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2010.06.06 (Sun)

第60回安田記念

 暑い。兎に角暑い。今日は安田記念が東京競馬場で行なわれたが、どうも力が入らない。ダービーが終わると翌週の競馬は毎年、例によって力が入らない。それに今回はあまり好きではないマイル戦。どうも最近はマイルのGⅠレースが多すぎないか。長距離が軽視されるのとは逆にマイル路線を重視しているから、このようなことになるのだが、それでいて最近はマイラーも良いのがいない。だから盛り上がらないのだが・・・・・。

 まあ安田記念の記事は簡単にすまそう。ということで第60回安田記念(G-Ⅰ・3歳以上、芝1600m、18頭)は香港から3頭も出てきて群雄割拠の様相であったが、1番人気が昨年のダービー2着のリーチザクラウン、2番人気がトライアンフマーチ、3番人気が皐月賞馬キャプテントゥーレ、4番人気が香港馬ビューティーフラッシュ、5番人気がスマイルジャックであった。

 スタートからペースが速く、エーシンフォワードが逃げ、マイネルファルケが続き、リーチザクラウン、キャプテントゥーレ、トライアンフマーチといった人気馬が好位置で追走とちう形となったが、ハロンラップが12.0---10.7---10.9---11.3---11.4と800m通過が44秒9、1000m通過が56秒3と速かったため、前にいた馬は直線に入って伸びを欠き、内からスマイルジャックが伸びたところを外からスーパーホーネット、サイトウィナー、ショウワモダンが末脚を伸ばしてきた。それでショウワモダンが混戦を制し勝った。

 1着ショウワモダン 1分31秒7、2着スーパーホーネット 1/2、3着スマイルジャック アタマ、4着トライアンフマーチ 1/2、5着サイトウィナー アタマ。

 1番人気のリーチザクラウンは14着と惨敗した。勝ったショウワモダンは最近は好調であったが、既に38戦を消化している6歳馬。このような結果を見ると、マイル路線もつまらないと感じるのは私だけではないだろう。長距離路線は最近、酷いがマイル路線も皆目つまらない。競馬人気はこれからしばらくスター不足で低迷しそうな気配すらするが、今年はいよいよディープインパクトの子供達がデビューする。この中からスター候補生が出てこないものだろうか。淡い期待を抱いているのだが。
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2010.06.06 (Sun)

第229回英国ダービー

 現地時間、6月5日午後4時(日本時間6日深夜)、伝統の第229回ダービー・ステークス(G-Ⅰ・3歳、12F10yd、12頭)がロンドン郊外のエプソム競馬場で行なわれた。今年は昨年のSea The Starsの再来といわれたSt.Nicholas Abbeyが2000ギニーで6着に敗退。さらにダービーを前にして出走を残念してしまい混戦が予想された。それで人気はJan Vermeerが3.5倍で1番人気、2番人気をMidas TouchとWorkforceが分ける形となった。でも出走馬は12頭と少なくなってしまった。

 レースは最初から先頭に立った人気薄のAt First Sightが例年よりも速いペースで逃げ、終始4馬身ほどリード。坂の頂点から下りに入りタッテナムコーナー手前から早めのロングスパート。長い直線に入り、At First Sightが後続との差を拡げようとしたが、中団よりやや後ろに待機していたWorkforceが直線で爆発。ゴールまであと300mのところであっという間に先頭にたち、あとは引き離して快勝。

 1着 Workforce 2分31秒33、2着 At First Sight 7馬身、3着 Rewilding 1/2馬身、4着 Jan Vermeer 4馬身、5着 Midas Touch アタマ。

 何と勝ちタイム2分31秒33は驚異的なダービーレコードである。いくら道中のペースが速いといっても、この勝ち時計は驚く。日本のダービーが2分23秒~26秒で争われるのとは違って、本場のコースは周回コースではなく、馬蹄形の半円を描いたようなコースで、最も低いところと最も高いところとは40m以上違う。だから中山の直線の坂や府中の坂、京都の淀の3コーナーの坂を想像してもらったら困る。どちらかというと栗東の坂路コースをレースで走っているのを想像するほうがいいだろう。だから今まで、日本のダービーよりも10数秒も遅いタイムで決着していたのだが、今年は凄いタイムが出てしまった。これだと勝ち馬のWorkforceは過去のダービー馬と比較しても遜色のない競走馬かもしれないし、今後の活躍が期待される。

 Workforceはこのダービーがたったの3戦目。新馬で勝って、前走は2着、そして3戦目がダービーだった。血統は父King's Best、母Soviet Moon(父Sadler's Wells)ということは、先週の日本ダービーを勝ったエイシンフラッシュと同じ父ということになる。偶然とはいえ実に面白い。これからKing's Best注目の種牡馬になるかもしれない。


 最近は規制がかかり、英国の競馬の動画を記事に貼り付けることが困難になってきた。ことに正式の公共放送の映像は貼れないから、誰かがテレビの映像を上から撮った映像を貼り付けることにした。なので画像は悪いがご了承ください。

 
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