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2010.02.13 (Sat)

『THE ハプスブルク』展に行く

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『THE ハプスブルク』展覧会チケット

 今、京都国立博物館で行なわれている『THE ハプスブルグ』という名の展覧会に行ってきた。美術展に行くのも久々なら、京都国立博物館に行くのは何時以来だろうか。少なくとも10年以上は行ってない。京都で展覧会というと決まって、岡崎の京都市美術館か、京都国立近代美術館というのが決まりだったのに、今回は東山七条にある京都国立博物館で開催というから、京都駅から寒い中をエッチラオッチラと歩いてみた。昔なら阪急で河原町駅まで行き、そこから京阪電車に乗り換え、七条駅で降りれば近いのだが、今は滋賀県へ毎日、JRで通っているから京都駅まではJRで行けば無料ということでJRに乗ったのだが、京都駅から三十三間堂前の京都国立博物館までだと2㎞弱はある。この距離だと毎日、駅から職場まで歩いているからなんてことはないが、街中を歩くので矢鱈と信号につかまる。なのでなかなか到着しない。ほとんどの人は京都駅からだとバスに乗るそうだが、この程度の距離なら私はたいがいは歩く。

 京都駅近くの塩小路高倉の交差点で上がり(北へ行くという意味)七条通に出て東へ歩く。間もなくすると鴨川にかかる七条大橋に出て橋を渡り、京阪の七条駅をスルーしてさらに東へ歩くと緑に囲まれた広大な敷地を持つ京都国立博物館の南門へ到着した。本当に何年ぶりだろうか。京都に住んでいてもこの東山七条なんて、最近はほとんど来た事がない。もっとも40年以上前は、この近くの女子高に私の姉が通っていたから、何故か女子高の文化祭とやらを見にきた覚えがあり、この辺りは良く知っている。京都国立博物館の南側は三十三間堂だし、ここから東に歩いて坂を上っていたところに姉の通っていた高校があった。姉はよく考えてみると私立の高校に通っていたのか・・・・・。今は京都でも屈指の進学校だと言うが・・・まあ、そんなことは私には何の関係もないが、姉の子供も皆、成人してしまったことだし、懐かしい話ではある。

 さて、今回の展覧会は1869年に日本とオーストリア=ハンガリー帝国が国交を樹立してから140年が経ち、それを記念してウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館の所蔵品から絵画、工芸品を120件、展示したということである。何だか敷居の高い展示品ばかりということになるのかな・・・・・まあ、いいか。

 ハプスブルグというと神聖ローマ帝国皇帝のルドルフ1世(1273年~1291年在位)から始まったヨーロッパ屈指の名門といわれる王家だが、スイスから始まって、一時はオーストリアからハンガリー、スペイン、フランス、イタリアにまで広がっていったと思うが、フフリードリッヒ3世、マクシミリアン1世といった時代から、フランツ・ヨーゼフ2世、マリア・テレジア、マリー・アントワネット等の時代を経て、ヨーロッパの歴史に翻弄され続けたといった印象が強い。近代になりヨーロッパ各国で革命や戦争が起こり、次第に王家は縮小していき現在も細々と末裔が生き続けているのかな・・・・・・。まあ、世界史はさほど詳しい訳でもないから、といっても人並み以上は知っているつもりだが(私の言う人並みというのが微妙だが)。まあ、ハプスブルグ家のことはもういい。ようするに今回はハプスブルグ家に関係する美術展ということである。ただ、ハプスブルグ家といっても歴史は長く、国家も数ヶ国に跨っているので、関係した画家も多く、展示されている絵画も多い。ざっと画家の名前を羅列してみるとしよう。ジョルジョーネ、ベルナルディーノ・ルイーニ、ロレンツォ・ロット、ラファエロ・サンティ、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、パリス・ボルドーネ、ティントレット、バルトロメオ・パッサロッティ、ヴェロネーゼ、ルカ・ジョルダーノ、ジョヴァンニ・アントニオ・ブッリーニ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ、グイド・カニャッチ、エル・グレコ、ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・スルバラン、バルトロメオ・エステバン・ムリーリョ、フランシスコ・デ・ゴヤ、アンドレアス・メラー、ハンス・フォン・アーヘン、ヨーゼフ・ヘッケル、フランツ・クサファー・ヴィンターハルター、フランツ・デ・ハミルトン、アルブレヒト・デューラー、ルーカス・クラナッハ、ペーテル・パウル・ルーベンス、バルトロメウス・スプランゲル、ウィレム・クラースゾーン・ヘーダ、アンソニー・バン・ダイク、レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン、ヤーコブ・イサークスゾーン・ファン・ライスダール・・・・・もうやめた。全てを書いていられない。とにかく欧州の著名な画家がハプスブルク家と何らかの形で繋がっていたということなのである。

 この中ではベラスケスの『白衣の王女マルガリータ・テレサ』が目玉のようだが、どれもこれも時代が物語る重要な絵画ばかりである。でも1人の画家を展示する展覧会と違って、これだけ中世・近世の巨匠の絵を並べると、印象派以降の絵画が塗り絵のように思えてくるから面白い。でも人が多すぎて、とても絵を鑑賞する状況ではなかったので、私は一通り見渡すや、さっさと出てしまったが・・・・・。
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