2008.09.04 (Thu)
新学期になって感じたこと・・・・・
9月に入ってから通勤時に高校生が大勢乗ってくるようになった。ずいぶんと賑やかである。私が通勤で通う沿線には高校が多いのだろう。色々な制服の高校がある。私もこんな時代があったのだと思い出さずに入られないが、今時は詰め襟学生服やセーラー服の学校が減ったようで、女子の制服もチェック模様のスカートが増えたように思う。
聞く所によるとこの頃は子供少子化の影響で、何処の学校も生徒の確保に必死で、ことに私立は経営努力を怠ると生徒が集まらないので、あの手この手で生徒集めに躍起になっている。だから可愛らしい制服を売りにするところもあるという。また女子高、男子校が共学化に踏み切ったり、大学の併設校、付属校になったりして、指をくわえていては高校といえども経営難に陥るので、とにかくアピールするものを訴えていかなくてはいけない時代になっているようだ。
そういえば私が高校の頃は、中学を出て全員が高校に進むというのでもなかったから、いまほど高校が到る所にあるわけではなかった。なのに進学率が上がるにつれ、新設の高校が乱立したように思う。特に私が高校を卒業した頃あたりから、知らぬ間に聞いた事のない高校があちらこちらに建っていた(主に公立の新設高校)。そこで疑問に思ったことであるが、団塊の世代を筆頭にして、年々、子供の数が減っていき、団塊ジュニア世代ではやや増えたものの、50年というスパンで見ると生徒数は減少しているのに、高校の数は増えていく。私は今から20年以上前に、将来の高校は定員割れするところが確実に増えてくると思っていたが、やはり現実問題としてその傾向は現れているようだ。だが私立高校は簡単に潰すわけには行かないので、進学率を高めたりして生徒を確保しようとするが、公立高校は県や府や市の補助金で運営されているので、高校を簡単に改革するわけにもいかず、やむなく生徒減少から廃校や統合に追い込まれているところも目立ち始めている。
中学時代の知り合いで、大阪に引っ越した友人の母校(公立高校)は、数年前、出身高校が廃校して別の高校と統合され名前が変わったという。それで母校が無くなるということほど寂しいものはないと言っていた。まさにその通りである・・・・・。
現実問題として、これからますます少子化が進むと、この学校の統廃合はますます進むだろうし、生徒の集まり易い名門校以外は、存続の危機すらある。だから大学にも同じことが言えてしまう。いよいよ大学全入時代に突入するという。つまり高校を卒業した者は、選り好みさえしなければ全員大学に入れる時代になったという。でも当然、学力無い者でも入れるのだから、当たり前のように学問についていけない学生もでる。こうなれば大学生と言っても何の価値もない・・・・・・・・。だから大学に入るのも、ブランド名のある大学に進むことにみんな必死になる。結局は競争激化で、相変わらずの受験地獄なのである。ある意味で、今の子供は可愛そうに思う。
昔のように兄弟が多く、3人兄弟、4人兄弟、5人兄弟など珍しくなく、ほとんどの家は貧乏という時代だったら、兄弟全員が高校に進むことは無かった。兄弟の中で学力優秀な者だけが上の学校に進み、残りの兄弟は中学を出て働いた。だから中学出だからといって何も恥じることは無かった。だが、今のように子供が少ないと、親は子供に過渡の期待をかける。それこそ小さい時から習い事をさせ、家庭教師をつけ、進学塾に通わせる。そして進学校、高偏差値の学校に行かせようとする。これでは子供は可愛そうだなあと思うが、親心だと言って子供には金をつぎ込んで出来る限りの教育を積まそうとする。
このように子供が少なくなると、目が行届きすぎてこのような現象が起こるのだろうが、全員が全員、優秀な学校に行けるのではないし、その中では当たり前のように過激な競争社会が生じるのだ。結局、総高学歴社会になったとしても、上下の差は出来てしまうのだから、今も昔もなんらかわらない。それなら人間らしい少年時代を送らせた方が全人教育のためにはいいだろうにとは思うけど、親心としては、自分の子供だけは出来る限りの高学歴をつませたいのだろう。
それでこのところ、電車に乗ってくる女子高生のグループの話を聞いていて、感じたことであるが、最近の高校では英語検定、漢字検定、数学検定を実施していて、生徒達は躍起になって英語検定2級や準2級を目指すのだそうな。中には中学ですでに準2級の資格がある子がいるという。そこへ漢字検定2級だとか、数学検定準1級、2級・・・・・・。これらの資格を得るとメリットがあるという。それでいて授業は7時間授業に8時間授業の日もあるという。私立だと土曜日も授業だし、早朝の講習もあるという。そこへ塾に行く子や予備校にいく子・・・・・・ああ、ほんとうに今の子供は忙しそうだ。私は30年以上前の高校生でよかったなあと、彼女達の会話を聞いて、ホッとしたのである。
聞く所によるとこの頃は子供少子化の影響で、何処の学校も生徒の確保に必死で、ことに私立は経営努力を怠ると生徒が集まらないので、あの手この手で生徒集めに躍起になっている。だから可愛らしい制服を売りにするところもあるという。また女子高、男子校が共学化に踏み切ったり、大学の併設校、付属校になったりして、指をくわえていては高校といえども経営難に陥るので、とにかくアピールするものを訴えていかなくてはいけない時代になっているようだ。
そういえば私が高校の頃は、中学を出て全員が高校に進むというのでもなかったから、いまほど高校が到る所にあるわけではなかった。なのに進学率が上がるにつれ、新設の高校が乱立したように思う。特に私が高校を卒業した頃あたりから、知らぬ間に聞いた事のない高校があちらこちらに建っていた(主に公立の新設高校)。そこで疑問に思ったことであるが、団塊の世代を筆頭にして、年々、子供の数が減っていき、団塊ジュニア世代ではやや増えたものの、50年というスパンで見ると生徒数は減少しているのに、高校の数は増えていく。私は今から20年以上前に、将来の高校は定員割れするところが確実に増えてくると思っていたが、やはり現実問題としてその傾向は現れているようだ。だが私立高校は簡単に潰すわけには行かないので、進学率を高めたりして生徒を確保しようとするが、公立高校は県や府や市の補助金で運営されているので、高校を簡単に改革するわけにもいかず、やむなく生徒減少から廃校や統合に追い込まれているところも目立ち始めている。
中学時代の知り合いで、大阪に引っ越した友人の母校(公立高校)は、数年前、出身高校が廃校して別の高校と統合され名前が変わったという。それで母校が無くなるということほど寂しいものはないと言っていた。まさにその通りである・・・・・。
現実問題として、これからますます少子化が進むと、この学校の統廃合はますます進むだろうし、生徒の集まり易い名門校以外は、存続の危機すらある。だから大学にも同じことが言えてしまう。いよいよ大学全入時代に突入するという。つまり高校を卒業した者は、選り好みさえしなければ全員大学に入れる時代になったという。でも当然、学力無い者でも入れるのだから、当たり前のように学問についていけない学生もでる。こうなれば大学生と言っても何の価値もない・・・・・・・・。だから大学に入るのも、ブランド名のある大学に進むことにみんな必死になる。結局は競争激化で、相変わらずの受験地獄なのである。ある意味で、今の子供は可愛そうに思う。
昔のように兄弟が多く、3人兄弟、4人兄弟、5人兄弟など珍しくなく、ほとんどの家は貧乏という時代だったら、兄弟全員が高校に進むことは無かった。兄弟の中で学力優秀な者だけが上の学校に進み、残りの兄弟は中学を出て働いた。だから中学出だからといって何も恥じることは無かった。だが、今のように子供が少ないと、親は子供に過渡の期待をかける。それこそ小さい時から習い事をさせ、家庭教師をつけ、進学塾に通わせる。そして進学校、高偏差値の学校に行かせようとする。これでは子供は可愛そうだなあと思うが、親心だと言って子供には金をつぎ込んで出来る限りの教育を積まそうとする。
このように子供が少なくなると、目が行届きすぎてこのような現象が起こるのだろうが、全員が全員、優秀な学校に行けるのではないし、その中では当たり前のように過激な競争社会が生じるのだ。結局、総高学歴社会になったとしても、上下の差は出来てしまうのだから、今も昔もなんらかわらない。それなら人間らしい少年時代を送らせた方が全人教育のためにはいいだろうにとは思うけど、親心としては、自分の子供だけは出来る限りの高学歴をつませたいのだろう。
それでこのところ、電車に乗ってくる女子高生のグループの話を聞いていて、感じたことであるが、最近の高校では英語検定、漢字検定、数学検定を実施していて、生徒達は躍起になって英語検定2級や準2級を目指すのだそうな。中には中学ですでに準2級の資格がある子がいるという。そこへ漢字検定2級だとか、数学検定準1級、2級・・・・・・。これらの資格を得るとメリットがあるという。それでいて授業は7時間授業に8時間授業の日もあるという。私立だと土曜日も授業だし、早朝の講習もあるという。そこへ塾に行く子や予備校にいく子・・・・・・ああ、ほんとうに今の子供は忙しそうだ。私は30年以上前の高校生でよかったなあと、彼女達の会話を聞いて、ホッとしたのである。
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