2ntブログ
2012年07月 / 06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  スポンサー広告  |  Top↑

2012.07.15 (Sun)

大津の中学生自殺事件について書いてみる・・・・・・

 先週あたりから毎日、新聞、テレビが採り上げ何かと賑やかである大津市内で起こったいじめを苦にした中学生自殺事件について少し書いてみることにする。

 ところで小生が何故、この件について書こうと思ったまでの経緯についてなのだが、こういったいじめを苦にした自殺は過去に数えきれないほどあった。またかと思った程度である。なので新聞で報道され出した当初は全く書くつもりもなかった。しかし小生、事件のあった滋賀県へ毎日、通勤していることにより少なからず情報が入る。何しろ周囲は滋賀県人ばかり。黙っていても情報はいやがうえにも入ってくる。当然のように新聞で報道されないことも耳に入って来る。ただしどこまでが真実かは判り兼ねるが、確証を得た情報も多い。それで聞けば聞くほど今回の自殺事件は根が深く陰湿で且つ悪質であることが判明してきたのだ。それで、これは看過できない事件だなと思う以前に、憤りを感じるに至り小生が判っている範囲で少し書いてみることにしたまでである。尚、人物名は敢えて伏せるが、学校名は実名を公表することにした。それは今回の学校の対応が余りにも悪いことと、教育委員会、大津市警察署を含めた一連の隠匿行為に腹立たしさを覚えたので学校名を公表する。もっとも多くの人は学校名を知っているだろうが・・・・・・。

 今回の事件は大津市役所に近い大津市立皇子山中学校で起こった。この中学校の近くには近江神宮や三井寺もあり、歴史的にいっても由緒あるところである。中学校のすぐ近くには皇子山運動公園があり、皇子山球場とびわ湖毎日マラソンでお馴染みの皇子山競技場がある。琵琶湖も近く京都市内へも10分で行ける便利で且つ、風光明美なところにある中学校である。

 それで自殺事件は新聞での報道の通り昨年の秋に起こっている。それが何故、今頃、新聞で大きく報道され出したのかだが・・・・・・・。昨年の10月11日朝、皇子山中学2年生の男子生徒が自宅マンションから飛び降り自殺した。これにより学校側は、この件についてアンケートを行ったという。さらに大津市教育委員会は11月2日に記者会見を行い、死亡した生徒が同級生に殴られていたり成績表を破られていた等の事実を認め、いじめと判断できるとする見解を示すに至る。しかしながらこの時の公表は一部の報道(主に地元の地方紙)にとどまっていた。

 年が明け、今年の1月に新しく市長になった越直美女史は、3月13日、大津市内で一斉に行われる市立中学校での卒業式において、当初、別の中学校で挨拶予定だったのを急虚変更して皇子山中学校で挨拶する。内容は自身の生徒時代のいじめ体験を明かしながら全力でいじめのない社会に取り組むと述べるに至る。その少し前の2月24日、死亡した少年の遺族はいじめていたとされる加害生徒3人とその保護者、大津市を相手取り大津地裁に民事提訴する。息子を失った遺族の心の痛手は大きく真実を知りたいがために行った行為ともいえる。それまで学校も教育委員会も隠し通していたから、遺族も自殺して亡くなりましただけでは腑に落ちなかったのだろう。こうして5月22日、民事訴訟の第1回口頭弁論が行われ、加害者はいじめを全面否定し、大津市側も自殺との因果関係は不明とした。また訴訟の際、大津市が遺族に対し、いじめの日時や場所を原告が特定しろと無理筋の主張を行っていたことが7月になって報道される。さらに徐々に出てくる不手際が発覚。殊に死亡した生徒への悪質ないじめがあったという同級生の証言が複数ありながら、学校、市の教育委員会が公表していなかったことが判り、遂に今月の4日、新聞各紙に堂々と報道されることとなり、これ以降、事件性が増してきてテレビでも大きく採り上げれれるようになったということである。

EDIT  |  10:47  |  時事  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑
 | BLOGTOP |