2015.04.11 (Sat)
雨ばかりで桜も散った
今年ほど天候に恵まれない春も珍しい。というのは関西の花見の話なのだが、今は遅咲きの桜が咲いている。でもメインになるソメイヨシノはすっかり葉桜になってしまった。一部、まだ咲き残っているソメイヨシノもあるが、先週からの雨で花弁はすっかり落ちてしまった。三月の間は天気のいい日もあったが、ソメイヨシノが満開になった途端、連日の雨では花見もなにもあったものじゃない。今月に入って晴れたのは4月2日だけというから呆れかえる。後の日は曇りのち時雨か雨。前線が停滞して3日も4日も降り続くとうんざりしてくる。1日中降らなかった日は今日ぐらい。先週の金曜日からこの1週間、何処かで必ず雨が降っていた。これですっかりソメイヨシノが散ってしまい、満足に花見を満喫した人と言うのは平日休みの人だけだろう。それも先週の木曜日だけ晴れたのだから。夜桜も雨に濡れ、雨がやんでも寒くて花冷えの毎日。寒くてゆっくり桜の観賞どころでもないかな。もっとも小生はシートを敷いて、桜の花の下で酒を飲んでおいしい物を食べるという趣味はあまりないので、花見に行こうという気もしないものの、ソメイヨシノに一斉に花がパッと咲くものは観ていても艶やかである。それもソメイヨシノというのは人間が生みだしたもので全てクローンである。したがって樹の寿命も短く、人の手によって増やされ続け、全国各地に広がっていった品種なのだが、桜の花が咲いて、散った頃に葉が顔を出すと言った特色がある桜なので人気があって、今や桜の代名詞になってしまった。そして今咲いているのは山桜とか、八重桜等の種類である。これらは花弁が幾重にもなって色も濃いから美しくはあるが、葉まで一緒に芽を出すのでソメイヨシノのように辺り一面が乳白色になるということはない。でもこれが本来の自然の桜の姿なのだが、今や花見=ソメイヨシノといった印象あって、今年は花見には行けなかったという諸氏。これから八重桜で花見でも如何がかな。ただ八重桜が群生しているところが少ないんで、奈良の吉野でも行きますか。
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