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2015.02.14 (Sat)

チューリッヒ美術館展に行く

 神戸市立博物館で開催中のチューリッヒ美術館展へ行ってきた。チューリッヒ(英語圏の人はズーリックというが)と言うからにはドイツ語圏の美術館である。だがドイツではなくスイス最大の都市であることは誰もが知っている。そういえば1970年代はヨーロッパに行くと、このチューリッヒが交通の拠点になっていたものだ。長らく飛行機に乗ってないので今は知らないが・・・・。
 ところでスイスと言う国は四国より少し広いぐらいの国で大きくはないが、永世中立国でスイス語というのがなく、したがってドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の四つが公用語として使われていて、あと山岳地帯の山村で使われている言語があるなど多言語の国家である。そのなかでも過半数の人はドイツ語を話す。だからチューリッヒはドイツ語圏にある都市だということは判る。一方、西部のジュネーブはフランス語圏に属する。つまり一つの国でこれだけの言葉が公用語として使われているのも面白い。
 まあ、こんなことはどうでもいい。チューリッヒ美術館展とやらに行ってきた。副題として印象派からシュルレアリスムまでとタイトルがついている。つまり近代絵画から現代絵画の流れを展示してあるわけで、その近代絵画の変遷が分かる仕組みとなっている。
 会場に入るやいきなりセガンティーニの油彩画が登場。以前、セガンティーニ展に行ったときに記事にしたことはあるので今回は割愛する。次にホドラーである。しかし、ここらは時代的に印象派と被るが印象派には属さないだろう。次にモネである。これこそ印象派の元祖。縦2m、横6mの睡蓮の絵がお出迎え。いったいモネは睡蓮の絵をいったい何点残したのやら・・・。次にドガ。そしてロダンの彫刻。ゴッホが2点、ゴーギャン、セザンヌときて、アンリ・ルソー。ナビ派に入りボナール、ヴァロットン、そしてムンクが数点。抽象的になる前のムンクである。表現主義の絵画からキルヒナー、バルラハ、ベックマン、ココシュカ。そしてフォーヴィズムとキュヴィズム。ここらになるとかなり抽象的であり、現代絵画と言えるかもしれない。マティス、ヴラマンク、ブラック、ピカソとお馴染みの画家が数点ずつあって、シャガールが6点、さらに時代が新しくなりカンディンスキー、イッテン、ジャコメッティ、モンドリアン、レジェ、クレーときて、キリコ、エルンスト、ミロ、タンギー、マグリットとシュルレアリズムの大家がいて、サンバドール・ダリの『薔薇の頭の女』という小品が1点だけ展示されていた。でも何故かこのダリの小品が気にいってポストカードを買ってしまった。ダリの絵は小生、意外にも気に入っているものが多く、正直、あのぶっ飛んだ絵に魅せられ部屋に複製画でも貼っておきたいものだが、貼っておくほどのスペースも我が家にはないから貼ってないが、ダリの絵は何時も衝撃を受ける。小生にとって最初に観たときにハッとした絵はピカソではなくダリなんだな。
 しかし、今まで絵画の展覧会って何回行ってるやら数えきれない。もう印象派や中世の宗教画なんかの展覧会は見飽きたと言ってもいいぐらいだ(それでも開催されれば行ってしまうのだが)。ミロあたりになってくると、ただの装飾品にしか見えなくなってくる。やっぱりある程度のリアリズムは必要だなとは思った次第である。
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