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2008.04.08 (Tue)

2008グランド・ナショナル

 先日の5日、イギリス伝統の競馬の障害レースであるグランド・ナショナルが行われたので、その結果を記すとする。1836年に始まったとされる世界一過酷な競馬の障害レース、グランド・ナショナル・ハンディキャップ・チェースが4月5日、イギリスはリヴァプール郊外のエイントリー競馬場で行われた。

 第161回目となる今年のグランド・ナショナルは、40頭の出走があり、30障害の関門をクリアーしてゴールしたのは15頭。約7242mの距離を克服して勝ったのはコンプライオアダイ(Comply or Die)という9歳のセン馬で、勝ち時計は9分16秒6、2着のキングジョンズキャッスル(KIng Johns Castle)に4馬身の差をつけて勝った。このレースは6歳以上の馬しか出走ができず、過酷すぎるということでGⅢの格付けしかされてないのである。

 障害は全部で30ある。.この中にはビーチャーズ・ブルック(6番目、22番目の障害)という踏み切り点よりも着地点の方が低い障害や、フォイナヴォン(7番目、23番目の障害)というカーブしながら飛越する障害や、キャナルターン(8番目、24番目の障害)という飛越してすぐに左へ曲がらなければならない障害や、バレンタインズ・ブルック(9番目、25番目の障害)や、ザ・チェアー(15番目の障害)という飛越側に乾壕のある障害が待ち受けている。

 とにかくグランド・ナショナルは、動物愛護団体がやり玉にあげるぐらい過酷で厳しい障害レースなのである。毎年、40頭ぐらいの出走がありながら、完走するのが毎年10頭前後という凄まじさである。かつてミステリー作家のディック・フランシスは、騎手時代にデヴォンロックという馬でグランド・ナショナルに出走し、最終障害を飛越して先頭にたった。そして、最後の直線コースで後続を引き離して優勝かと誰もが思った途端、馬が突然のように飛びあがって四つんばいになってしまったことがある。この時、デヴォンロックは披露困憊で幻の障害を見たのか、それとも・・・・・騎乗していたディック・フランシスは狐につままれた様に下馬したが、デヴォンロックは何事もなかったように立ち上がったという。

 こんな風に何かとエピソードには事欠かないグランド・ナショナルである。このレースのことををよく知りたい人は、エリザベス・テイラーが主演した映画『緑園の天使』をご覧になってもらえば解ると思う。とにかくイギリスでは、ダービー以上に人気のある競馬レースなのである。それでは、今年のグランド・ナショナルのレース模様をご覧ください。

ディック・フランシス騎乗のデヴォンロック(Devon Loch)が優勝目前で・・・・・・何があったのか(1956年のグランド・ナショナル)。


 今年のグランド・ナショナル。最後の叩き合いで決まった。

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