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2009.06.21 (Sun)

第199回アスコット・ゴールドC

 イギリス競馬伝統のレース、第199回ゴールドCが18日、アスコット競馬場で行なわれたので、その詳細を記すとする。

 毎年、6月にアスコット競馬場で行なわれるゴールドCは、1807年に第1回が開催されたという伝統のレースであるが、最近は長距離レース軽視の中にあって盛り上がりを欠いている。でもかつてはイギリスの競馬界では権威のあるレースとして位置づけされ、歴代の勝ち馬の名を見ると、セントサイモン(19世紀末から20世紀初頭の大種牡馬)、パーシモン(ダービー馬)、サイリーン、ベイヤード、ゲイクルセーダー(三冠馬)、ゲイーンズボロー(三冠馬)、オーウェンテューダー(ダービー馬)、アリシドン(長距離三冠馬)等が連ねている。

 現在では20F(約4023m)という半端なく長い距離が敬遠され、出走に踏み切る超一流馬が皆無になったが、相変わらずステイヤーにとっては世界最高峰のレースであることに変りはない。何年か前、日本の天皇賞を勝ったイングランディーレも挑戦したが惨敗したことは記憶に新しい。

 それで今年の第199回ゴールドC(GⅠ・4歳以上、20F、9頭)も無事に行なわれ、1番人気の8歳馬イエーツが見事に勝利して、史上初の4連覇を記録した。

 1着 Yeats 4分20秒73、2着 Patkai 3馬身1/2、3着 Geordieland 15馬身、4着 Sagara 3/4、5着 Eastern Anthem 1馬身3/4。

 イエーツは通算24戦15勝だが、最近3年間で使われたレースで、1番短い距離のレースが13F(約2600m)というから驚く。前走は3100m、前前走は4000m、その前が2マイル、さらに過去を遡ると2.5マイル、13F、4000m、14F、2.5マイル、2マイル・・・・・なんとタフな馬だろうか。

 18日のゴールドCでも好位置につけ、直線で危なげなく抜け出して勝ち4連覇を達成した。今では長距離を重視しないので騒がれるころはないが、これも快挙といっていいだろう。ただヨーロッパから一度だけ出て、オーストラリア最大のレース、メルボルンC(約3200m)に挑戦したが7着に敗退した。
参考までにこの時の1、2着が日本から遠征したデルタブルース、ポップロックであった。

 血統は父がサドラーズウェルズ、母がリンドンヴィル(母の父トップヴィル)である。

 黒い騎手服、黒い帽子がイエーツである。

EDIT  |  18:24  |  競馬(海外レース)  |  Top↑

2009.06.21 (Sun)

マーメイドS

 暑い、兎に角暑い。入梅しているものまったく雨が降らないから非常に蒸し暑い。今日なんか雨の予報だったのに、ひとつも降らず気温ばかりが上昇するので、家の中がむせ返るように暑い。でも、まだ本格的な夏に入ってないのだということを考えると憂鬱になる。雨は好きではないが、梅雨ぐらいは雨が降らないと夏がとてつもなく長く感じられるので、梅雨の時期はしっかりと雨が降ったほうがいいとは思う。が、どうせ今年の梅雨も集中的な豪雨があって、知らぬ間に夏に突入しているような気がする。

 ということで春競馬も最後の阪神競馬の開催を残すのみとなった。来週は宝塚記念だが、その1週前の今日は阪神でマーメイドS(GⅢ・3歳以上・牝馬、芝、16頭)が行なわれた。牝馬限定のレースはあまり好きではないがメンバーはそこそこ揃っていたので記事にしてみた。1番人気はベッラレイラ、2番人気はリトルアマポーラ、3番人気はザレマであった。でもレースは人気薄のコスモプラチナが最内枠からハナを奪い、そのままマイペースで逃げ切った。2着は3連勝中のニシノブルームーンが3番手から伸び、3着は中団から伸びたリトルアマポーラで、開幕週さけに馬場が荒れてなく、先行の馬が粘りきったということだろうか。

 1着コスモプラチナ 2分00秒2、2着ニシノブルームーン 1馬身3/4、3着リトルアマポーラ 3/4、4着ベッラレイラ 1/2、5着レッドアゲート クビ。

 これから夏競馬に入り、有力馬は休養に入るだろけども、夏の間に急成長する上がり馬も出現するだろう。また2歳馬がデビューするので、どちらかというと古馬よりもこちらの方に注目がいきそうである。

 今日の阪神の新馬戦(芝1600m)なんか、勝ち時計こそ遅いが、勝ったダノンパッションは最後の伸びだけで勝ったようなもので、流石に良血馬だと思わせた。父がアグネスタキオンで母がスターズインハーアイズとくれば、ディープインパクトの近親にあたる。叔父ほどの強さはないだろうが、秋以降、どの程度の出世が見込めるか注目というところか・・・・・。
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