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2011.03.26 (Sat)

エリザベス・テイラーが亡くなった

 このところ帰りが遅かったので書けなかったが、女優のエリザベス・テイラーがこの23日に亡くなったので、そのことを少し書いてみる。エリザベス・テイラーは79歳だったという。私が小学生のころであるが、膨大な資金で制作された映画『クレオパトラ』を京都の四条の映画館まで母と姉に連れられて観に行った覚えがある。内容は今となってはあまり覚えてはないが、クレオパトラという世紀の美女が大昔のエジプトにはいたのだということを実感した映画である。それ以来クレオパトラと言うとどうしてもエリザベス・テイラーを思い出してしまう。その後、この映画を何度か観る機会があったが、スペクタクルは見事であったが、金を掛けたにしてはさほどいい映画とも思えずエリザベス・テイラーの女優としてのキャリアを考えた場合、この映画に出演しない方が良かったのではないかともいえる。が、クレオパトラ役はエリザベス・テイラー以外に考えられなかったというのも事実であり、この映画で史上初の100万ドルという出演料が話題になったほど当時は大女優としての道をまっしぐらに突き進んでいたという印象がある。

 映画『クレオパトラ』で私はエリザベス・テイラーを知ることになるのだが、その後、私も成長して数々のエリザベス・テイラー出演の映画を観る機会が増えた。それで彼女が出演している映画をどれだけ観たかをざっと数えてみた。『名犬ラッシー』『緑園の天使』『若草物語』『花嫁の父』『陽のあたる場所』『雨の朝巴里に死す』『ジャイアンツ』『去年の夏 突然に』『バターフィールド8』『クレオパトラ』『予期せぬ出来事』『いそしぎ』『バ―ジニア・ウルフなんかこわくない』『夕なぎ』『ザッツ・エンタテインメント』『トスカニーニ 愛と情熱の日々』・・・・・観そこなった映画も多いが、エリザベス・テイラーの出た映画は少女時代から晩年も含めて全般的に観ている方だと思う。一般的にエリザベス・テイラーは美人女優と言われているが私もそれは認める。マリリン・モンローはセクシー、オードリー・ヘプバーンはキュートとするとまさにエリザベス・テイラーこそビューティフルということになるだろう。『若草物語』や『花嫁の父』に出ていた頃のリズはそれこそ絶世の美女だった。それが何時しか美人女優という代名詞がとれて演技派女優として知れ渡っていところが、ちょうど私がリズの映画をよく見ていた頃である。2度も夫となったリチャード・バートンと出た『いそしぎ』『バージニア・ウルフなんかこわくない』の頃であろうか。もうその頃というのは、エリザベス・テイラー自身も30代半ばにさしかかっておりかつての美貌ぶりだけが売り物の女優と違って演技派として通る大女優であった。『いそしぎ』(1965年)では女流画家役で宗教家の校長(実の夫だったリチャード・バートンが演じる)と不倫する映画であるが、主題曲『The Shadow of Your Smile』という甘美な曲と相成ってドロドロとした印象ではなかった。またリズが2度目のオスカーを受賞した『バージニア・ウルフなんかこわくない』(1966年)ではリチャード・バートンと夫婦役をやり、ここではそれまでのリズのイメージと打って変わって肥って登場。リチャード・バートンと役の中でののしり合う。

 ただし演技派の女優として名を高めるようになってからはだんだんと映画の出演本数も減っていった。その一方で社会における慈善活動とかをやり始め、銀幕のスターとは違った一面を見せるようになるが、外見からして最早かつての美女だった面影は影を潜めていた。これは残念で仕方がないが、子役時代から映画に出続けて、美貌の女優として人気が出て、やがて8回の結婚と7回の離婚遍歴が有名になるほど私生活でも賑やかであった。ただその私生活における恋愛歴が芸の肥やしとばかりリズの女優としての地位を確立していったのだとしたら、リズの芸歴はただの美人女優で終わっていたのかもしれない。

 2011年3月23日、ロザンジェルスで死去。享年79歳。死因はうっ血性心不全。ご冥福をお祈りします。


 映画『花嫁の父』(1950年)トレイラー。



 映画『クレオパトラ』(1963年)トレイラー。



 映画『いそしぎ』(1966年)のシーン集スライド・・・The Shadow of Your Smileの歌にのって・・・


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