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2013.02.03 (Sun)

2月3日といえば

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 2月3日と言えば・・・・一般的に節分である。つまり節分とは季節の始まりの前日のことを指すのであって、年に4回あることになる。つまり立春、立夏、立秋、立冬の前の日のことである。なので2月3日は立春の前日と言うことなのだが、現在ではこの立春にあたる2月3日だけを節分として行事をおこなっているだけのようだ。でも2月3日が節分と言うけれどもこれもけして決まっているわけでもない。いづれ暦の上から計算上、ズレて来るので節分は2025年以降2月2日になるという。まあ、こんなことはあまりたいした意味はない。今日は節分の行事の話をするつもりなのである。

 節分とは季節の変わり目の前日を指すと書いたが、季節の変わり目には邪気が生じると大昔は考えれれていて、それを追い払うための悪霊払いの行事が行われるようになったとされる。所謂それが豆撒きである。福は内、鬼は外と声を出して豆を撒く。そして年齢の数だけ豆を食べる。地方によっては鰯の頭をさした柊などで邪気除けを行う場合もある。ところでこの全国で節分に行われていた豆撒きの習慣であるが、これは諸説あるが室町時代から行われていたともいわれる。これが現代まで伝承されてきたものであるが、最近はちょっと事情が異なってきて、恵方巻なんていうものが幅をきかしてきた。

 巻き寿司の太巻き(7種類の具を使う)を節分の夜にその年の恵方に向かって無言で、願い事を思い浮かべ丸かぶりする習わしである。こんな習慣、10年ほど前まではほとんど全国的に行われていなかった。そもそもこれは大阪に伝わる習慣なのだが、何故にこんなに急激に広まったのか・・・・・。本来、大阪では昔からこのような巻き寿司丸かじりの習慣があったらしいが、小生はそんな習慣はまったく知らなかった。小生が大学生の頃、大阪から通っている友人から最初に聞いたとき驚いたものだが、京都では節分にそのような行事はなかったのだ。要するに大阪だけの行事であったということだろう。それが何時の間に全国的な行事に広がってしまったのか・・・・。

 これも諸説あるが要約してみると、どうやらこの行事はコンビニエンスストアが拡げていったと見ていいだろう。1970年代初期には大阪海苔問屋協同組合がポスターを作成して太巻き寿司の販売促進キャンペーンを行ったと言うが小生は記憶にない。1970年代後半には、やはり海苔問屋が道頓堀で巻き寿司の早食い競争を販売促進のために行ったとされるが、このキャンペーンも小生には記憶がない。

 それが1980年代に入り大阪や兵庫のコンビニで1月の後半から2月の頭にかけて巻き寿司の販売を行った。これがどうやら節分の恵方巻の販売促進キャンペーンの始まりのようである。それが徐々に販促の範囲を広げていき、じわじわと恵方巻を行う地域が関西から次第に広がっていき、平成元年にセブンイレブンが広島で恵方巻の巻き寿司を大々的に売り出したとされる。やがてセブンイレブンは20世紀末には全国展開することとなり、恵方巻の知名度が一気に上がったとされる。今では全国的に広まりテレビの全国ネットで盛んに恵方巻のことを採り上げるようになったが、小生は何か違和感を覚えるのだが。

 つまり海苔業者、スーパー、コンビニ、これらの業界の商売に巧く乗せられ一般消費者が見事レールを突っ走ったということである。本来は大阪で行われていた行事とはいえ、まんまと巻きこまれたとしか言いようがない。これはバレンタインデーのチョコレートと同じで、消費者心理を巧く操ったという意味では皆さん見事に騙されました。商魂逞しいその手の業者は消費者を渦中に入れ、すっかり行事と言うよりイベント化させ儲けを謳歌したことだろう。こうでもしなけらば日頃、海苔なんてそんなに需要があるものではない。寿司屋にいっても握りは食べても海苔巻はあまり食べないだろうし、この日があることで海苔の消費量が上がったとしたら、それは業者としては成功だったのではないだろうか。これで気勢が上がったのかどうかしらないが、最近では節分が年に4回あることに着目し一部の店舗が、5月に春の恵方巻、8月に夏の恵方巻、11月に秋の恵方巻を行うところが出てきた。まさにこれなんか便乗もいいところで、これらが流行るともうお笑いとしか言いようがない。また巷では、これも便乗で巻き寿司にあやかってロールケーキの恵方仕様もあちらこちらで現れ出すし、洋菓子や和菓子業者も便乗して恵方巻に似た菓子を販売している。もうこうなると何でもアリということだが、今日は見事に巻き込まれて夕飯時には恵方巻を皆さんかぶりつくのだろうな・・・・。
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