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2008.09.28 (Sun)

産経賞オールカマー、神戸新聞杯

 秋の深まった感のある今日、東西で重要な産経賞オールカマーと神戸新聞杯の2つのレースが行なわれた。天皇賞目指す面々が登場した産経賞オールカマー(GⅡ・3歳以上、芝2200m、14頭)は昨年のグランプリ・ホースのマツリダゴッホが登場した。当然のように断トツの1番人気である。2番人気はエアシェイディ、3番人気はアドマイヤタイトルというだけに勝って当然のレース。中山巧者で知れ渡っているマツリダゴッホだけに負けられないレースであろう。

 スタートからシャドウゲイトが行かなかったので、キングストレイルがハナを奪った。そこへマツリダゴッホが2番手につける。中山の2200mは外回り。つまり1コーナーから4コーナーまで直線コースがあまりなくほとんどがゆるいコーナーという特殊なコース。従って前に行ったほうが有利なのは判っているが、前にいけない馬は辛いところである。それを楽々、2番手につけられるマツリダゴッホ、流石に正攻法である。3番手にエアシェイディ、その後にスクールボーイとミストラルクルーズがいてゴーウィズスウィンドが続き、その直後にシャドウゲイトがこんな位置。そしてマイネルキッツにトウショウシロッコ、う内にスウィフトカレントがいて、エリモハリアー、ブラックアルタイルが並んで追走。その後に差があってアドマイヤタイトルとコスモプロデュースが最後方の位置。1000m通過が1分01秒8と遅く、前残りの展開。800のハロン棒を通過。キングストレイル、ゴーウィズウィンド、ミストラルクルーズ、エアシェイディ、マツリダゴッホと順に固まっている。3コーナーでシャドウゲイトが一気に先頭に出てペースが上がる。直線に向いてキングストレイルシャドウケイ゛ト、マツリダゴッホと続き、内のキングストレイルがスパート。それをマツリダゴッホが追う。しかし、あと100mであっさりとマツリダゴッホが先頭に立つと。最後は抑えて勝利。

 1着マツリダゴッホ 2分12秒0、2着キングストレイル 2馬身、3着トウショウシロッコ 3/4、4着マイネルキッツ 1馬身、5着エアシェイディ 1馬身1/4。

 やはりマツリダゴッホは強かった。これで20戦9勝中、7勝が中山で挙げた勝利ということになる。残りの2勝は札幌でだから小回りの右回りが得意ということが実証された。しかし、秋の天皇賞は東京コースだけに、そこが問題になるだろう。東京でも勝つ様だと真のチャンピオン・ホースになれるのだが・・・・・・・・・・。

 曇天で雨がパラつき肌寒い阪神では菊花賞トライアルの神戸新聞杯(Jpn-Ⅱ・3歳、芝2400m、18頭)が行なわれた。1番人気はダービー馬ディープスカイ、2番人気はこの夏の上り馬オウケンブルースリ、3番人気はダービー3着のブラックシェル、4番人気はダービー2着のスマイルジャック、5番人気はヤマニンキングリーだった。

 阪神の外回り2400mコース。つまりダービーの右回りと思えばいい。ゆったりとしたスタートからミツキーチアフルが先頭に立つ。2番手にスマイルジャック、3番手にロードアリエス、4番手にヒルノラディアン、5番手に外からメイショウクオリア、内にヤマニンリュパン、その後にモントクリスエスがいて、そしてディープスカイである。ダービーの時よりも前に位置している。その後にヤマニンキングリー、さらにスエズ、ブラックシェル、エイシンブイダンスが続き、後方集団はフローテーション、ハンターキリシマ、ナムラクレセントにオウケンブルースリ、ベンチャーナイン、アインクラスといった展開である。スタートから12.9---11.1---12.3---12.5---12.2---12.4と遅く、1000m通過が1分01秒3、1200m通過が1分13秒7。スローペースで淡々として3コーナーから4コーナーへかかろうとする。ディープスカイはじんわりと5番手の外に上がってくる。さあ直線コース。先頭にミッキーチアフル、追うスマイルジャック、ロードアリエス、その外からディープスカイ。あと200m、ディープスカイが迫る。あと150m、ディープスカイが先頭に立つ。そして、ブラックシェルが追い上げてくる。そらに外からオウケンブルースリがやって来る。でもディープスカイは、これらを退けて勝利した。

 1着ディープスカイ 2分25秒3、2着ブラックシェル クビ、3着オウケンブルースリ 1/2、4着ベンチャーナイン 1馬身3/4、5着ロードアリエス クビ。

 ディープスカイは安定した勝ち方だったが、はたして菊花賞に行くのか、それとも天皇賞に行くのか・・・・・・・。両方出るという手もあるが、これは無理か・・・・・・。ところで最大の上り馬オウケンブルースリは強い競馬を披露した。メンバー中、最速の上がりタイム34秒5で、後方集団から追い上げてきた。この馬は菊花賞でも人気するだろう。あとはこのメンバーにマイネルチャールズ、ダイワワイルドボア等のセントライト組みが加わりそうだが、どうも菊花賞も小粒になりそうだ。
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2008.09.28 (Sun)

ポール・ニューマン死去

 ポール・ニューマンが亡くなった。一昨日の26日に癌で亡くなったという。今から2ヶ月ほど前に遡るが、ニューヨークのウェイル・コーネル・メディカル・センターから出てきたポール・ニューマンの姿を写した写真を見て愕然としたものだ。車椅子に力なく座っている老人こそ、かのポール・ニューマンそのものだったからである。痩せこけて皺がよった姿を見ていると痛々しくて、かつてスクリーン狭しと躍動した彼の面影は何処にも無かったからである。おそらく癌の病状が末期的にまで進行していたのだろう。余命は数週間と言われていてポール・ニューマンも自ら「死にたい」と漏らしていたという。

 ポール・ニューマンというと我々の年代にとっては、ハリウッド映画そのものだった。最初に観たのはテレビの映画劇場で放映されていた『傷だらけの栄光』(1956年)だった。かつて実在した名ボクサー、ロッキー・グラジアノの伝記映画であるが、それをポール・ニューマンが見事に演じきって、俳優としての名声を確立した作品となった。でも私にとってはその頃のポール・ニューマンはあまり知らない。『ハスラー』(1961年)というビリヤードで食っている男ファースト・エディ(これも実在の男)を演じた名作もあるが、映画館で観たポール・ニューマンの最初の作品はジョージ・ケネディと共演した『暴力脱獄』(1967年)だった。翌年には自ら監督した『レーチェル・レーチェル』というのもあった。そして、1969年のアカデミー作品賞にノミネートされた『明日に向かって撃て!』という西部劇で、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロスと出演し評判を呼んだ。ちょうどアメリカン・ニューシネマ・ブームの真っ只中で、時代こそアメリカの西部開拓時代の話だが、内容は立派なアメリカン・ニューシネマの青春映画であった。この頃のポール・ニューマンは脂が乗り切っていたのか、次から次へと名作、大作への出演が相次ぎ、アカデミー賞作品賞に輝いた『スティング』(1973年)で、またまたロバート・レッドフォードと組み、見事に詐欺師を演じている。その翌年にはスティーヴ・マックイーンと共演したことで話題となった大作『タワーリング・インフェルノ』も忘れられない。

 でもポール・ニューマンは演技派俳優として誉れ高かったが、アカデミー賞主演男優賞を受賞したこともなく(ノミネートは7回に及ぶ)、私生活で反戦運動に積極的に参加したり、ル・マン24時間耐久レースに出場したりするから、アカデミー会員は彼を嫌っているのかとも揶揄されたりしたが、1986年の作品『ハスラー2』でようやくアカデミー主演男優賞を受賞することになり、この時ポール・ニューマンは60歳を出ていて、彼の俳優人生においては晩年に差し掛かっていたから皮肉なものである。俳優としては全盛期に賞をもらえず、やや演技が枯れだした頃に賞に輝くなんていうのは、いかにもポール・ニューマンらしいところである。

 ポール・ニューマンは1925年にオハイオ州クリーヴランドの裕福にユダヤ人家庭に生まれた。要所の頃から児童演劇団に入るが当初は演技に興味を示さず、高校を出て暫くはセールスの仕事を行なっていたが、大学に進み第二次世界大戦を挟んで、卒業と同時に演劇の世界に身を投じることとなる。エール大学に進み、そこでの演技が認められ、1952年アクターズ・スタジオに入る。この頃、アクターズ・スタジオにはジェームズ・ディーン、マーロン・ブランドも在籍したという。

 こうして俳優の道を進み、当初は第二のマーロン・ブランドと称されたこともあるが、その後、マーロン・ブランドとは違った味を出し、アメリカ映画界の一時代を築く俳優となる。近年は作品こそ減ったが、やはり僅かな出演場面でも存在感があって、長年の映画界を背負って立った風格を偲ばせる。なお1958年に結婚した女優のジョアン・ウッドワードとは50年連れ添った仲だという。今時のハリウッドでは考えられないが、これもポール・ニューマンらしい実直さが現れているだろう。享年83歳、ご冥福をお祈りいたします。

 『ハスラー』のファイナル・ゲーム。


 『明日に向かって撃て!』のシーン集。ビリー・J・トーマスの唄う挿入曲『雨に濡れても』の曲に乗って・・・・・。


 『スティング』の名シーン集。


EDIT  |  09:56  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑
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