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2009.11.24 (Tue)

キネマ旬報オールタイム・ベスト10

 映画雑誌の『キネマ旬報』が、このほど創刊90周年を記念して日本映画・外国映画オールタイム・ベスト10なるものを発表した。これは日本の映画批評家、作家、文化人等の投票を得点化して決めたものであろうと思われ、同点で同位にランクされてあるものが幾つかある。そこでそのランクを発表することにする。ただし私自身、日本映画はあまり観ていないので割愛するとして、外国映画のベスト10を記すことにした。

 第1位  ゴッドファーザー
 第2位  タクシー・ドライバー  ウエスト・サイド物語
 第4位  第三の男
 第5位  勝手にしやがれ  ワイルドバンチ
 第7位  2001年宇宙の旅
 第8位  ローマの休日  ブレードランナー
 第10位 駅馬車  天井桟敷の人々  道  めまい  アラビアのロレンス  暗殺者の森
       地獄の黙示録  エル・スール  グラン・トリノ

 ううーん、『ゴッドファーザー』が1位か・・・・・・。まあ、優れた映画とは思うが、どちらかというと暑苦しくて私の嫌いな方の映画に属する。あのマーロン・ブランドのしわがれた声を聞いて、あまりのめり込めなかった。それにニーノ・ロータのベタなテーマ曲を聴いただけで嫌気がさして、この映画の上映当時、途中で映画館を出て行ったことを思い出すし、若い頃は嫌いな映画の筆頭であった。ただ、その後に何度か観て、ただマフィアの抗争だけを描いた映画ではなく、シチリア島から移民した一家の愛と結束、葛藤、悲哀・・・・実に奥深い内容のある映画であるとは思った。でも好きな映画には今でもなれないのである。だから、どちらかというと『タクシー・ドライバー』の方が映画としては好きかな。ジョディ・フォスターが幼い娼婦を演じ、ロバート・デ・ニーロがいい演技をしていたなあ・・・。でも、どちらにしても私が20歳前後に上映された映画で、よく覚えているが、観た当時、それほど衝撃を受けなかったけどなあ・・・・・・。受け取り方は人によって色々あるから、しょうがないが。選者もだいぶ若返ったのかもしれない。

 全体的には私の好きな映画がいくつか入っていて、『キネマ旬報』もなかなか鋭い人に投票させたものである。でも『グラン・トリノ』なんて映画観たことがない。どうやら2008年の映画というから、最早、ここにランクインするというのはどのような映画なのか・・・・・・・。監督がクリント・イーストウッドだけに、クズ映画ではなさそうだが、最近の映画は、大概において期待を裏切られるからどうだろう。ただ『ゴッドファーザー』にしろ『地獄の黙示録』にしろコッポラの映画が2本も入っているというのは、よほど選者は粘着質な性格の人が多いのかなあ・・・・・とにかく2本ともくどい映画だけど・・・・・・・。

 ところで私なら、この中から『ウエスト・サイド物語』『第三の男』『勝手にしやがれ』『ブレードランナー』『天井桟敷の人々』『道』『アラビアのロレンス』『エル・スール』を選ぶけども・・・・・。でも映画といっても、人それぞれに好き嫌いはあるし、物の価値観が違うように見解の相違もあるだろうし、年齢によっても見方は違ってくる。それに主観も違うから、100人いれば100通りのベスト10が見られるだろう。だから文化人だろうが批評家だろうが作家だろうが、このような人が決めたベスト10だからといって、絶対的なものでもないし、人それぞれのベスト10は各自で胸にしまっておけばいいと思うのである。だから、こんなものどうでもいいけど・・・・。でも一応、観ておくべき映画ではあるかもしれない。

 ところで、日本映画の1位は予想通り小津安二郎の『東京物語』だったそうな。どうもこの静的映画、苦手だなあ。まだ2位の『七人の侍』(黒澤明監督)の方が好きだ。
 
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