2008.04.15 (Tue)
道頓堀の看板を眺める
赤い灯 青い灯 道頓堀の
川面にあつまる恋の灯に
なんでカフェーが忘らりょか
昨日に続いて、また道頓堀の話しで恐縮であるが、上の詩は昭和3年(1928年)、京阪神にある松竹座で、映画の幕間劇として岡田嘉子一座の寸劇『道頓堀行進曲』が上演された際、その劇中で歌われた曲の歌詞である。この歌は暫くしてレコードとして発売され、全国的に知れ渡ることとなる。このように昭和3年で、すでに道頓堀というのはネオンサイン煌く賑やかな繁華街であったということが解る。でも有名なグリコのネオンサインというのは、初登場が昭和10年(1935年)なので、この歌が流行っていたころは、まだお目にかかれなかったのである。その当時は、どんなネオンサインが街を照らしていたのか知るはずもないが、さぞや派手だったのだろう。
そんな道頓堀であるから、派手な看板が昔からあったのかどうか判らないが、現在の道頓堀は『くいだおれ太郎』がなくなるといっても、知らぬ間に見たことのない派手な看板が姿を現していたりして、それこそ目立ったもの勝ちといった様相である。或る店が派手な看板でアピールすると、一方の店はそれに対抗して、負けじと派手な看板を店頭に飾り付けるといった具合で、いたちごっこの有様である。それが互いにエスカレートして、現在のような派手な看板がいたるところで見受けられる道頓堀になってしまったのではないだろうか。それで今回、道頓堀界隈で特によく目立つ看板を写真で撮ってみたのでご紹介するとしよう。
まずはお馴染みの『かに道楽』である。この『かに道楽』は、直轄店として関東や新潟、浜松、中国、四国に店舗があり、また系列店として北海道にも似たような店舗があって、この本店と同様の動く蟹の看板が飾ってあるので、さほど珍しいこともないが、ここの蟹は全国の支店の蟹よりも大きく、ちょうど戎橋商店街と道頓堀の商店街が交差するところにあるので、みんなが写真を撮っている。

こちらは『づぼらや』である。大きなふぐ提灯といったような看板だが、看板の形態どおり「ふぐ鍋、てっちり」等のふぐ料理専門店である。でもこの道頓堀店は支店である。本店は通天閣のある新世界。こちらの本店も当然のように、ふぐの巨大看板がある。

こちらは比較的に新しい看板。たこ焼きの『赤鬼』の看板である。美味しいのかどうか知らないけれど、とにかく何時も人が並んでいる。ここのたこ焼きと『大蛸』のたこ焼きは行列をなしている。行列しているから美味しいと思うのか、それとも観光ガイドに載せてあるのか知らないけれど・・・・・・。食べてみたいとは思わない。

これは『金龍ラーメン』の看板。豚骨風スープのラーメンである。すぐ近くの『神座』は、あちらこちらに支店を出したせいか味は落ちたという人は多い。こちらは今のところ、遠方に店舗を出す気はないらしい。

このタコの看板は見ての通りたこ焼きの『くくる』。たこ焼きと明石焼きの店で、ここも全国展開している関係から特徴のない味だという人もいる。

最後の看板は明治製菓の『カールおじさん』の看板。道頓堀では最も新しい巨大看板で、3月26日に設置された。毎時00分には、『カールおじさん』の帽子が上がり、中から『ケロ太くん』が姿を現す。また15時になると、ビジョンに和田アキ子が登場し、メッセージと共に時刻を知らせる。でも明治製菓といえば東京資本の会社である。何故、道頓堀に自社の製品の看板を設置したのかといえば、社内会議で、どうせなら大阪の道頓堀に掲げようと決まったらしい。つまり巨大な派手派手看板は、道頓堀ということになっているらしい。だから看板を設置する時に、道頓堀では大先輩にあたるグリコの本社(大阪市西淀川区)にまで行って挨拶したらしい。でもこの『カール』はうすあじで、関西限定販売とのこと。

さあ、何年かしたら道頓堀に新しい看板が設置されているかもしれない。10年後にはどうなっているやら・・・・・・。
川面にあつまる恋の灯に
なんでカフェーが忘らりょか
昨日に続いて、また道頓堀の話しで恐縮であるが、上の詩は昭和3年(1928年)、京阪神にある松竹座で、映画の幕間劇として岡田嘉子一座の寸劇『道頓堀行進曲』が上演された際、その劇中で歌われた曲の歌詞である。この歌は暫くしてレコードとして発売され、全国的に知れ渡ることとなる。このように昭和3年で、すでに道頓堀というのはネオンサイン煌く賑やかな繁華街であったということが解る。でも有名なグリコのネオンサインというのは、初登場が昭和10年(1935年)なので、この歌が流行っていたころは、まだお目にかかれなかったのである。その当時は、どんなネオンサインが街を照らしていたのか知るはずもないが、さぞや派手だったのだろう。
そんな道頓堀であるから、派手な看板が昔からあったのかどうか判らないが、現在の道頓堀は『くいだおれ太郎』がなくなるといっても、知らぬ間に見たことのない派手な看板が姿を現していたりして、それこそ目立ったもの勝ちといった様相である。或る店が派手な看板でアピールすると、一方の店はそれに対抗して、負けじと派手な看板を店頭に飾り付けるといった具合で、いたちごっこの有様である。それが互いにエスカレートして、現在のような派手な看板がいたるところで見受けられる道頓堀になってしまったのではないだろうか。それで今回、道頓堀界隈で特によく目立つ看板を写真で撮ってみたのでご紹介するとしよう。
まずはお馴染みの『かに道楽』である。この『かに道楽』は、直轄店として関東や新潟、浜松、中国、四国に店舗があり、また系列店として北海道にも似たような店舗があって、この本店と同様の動く蟹の看板が飾ってあるので、さほど珍しいこともないが、ここの蟹は全国の支店の蟹よりも大きく、ちょうど戎橋商店街と道頓堀の商店街が交差するところにあるので、みんなが写真を撮っている。

こちらは『づぼらや』である。大きなふぐ提灯といったような看板だが、看板の形態どおり「ふぐ鍋、てっちり」等のふぐ料理専門店である。でもこの道頓堀店は支店である。本店は通天閣のある新世界。こちらの本店も当然のように、ふぐの巨大看板がある。

こちらは比較的に新しい看板。たこ焼きの『赤鬼』の看板である。美味しいのかどうか知らないけれど、とにかく何時も人が並んでいる。ここのたこ焼きと『大蛸』のたこ焼きは行列をなしている。行列しているから美味しいと思うのか、それとも観光ガイドに載せてあるのか知らないけれど・・・・・・。食べてみたいとは思わない。

これは『金龍ラーメン』の看板。豚骨風スープのラーメンである。すぐ近くの『神座』は、あちらこちらに支店を出したせいか味は落ちたという人は多い。こちらは今のところ、遠方に店舗を出す気はないらしい。

このタコの看板は見ての通りたこ焼きの『くくる』。たこ焼きと明石焼きの店で、ここも全国展開している関係から特徴のない味だという人もいる。

最後の看板は明治製菓の『カールおじさん』の看板。道頓堀では最も新しい巨大看板で、3月26日に設置された。毎時00分には、『カールおじさん』の帽子が上がり、中から『ケロ太くん』が姿を現す。また15時になると、ビジョンに和田アキ子が登場し、メッセージと共に時刻を知らせる。でも明治製菓といえば東京資本の会社である。何故、道頓堀に自社の製品の看板を設置したのかといえば、社内会議で、どうせなら大阪の道頓堀に掲げようと決まったらしい。つまり巨大な派手派手看板は、道頓堀ということになっているらしい。だから看板を設置する時に、道頓堀では大先輩にあたるグリコの本社(大阪市西淀川区)にまで行って挨拶したらしい。でもこの『カール』はうすあじで、関西限定販売とのこと。

さあ、何年かしたら道頓堀に新しい看板が設置されているかもしれない。10年後にはどうなっているやら・・・・・・。
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