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2010.12.11 (Sat)

ウフィツィ美術館自画像コレクション展に行く

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ウフィツィ美術館自画像コレクション

昨日は忘年会で帰宅が深夜になった。10時頃に忘年会は終わっているが、滋賀県の某所での忘年会。それも会社のあるところから三つ遠い駅。それも駅から送迎バスで15分ぐらいかかるところ。早く帰れるはずがない。従いまして昨日はPCも開いてないまま、就寝した。それも久々に大量のアルコールを飲んだので帰宅してからも喉がカラカラだった。私はビールをいくら飲んでも酔わないし、顔色も変らないから、飲んでないのではないかと勘違いされる。基本的にアルコールには強いのだが、このところ薬を飲み続けている関係からアルコールを控えていた。それで久々に飲んだのであるが、どちらかというと食べ過ぎたかも・・・・。滋賀県では人気のあるちゃんこ鍋の店らしい。そういえば全室埋まっていてどこも賑やかであった。まあ、そんなことはどうでもいいが、小生、昔からこの忘年会とやらあまり好きではない。小生は静かに飲みたい性質で、みんなで馬鹿騒ぎするのが好きではないというのもある。もっとも昔に比べると、今どきの若者の飲み方は大人しくなったと痛感する。我々の若い頃の年配者というのは、それは滅茶苦茶であった。その暴挙ぶりをいちいち書かないが、それに起因しているせいもあって忘年会が嫌いになったというのも或る。もっとも今の若者の忘年会での会話にも興味はないが・・・・・。時代が違っているというとそれまでだが、オタクめいた話題しか盛り上がらないというのも困ったものだ。昔は酔うと大概、誰かが政治的な信条を述べだし、それに対して反論する。そこから喧嘩になることもあったぐらいだ。昨今の忘年会では考えられない。昔は良かったとも思わないが今もつまらない。したがって忘年会は嫌いだ・・・・・。

 さて、話は変るが今日、小雨が降る中、大阪・中之島の国立国際美術館で催されている『ウフィツィ美術館 自画像コレクション』の展覧会に行ってきた。イタリアはフィレンツェにあるウフィツィ美術館で所蔵されている自画像ばかりを集めた展覧会である。なんとも珍しい展覧会では或るが、そもそもメディチ家で名高いフィレンツェのであるが、街の中を流れるヴェッキオ橋を挟んでピッティ宮殿とウフィツィ美術館が或る。いわばウフィツィ美術館はイタリア・ルネッサンス美術の殿堂であり、イタリア美術の所蔵としては世界一だとも言われる。そんなウフィツィ美術館には数々の画家の自画像も所蔵されている。この自画像はウフィツィ美術館でも一般に見学がすることができない、ヴァザーリの回廊に展示されている。

 このヴァザーリの回廊というのが、つまりアルノ川の両岸にあるピッテイ宮殿とウフィツィ美術館を空中回廊で繫ぐヴェッキオ橋の内部のことなのであって、1700点を超える画家や彫刻家の自画像の一部を空中回廊に展示しているのである。それで今回の展覧会、どのような画家、彫刻家の自画像が見られるかというと、メディチ家時代の画家の自画像から始まって、ハプスブルグ家の時代、イタリア王国誕生から第一次世界大戦前後まで、20世紀に活躍した巨匠、そして現代の画家達までである。

 どんな画家達が自画像を描いているかというと、ベルニーニ、レンブラント、ドミニク・アングル、モーリス・ドニ、ジョルジョ・キリコ、マルク・シャガール、そして日本の藤田嗣治、横尾忠則までいる。しかし、名前も知られていないような画家が多く、自画像とはいえ時代によって画風が系統化されているなあと感じた。

 もっとも自画像なんて、その人の風貌はよく判るが、実際に男の顔の自画像ばかり並んでいる展覧会を観ていてもあまり面白くない。風景画もなければ静物画もない。女性を描いた絵もほとんどないし、思ったとおり不入りであった。でもこれだけ空いていれば、ゆったりと観れたし、美術愛好家には嬉しい限りだ。これがもし印象派の展覧会となると、絵画の前には二重三重の人垣が出来てしまうから大違いである。でも過去のヨーロッパ絵画の天才、名人達の顔というのは、凡人と違うところがあるのかと探りながら観ていたが、絵画の大家たちもこれといって何の変哲もない顔をしていることが判った。画家の自画像と思うからそのような目で見てしまうが、ただの肖像画といわれてしまっても何らおかしくないなあと感じたまでである。でも画家達の多くは自画像を残している。やはり自己顕示欲が強いのか、それとも自分自身を描くというのが一番手っ取り早い方法なのかどうか判らないが、よくもこれだけの自画像があるものだ。
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