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2012.05.19 (Sat)

髪染め・・・・・

 先月の土曜日の午前のことである。何時も通勤時に乗るJRではなく阪急電鉄の駅で大阪方面行きの電車を待っていた。その時、若い女性に声をかけられた。
「○○さんですね」見知らぬ若い女性に名前を言われてびっくりした。するとその女性は「○○です」といった。それでようやく判った。その女性は近所の○○ちゃんだった。その子が幼児のころから知っていたが、余所の子は知らぬ間に大きくなるようだ。こちらは昔のままのイメージしかないから判らない。でも我々のような歳になると10年ぐらい加齢したぐらいでは外見はさほど変わらないのだろう。それで○○ちゃんにも判ったのだ。

 でも○○ちゃんは数ヶ月に1回位は道端で会っているのに判らなかった。それは何故かというと彼女が髪を薄い茶色に染めていて、耳にピアス、そして化粧を施していたから皆目分からなかったということだ。話を聞くと、この4月から大学に進んでいて、それでそのような外見になったのだろう。○○ちゃんは関西の有力私大である関関同立(大学群の総称)の一つである某大学の附属高校に通っていて、制服姿は何度も見たことがある。それで髪は黒髪でスカートも短くなく、清楚なイメージだったのだが、大学に進むと同時にこのように弾けてしまったのだ。

 それで「誰か判らなかったわ」というと、「髪染めたからでしょ」と○○ちゃんは返した。彼女に聞くと高校は髪染めには煩くて、公立に通っている子が羨ましいと思っていたという。私立は公立とは違ってそりゃ校則は厳しいだろう。でも彼女の通っていた高校はそこそこ偏差値の高い学校だし、もっと自由なのかと思っていたが携帯電話も学校に持っていけないという。それは高校に入る前から判っていたことだが、彼女自身は公立高校に通いたかったらしいのだが、両親が私立に行けというものだからやむなくその高校に入学したそうな・・・・・。でも公立の子がスカートを短くして、茶髪にして、携帯電話をいじっているのを通学時に見かけると何時も羨ましく思っていたという。それで小生が「黒髪のほうがいいのに」というと、「いやや」という。

 そういえば最近の若い女性は当たり前のように髪を染めるが何故なんだろう。この慣習というか流行りが小生には判らない。日本人女性は黒髪のほうが絶対に似合うというのは小生、常日頃に思っていることだが、どうも若い子に聞くと必ずしもそうではないみたいだ。まさか白人コンプレックスがあるのではないだろうな。我々の大学生の頃の女性は髪を染めなかったものだ。それが時代が進み、何時のまにか髪を染めた女性だらけになってしまった。時代は変わるのだ。もっとも高校生が大学生になってから突然、髪を染めるのは締め付けられた反動というのもあるだろうが、小生は髪を染めた女性はどうもバカっぽく見えてしょうがない。時々、スカートを出来る限り短くして、髪を染めている女子高生を見かけるが、清楚さの欠片もない。一時、流行った山姥ギャルというのは流石にいなくなったが、今でもそれに近い子がいることはいる。言葉づかいも汚いし、車内でのマナーもなってない。こんな子らが高校に行ける時代になったのだ。高校進学率95%以上の時代だからやむを得ないが、中学を出て働く子がいた我々の時代では考えられない。昔いた女子高生で怖いのはスケバンだったが、スケバンは逆にスカートを長くしていたし、カバンはペッタンコ。でも髪は黒髪だった。どうも美的感覚が40年ほどで変わってしまったのかな。もう小生は古い人間かも知れない。でも、大学生になったから染めるというのも今の間だけだろう。どうせ社会に出ると職種によっては自由に染められないからな。大目に見るとしよう。でも高校生の茶髪だけはやめてほしいねえ。学校は勉学しに行くところですよ。けして遊びに行くところではない。学ぶ気もないのに義務教育でもない高校なんて行かない方がいいと思うけどね。親が行けというのかな・・・・・・・。困ったもんだ。

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