2008.10.06 (Mon)
第87回凱旋門賞
昨日の深夜、第87回凱旋門賞(GⅠ・3歳以上、2400m、16頭)が行なわれた。結果はほとんどの人が知っておられるだろうが、1日遅れで凱旋門賞の記事を書くことにする。
今年は英国ダービー馬ニューアプローチの姿こそなかったが、まずまずの好メンバーで、中でも仏1000ギニー、仏オークス、ヴェルメイユ賞と牝馬のビッグレースを総なめにしているザルカヴァが1番人気で、2番人気に古馬のデュークオブマーマレード、3番人気ソルジャーオブフォーチュン、4番人気が仏ダービー馬ヴィジョンテダだった。日本から参加のメイショウサムソンは8番人気に支持されていたが、日本人としてはもっと人気になるはずなのにと文句を言いたい人もいらっしゃるだろうが、まあこのぐらいが妥当なところであろう。
各馬がパドックから出て、スタート地点に向うやすぐにゲートイン。日本でお馴染みのファンファーレもなく静かにスタート。ロンシャンの2400mは京都で言うところの1800mスタート地点と思えばいい。とにかくバックストレートが長い。それに日本のどの競馬場よりも大きいしコースの幅も広い。先頭はレッドロックキャニオンで、この馬はエイダイ・オブライエン陣営が送り出したペースメーカーである。ヨーロッパのレースではよくあることだ。2番手は3馬身から4馬身離れてスキアパレリ、インコースにイッツジーノにザンベジサンとブルーブレジル、その後に外からピンクの勝負服ソルジャーオブフォーチュン、その後にデュークオブマーマレード、さらにユームザインがいて、社台の勝負服はシーマドトリオンフ、そしてヴィジョンデタがいて、注目の牝馬ザルカヴァはインコースの後方から5番手、メイショウサムソンはインコースで、後方から3番手。これは後ろ過ぎないだろうか・・・・・・。ジリ脚のメイショウサムソンでは、ここから差せない。どうも武豊は凱旋門賞だと余所行きの騎乗が目立つか、一昨年のディープインパクトは前過ぎたし、今回は後ろ過ぎる。私はこの時点でメイショウは5着にも残れないと思った。
スローペースから徐々にペースが上がり、フォルスストレートからいよいよ533mの直線コースに入る。16頭が固まった固まった。日本のように馬群がバラけない。先頭はスキアパレリかソルジャーオブフォーチュンか。メイショウサムソンはインコースに包まれたか・・・・・そのすぐ前にザルカヴァがいる。あと300m、ここでソルジャーオブフォーチュンか、デュークオブマーマレードも来る。激しい競り合いだ。メイショウはインコース、まだ出てこれない。あと200m。ここでインコースから開いたところを縫ってザルカヴァは外に持ち出したが、メイショウは一瞬の脚がなく、インコースから抜けられない。あと100m、ヴィジョンデタも伸びる。イッツジーノも伸びる。しかし、それらを置き去りにするようにザルカヴァが一気に伸びる。やはりこの牝馬は只者ではない。かつてのアレフランスを彷彿とさせる。一気にザルカヴァが先頭に出た。1馬身、2馬身抜ける。2着争いは激しい。ソルジャーオブフォーチュンとイッツジーノ、そこへユームザインが襲い掛かる。緑の勝負服、これはアガ・カーン一族の勝負服だ。ザルカヴァが堂々1着。
1着ザルカヴァ 2分28秒80、2着ユームザイン 2馬身、3着ソルジャーオブフォーチュン 1/2、3着イッツジーノ 同着、5着ヴィジョンデタ 1馬身。わがメイショウサムソンは伸びきれずに10着であった。でも勝ち馬との着差は6馬身余りほどで、それほどの大負けではない。その昔、スピードシンボリ、メジロムサシ、シリウスシンボリといったところが勝ち馬から決定的な大差をつけられて惨敗した頃とは違う。半年振りの競馬で、それも海外、初コース、こういった条件を考えれば、そんなに悲観する結果ではない。ただ何故、ぶっつけ本番で臨んだのか・・・・・。いきなりのぶっけよりもステップレースを幾つか使って、凱旋門賞に向うほうが良かったのではないだろうか・・・・・。ディープインパクトしかりで、ロンシャンの馬場は日本とは違う。エルコンドルパサーのように3走ぐらいを現地で経験させて、それから本番に備える方が最善の策とは思うが、エルコンドルパサーは外国産馬だったので、あのような滞在競馬という方法をとったのだろう。でも国内のGⅠも視野に入れつつ、海外の大レースに遠征となると、リスクも背負うし長期滞在は難しいのかもしれない。でも、せめてメイショウサムソンは現地で1つぐらいレースに出るべきであったと思う。今後、日本から凱旋門賞に挑戦する馬が出てくるだろうが、いきなりのぶっつけではまず勝てない。いや、何れ日本の馬がもっと強くなれば、ぶっつけで勝てるような時が来るかもしれないが、現況ではまだまだ無理だ。
それだけ凱旋門賞というのは、ヨーロッパのホースマンにとっては特別なレースなのである。だからアメリカの馬もオセアニアの馬もしかりで、凱旋門賞に挑戦しても勝った馬などいないのである。今後、日本の馬が凱旋門賞に挑戦するときは、日本に帰らないつもりでいるぐらいの覚悟じゃないと、勝てないように思う。・・・・・・しかし、勝ったザルカヴァは強かった。最近の牝馬では文句なしの最強馬だろう。ただ古馬になっても、あの成績が維持できるかは疑問である。それに日本のジャパンCに出たとして、勝てるかどうかも疑問符がつく。確かに切れ味はあるが、日本での馬場で走るとなると、また別問題である。それが国際レースというものなのである。だから凱旋門賞馬がジャパンCに1度も勝ったことがないというのも頷けるのである。それで結論として、ザルカヴァが今年のジャパンCに出てくれたら盛り上がるだろうけどなあ・・・・・・・・・。
今年は英国ダービー馬ニューアプローチの姿こそなかったが、まずまずの好メンバーで、中でも仏1000ギニー、仏オークス、ヴェルメイユ賞と牝馬のビッグレースを総なめにしているザルカヴァが1番人気で、2番人気に古馬のデュークオブマーマレード、3番人気ソルジャーオブフォーチュン、4番人気が仏ダービー馬ヴィジョンテダだった。日本から参加のメイショウサムソンは8番人気に支持されていたが、日本人としてはもっと人気になるはずなのにと文句を言いたい人もいらっしゃるだろうが、まあこのぐらいが妥当なところであろう。
各馬がパドックから出て、スタート地点に向うやすぐにゲートイン。日本でお馴染みのファンファーレもなく静かにスタート。ロンシャンの2400mは京都で言うところの1800mスタート地点と思えばいい。とにかくバックストレートが長い。それに日本のどの競馬場よりも大きいしコースの幅も広い。先頭はレッドロックキャニオンで、この馬はエイダイ・オブライエン陣営が送り出したペースメーカーである。ヨーロッパのレースではよくあることだ。2番手は3馬身から4馬身離れてスキアパレリ、インコースにイッツジーノにザンベジサンとブルーブレジル、その後に外からピンクの勝負服ソルジャーオブフォーチュン、その後にデュークオブマーマレード、さらにユームザインがいて、社台の勝負服はシーマドトリオンフ、そしてヴィジョンデタがいて、注目の牝馬ザルカヴァはインコースの後方から5番手、メイショウサムソンはインコースで、後方から3番手。これは後ろ過ぎないだろうか・・・・・・。ジリ脚のメイショウサムソンでは、ここから差せない。どうも武豊は凱旋門賞だと余所行きの騎乗が目立つか、一昨年のディープインパクトは前過ぎたし、今回は後ろ過ぎる。私はこの時点でメイショウは5着にも残れないと思った。
スローペースから徐々にペースが上がり、フォルスストレートからいよいよ533mの直線コースに入る。16頭が固まった固まった。日本のように馬群がバラけない。先頭はスキアパレリかソルジャーオブフォーチュンか。メイショウサムソンはインコースに包まれたか・・・・・そのすぐ前にザルカヴァがいる。あと300m、ここでソルジャーオブフォーチュンか、デュークオブマーマレードも来る。激しい競り合いだ。メイショウはインコース、まだ出てこれない。あと200m。ここでインコースから開いたところを縫ってザルカヴァは外に持ち出したが、メイショウは一瞬の脚がなく、インコースから抜けられない。あと100m、ヴィジョンデタも伸びる。イッツジーノも伸びる。しかし、それらを置き去りにするようにザルカヴァが一気に伸びる。やはりこの牝馬は只者ではない。かつてのアレフランスを彷彿とさせる。一気にザルカヴァが先頭に出た。1馬身、2馬身抜ける。2着争いは激しい。ソルジャーオブフォーチュンとイッツジーノ、そこへユームザインが襲い掛かる。緑の勝負服、これはアガ・カーン一族の勝負服だ。ザルカヴァが堂々1着。
1着ザルカヴァ 2分28秒80、2着ユームザイン 2馬身、3着ソルジャーオブフォーチュン 1/2、3着イッツジーノ 同着、5着ヴィジョンデタ 1馬身。わがメイショウサムソンは伸びきれずに10着であった。でも勝ち馬との着差は6馬身余りほどで、それほどの大負けではない。その昔、スピードシンボリ、メジロムサシ、シリウスシンボリといったところが勝ち馬から決定的な大差をつけられて惨敗した頃とは違う。半年振りの競馬で、それも海外、初コース、こういった条件を考えれば、そんなに悲観する結果ではない。ただ何故、ぶっつけ本番で臨んだのか・・・・・。いきなりのぶっけよりもステップレースを幾つか使って、凱旋門賞に向うほうが良かったのではないだろうか・・・・・。ディープインパクトしかりで、ロンシャンの馬場は日本とは違う。エルコンドルパサーのように3走ぐらいを現地で経験させて、それから本番に備える方が最善の策とは思うが、エルコンドルパサーは外国産馬だったので、あのような滞在競馬という方法をとったのだろう。でも国内のGⅠも視野に入れつつ、海外の大レースに遠征となると、リスクも背負うし長期滞在は難しいのかもしれない。でも、せめてメイショウサムソンは現地で1つぐらいレースに出るべきであったと思う。今後、日本から凱旋門賞に挑戦する馬が出てくるだろうが、いきなりのぶっつけではまず勝てない。いや、何れ日本の馬がもっと強くなれば、ぶっつけで勝てるような時が来るかもしれないが、現況ではまだまだ無理だ。
それだけ凱旋門賞というのは、ヨーロッパのホースマンにとっては特別なレースなのである。だからアメリカの馬もオセアニアの馬もしかりで、凱旋門賞に挑戦しても勝った馬などいないのである。今後、日本の馬が凱旋門賞に挑戦するときは、日本に帰らないつもりでいるぐらいの覚悟じゃないと、勝てないように思う。・・・・・・しかし、勝ったザルカヴァは強かった。最近の牝馬では文句なしの最強馬だろう。ただ古馬になっても、あの成績が維持できるかは疑問である。それに日本のジャパンCに出たとして、勝てるかどうかも疑問符がつく。確かに切れ味はあるが、日本での馬場で走るとなると、また別問題である。それが国際レースというものなのである。だから凱旋門賞馬がジャパンCに1度も勝ったことがないというのも頷けるのである。それで結論として、ザルカヴァが今年のジャパンCに出てくれたら盛り上がるだろうけどなあ・・・・・・・・・。
| BLOGTOP |