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2009.08.13 (Thu)

神戸のプレスリー像

 先日の日曜日、神戸のハーバーランドでエルヴィス・プレスリー像の除幕式があった。何で神戸にプレスリー像がと考える向きもあるだろう。実は今年の1月8日、東京・原宿にあったロック・グッズ専門ショップ『ロックンロール・ミュージアム』にあったエルヴィス・プレスリー像が移転してきたものである。

 今年の1月まで原宿の店舗にあったプレスリー像の落ち着く先がなかなか見つからなかったが、何と神戸に来たという。それで神戸ハーバーランド・ガス燈通りにある神戸情報文化ビル前に設置されることが決まり、8月8日に除幕式が行なわれたのである。式典にはプレスリーの熱狂的ファンであった湯川れい子や小泉純一郎元首相が駆けつけて、100人以上が見つめる中、派手に行なわれたのである。

 でも何で東京・原宿にあったプレスリー像が神戸に移って来たかと言う理由はよく判らない。でも湯川れい子女史によると「神戸は日本のジャズ発症の地だから」ということらしい。だが、プレスリーはロックンロール・ミュージシャンだしジャズとは異なるのだが・・・・・。ただし20世紀の商業音楽及びポピュラー音楽の流れの中では、ジャズもロックンロールも歴史の中の一つのジャンルにしか過ぎないことを考えると、神戸でよかったのかもしれない。ただプレスリー像のある場所は、道路の脇で港が近い潮風の吹くようなところである。こんな場所だと、あまり人も訪れないかもしれない。

 私が訪れた時は、初老の男性2人が記念写真を撮っていたが、後から来た小母さんたちは「この人、外人さんや」と言っておきながら、ちゃっかり写真を撮っていた。でも若者の姿はあまりなく、プレスリーを知る人も少なくなってきた。心臓発作により42歳という若さで急逝したプレスリーなのであるが、そんな人が一世を風靡したと知る若者も少ないのだろう。考えてみればプレスリーが亡くなって早くも32年になろうとしている。その頃、生まれた赤ん坊も30代ということは、20代や10代の若者にとっては、プレスリーというのは過去のミュージシャンということで片付けられてしまうのだろう。でも彼が歌った曲の数々は、今でも生きているし、現役のミュージシャンがプレスリーの曲を歌っているのをよく聴くこともあり、一部の若いロックファンは、プレスリーに対して畏敬の意を持っているのだと思う。ただ彼は、あまりにも早く亡くなりすぎた。それが残念である。


 プレスリーの若い頃の像だが、設置された場所はこのようなところである。後方に港のクレーンが見える。
s-P1010800.jpg

 日本で言うなら今年の8月16日は、プレスリーの33回忌ということになるのだが・・・・・。
s-P1010801.jpg
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 『ハートブレイク・ホテル』『ハウンド・ドッグ』『監獄ロック』が聴こえてきそうだ。
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