頭に並びかけ直線に入るや先頭。あとは後続を引き離すだけ。後ろから追撃する馬もなし圧勝劇でのラストランとなった。
1着オルフェーヴル 2分32秒3、2着ウインバリアシオン 8馬身、3着ゴールソシップ 1馬身1/2、4着ラブイズブーシェ 2馬身1/2、5着タマモベストプレイ クビ。
何だか8馬身差の圧勝劇でしらけてしまったな。凱旋門賞で2着になってトレヴに千切られたので、今年は昨年までのパフォーマンスを見せれるかなと心配したが、そんなものは無用だった。まさに怪物級の強さだ。時々ポカのある馬で個性的だったが、本気を出した時の強さは史上屈指のものである。これで通算21戦12勝2着6回3着1回(フランスでの4戦2勝2着2回も含む)、GⅠは皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念、宝塚記念に続いて6勝。昨年の惜しい凱旋門賞を思いだされるが、この馬がファンに与えた印象度は、歴代でもナンバー1ではないかと思えるほどであった。けしてシンザン、シンボリルドルフ、ディープインパクトのような名馬の系譜に入る優等生ではなく、どちらかというとカブトシロー、エリモジョージといったクセ馬、個性派に分類される競走馬だった。それだけに観ている方は終わるまでハラハラドキドキ、何をしでかすか判らない。とにかく記録よりも記憶に残る馬として今後、後世に語り継がれていくことは間違いない。いや、とにかく面白い馬でした。本当にご苦労さん。
今回、ウインバリアシオンが2着に突っ込んだ。この馬は日本ダービー、神戸新聞杯、菊花賞、全てオルフェーヴルが勝った時の2着。それで今回も2着。ただ今回は左前浅屈腱炎を発症して1年5ヶ月ぶりに復帰してから2レース目でこの成績だけに価値がある。オルフェーヴルの同期として来年も走ってくれることを祈る。また最近、凡走ばかりのゴールドシップが少しだけ走る気を起こしてくれたようだが、まだまだその気になってないようだ。この馬も本気になれば何処まで強いか判らない。まあ、オルフェーヴルほどではないが変な馬ではある。取り敢えず、今年の中央競馬もフィナーレ(明日も開催はあるが)。さて来年はどうなるか・・・・・。キズナ、エピファネイア、ゴールドシップといったところが中心になるのかな。でも競馬に絶対はないから今後どうなることやら。
2013.11.24 (Sun)
第33回ジャパンC
もう冬の入り口であるが今日は比較的暖かい日であった。そんな晩秋の中、東京競馬場で第33回ジャパンC(G-Ⅰ・3歳以上、芝2400m、17頭)が行われた。何だか国際招待レースなのだが年年、外国馬が小粒になって行く。とうとう今年は3頭のみ。それもJoshua Tree、Simenon、Donadenとバリバリの一線級が来ていない。シメノンやドーナデンなんてアスコット・ゴールド(20f)やメルボルンC(3200m)で実績のある競走馬。これらが日本の速い馬場での2400mに対応出来るのかなと思ってしまう。もう凱旋門賞馬トレーヴぐらいしかジャパンCに出ても意味がないのではと考えるほど外国馬は日本の馬場に戸惑ってしまう。最近は外国馬の成績が悪いのか、今年はとうとう一線級が来なくなった。したがって国内馬の実力決定戦になってしまった。それも多頭数で行われる中山の有馬記念がトリッキーな馬場で実力を発揮できない競馬場だけに、東京コースで行われるジャパンCの方がメンバーが最近は揃ってしまうからでもある。ただし今年はオルフェーヴル、キズナ、エピファネイアが出てこなかったので国内メンバーも寂しいものがある。そういtった状況の中で1番人気は連覇を狙うジェンティルドンナ、2番人気はゴールドシップ、3番人気はエイシンフラッシュ、4番人気はアドマイヤラクティ、5番人気はアンコイルドというものだった。
スタートが切られたが逃げ馬がいない。それでエイシンフラッシュが押し出された形で先頭に立った。2番手にトーセンジョーダン、3番手にヴィルシーナ、そしてジェンティルドンナ、ルルーシュという順で続くが明らかにスローペース。何と1000mを1分02秒4、1200mを1分15秒2。単純にこの倍だと2400mが2分30秒4かかることになる。古馬のG-Ⅰにおける良馬場のレースでこのペースは遅すぎる。なのにゴーールドシップはシンガリ追走。本当に行き脚がなくなったな。それでも3コーナーから上がって行ったが、前が楽をしているからはたして届くのかどうか。4コーナーを回って末脚勝負のレースとなってしまった。あと400mで先頭のエイシンフラッシュの内にジェンティルドンナが並びかけた。あと300m、ジェンティルドンナが先頭に立つ。ジェンティルドンナが先頭。あと200mでも先頭。しかし、あと100m。外からトーセンジョーダンとデニムアンドルビーの伸びがいい。ことにデニムアンドルビーの伸び脚は図抜けている。最後に急襲したがジェンティルドンナが押し切った。
1着ジェンティルドンナ 2分26秒1、2着デニムアンドルビー ハナ、3着トーセンジョーダン クビ、4着アドマイヤラクティ 3/4馬身、5着ドーナデン クビ。
ジェンティルドンナは最近は前に行って残るケースがあって、末脚を生かさない競馬を強いられている。それでこのところ勝ててなかったが、今日は前に行って残った。でも本来ならもっと後ろからいって追い込んで来る競馬の方がいいのだが、どうも前に行ってしまうな。それでも勝つから強いのだろうが、3歳牝馬のデニムアンドルニーがあの脚で追い込んできたことを考えれば、キズナ、オルフェーヴルが出ていたらどうなっていたか判らない。それにしてもゴールドシップはどうしたのかな。馬がだんだんとズブくなっている。3歳時も前に行けなかったが、もっと道中軽い感じで追走していた。それが古馬になって追いづめの競馬が多くなった。一体どうしたのかな。このまま終わってしまうような馬ではないだけに何がどうなっているか判らない。ゴールドシップには復活してほしいが・・・・・。
結果的には超スローでジェンティルドンナは粘り切った。もっとペースが速い方がこの馬にはいいだろう。そして史上初のジャパンC連覇。それも牝馬である。2着も牝馬。それも3歳牝馬。また1着、2着がディープインパクト産駒。よほど東京の2400mというのはディープインパクトにとって相性がいいのだろう。
スタートが切られたが逃げ馬がいない。それでエイシンフラッシュが押し出された形で先頭に立った。2番手にトーセンジョーダン、3番手にヴィルシーナ、そしてジェンティルドンナ、ルルーシュという順で続くが明らかにスローペース。何と1000mを1分02秒4、1200mを1分15秒2。単純にこの倍だと2400mが2分30秒4かかることになる。古馬のG-Ⅰにおける良馬場のレースでこのペースは遅すぎる。なのにゴーールドシップはシンガリ追走。本当に行き脚がなくなったな。それでも3コーナーから上がって行ったが、前が楽をしているからはたして届くのかどうか。4コーナーを回って末脚勝負のレースとなってしまった。あと400mで先頭のエイシンフラッシュの内にジェンティルドンナが並びかけた。あと300m、ジェンティルドンナが先頭に立つ。ジェンティルドンナが先頭。あと200mでも先頭。しかし、あと100m。外からトーセンジョーダンとデニムアンドルビーの伸びがいい。ことにデニムアンドルビーの伸び脚は図抜けている。最後に急襲したがジェンティルドンナが押し切った。
1着ジェンティルドンナ 2分26秒1、2着デニムアンドルビー ハナ、3着トーセンジョーダン クビ、4着アドマイヤラクティ 3/4馬身、5着ドーナデン クビ。
ジェンティルドンナは最近は前に行って残るケースがあって、末脚を生かさない競馬を強いられている。それでこのところ勝ててなかったが、今日は前に行って残った。でも本来ならもっと後ろからいって追い込んで来る競馬の方がいいのだが、どうも前に行ってしまうな。それでも勝つから強いのだろうが、3歳牝馬のデニムアンドルニーがあの脚で追い込んできたことを考えれば、キズナ、オルフェーヴルが出ていたらどうなっていたか判らない。それにしてもゴールドシップはどうしたのかな。馬がだんだんとズブくなっている。3歳時も前に行けなかったが、もっと道中軽い感じで追走していた。それが古馬になって追いづめの競馬が多くなった。一体どうしたのかな。このまま終わってしまうような馬ではないだけに何がどうなっているか判らない。ゴールドシップには復活してほしいが・・・・・。
結果的には超スローでジェンティルドンナは粘り切った。もっとペースが速い方がこの馬にはいいだろう。そして史上初のジャパンC連覇。それも牝馬である。2着も牝馬。それも3歳牝馬。また1着、2着がディープインパクト産駒。よほど東京の2400mというのはディープインパクトにとって相性がいいのだろう。