2008.06.08 (Sun)
第58回安田記念
このところ競馬の記事ばかりになっている。でも今日の安田記念で一旦落ち着くと思うのであしからず。
第58回安田記念(GⅠ・3歳以上、芝1600m、18頭)は今日、東京競馬場で行なわれた。出走馬の中には4月に行なわれた香港のチャンピオンズ・マイルの1着~3着馬のグッドババ(Good Ba Ba)、アルマダ(Armada)、ブリッシュラック(Bullish Luck)もいて賑やかな顔ぶれとなった。1番人気はスーパーホーネットで2番人気はダービー馬のウオッカ、3番人気はグッドババ、4番人気はスズカフェニックス、5番人気はアルマダだった。
スタートするや香港のアルマダと日本のコンゴウリキシオーが先行争いをする。でもコンゴウリキシオーが予想通り先頭に立った。2番手にアルマダ、3番手は何とウオッカである。騎手が岩田に代わったからなのか、それとも馬体が良くなってきたのか、最近は前に行けなくなっていただけに驚いた。4番手はジョリーダンス、5番手にアイルラヴァゲイン、6番手にエイシンドーバー、その後にグッドババ、ニシノマナムスメが続き、ブリッシュラック、1番人気のスーパーホーネット、さらに桜花賞馬キストゥヘヴン、そしてスズカフェニックスがいて、オーシャンエイプス、ドラゴンウェルズ、エアシェイディ、ピンクカメオ、ドリームジャーニーで1番後ろにハイアーゲームである。ハロン毎のラップタイムは12.1---11.1---11.4---11.6---11.7で、800mが46秒2、1000mが57秒9とまずまずである。でもこのペースだとコンゴウリキシオーは無理をしていないだろう。でも2番手を5馬身以上引き離してやがて4コーナーへさしかかろうとしている。
いよいよ直線コースに入るがコンゴウリキシオーが先頭。単騎で逃げる逃げる。それをアルマダが追う。その外にジョリーダンス。内からウオッカであるが、ウオッカが出て来る。ウオッカが復活か! あと300mでウオッカが一気に先頭に立った。いい脚色だ。抜け出した。あと200mで完全にウオッカが先頭。2馬身、3馬身と差が開いていく。2番手にアルマダ、その後は混戦模様。エイシンドーバー、エアシェイディ、外からスズカフェニックス辺りもやってくるが、ウオッカは断トツに抜けている。ウオッカ悠々ゴールイン。
1着ウオッカ 1分33秒7、2着アルマダ 3馬身1/2、3着エイシンドーバー 3/4、4着エアシェイディ アタマ、5着スズカフェニックス アタマ。
スーパーホーネットは8着で、グッドババは17着だった。勝ったウオッカは昨年のダービー以来、一年ぶりの勝利となった。結局、ウオッカは前走でマイル戦を走り2着になったが、それが功を奏したのではないだろうか。このところ前に行けなくなっていたので、久々にマイル戦を使ってペースの速い競馬の味を覚えたのか、今日は積極的に前へ行った。それが勝利に繋がったのかもしれない。でも本来はマイルよりも中距離の馬だと思うので、秋が楽しみになってきた。でもこのレースは結果的に前に行った馬が1着、2着だということを考えれば、後方から行った馬はどうしようもなかったということになるのだろうか。人気になったグッドババはブービーの惨敗である。この辺が国際レースの難しいところなのだろうか・・・・・。
ついでに昨日、東京で行なわれた重賞の結果を記す。
ユニコーンS(GⅢ・3歳、ダート1600m、16頭)
1着ユビキタス 1分35秒1、2着シルクビッグタイム 7馬身、3着アポロドルチェ クビ、4着アンダーカウンター クビ、5着スカーレットライン 1馬身3/4.。
第58回安田記念(GⅠ・3歳以上、芝1600m、18頭)は今日、東京競馬場で行なわれた。出走馬の中には4月に行なわれた香港のチャンピオンズ・マイルの1着~3着馬のグッドババ(Good Ba Ba)、アルマダ(Armada)、ブリッシュラック(Bullish Luck)もいて賑やかな顔ぶれとなった。1番人気はスーパーホーネットで2番人気はダービー馬のウオッカ、3番人気はグッドババ、4番人気はスズカフェニックス、5番人気はアルマダだった。
スタートするや香港のアルマダと日本のコンゴウリキシオーが先行争いをする。でもコンゴウリキシオーが予想通り先頭に立った。2番手にアルマダ、3番手は何とウオッカである。騎手が岩田に代わったからなのか、それとも馬体が良くなってきたのか、最近は前に行けなくなっていただけに驚いた。4番手はジョリーダンス、5番手にアイルラヴァゲイン、6番手にエイシンドーバー、その後にグッドババ、ニシノマナムスメが続き、ブリッシュラック、1番人気のスーパーホーネット、さらに桜花賞馬キストゥヘヴン、そしてスズカフェニックスがいて、オーシャンエイプス、ドラゴンウェルズ、エアシェイディ、ピンクカメオ、ドリームジャーニーで1番後ろにハイアーゲームである。ハロン毎のラップタイムは12.1---11.1---11.4---11.6---11.7で、800mが46秒2、1000mが57秒9とまずまずである。でもこのペースだとコンゴウリキシオーは無理をしていないだろう。でも2番手を5馬身以上引き離してやがて4コーナーへさしかかろうとしている。
いよいよ直線コースに入るがコンゴウリキシオーが先頭。単騎で逃げる逃げる。それをアルマダが追う。その外にジョリーダンス。内からウオッカであるが、ウオッカが出て来る。ウオッカが復活か! あと300mでウオッカが一気に先頭に立った。いい脚色だ。抜け出した。あと200mで完全にウオッカが先頭。2馬身、3馬身と差が開いていく。2番手にアルマダ、その後は混戦模様。エイシンドーバー、エアシェイディ、外からスズカフェニックス辺りもやってくるが、ウオッカは断トツに抜けている。ウオッカ悠々ゴールイン。
1着ウオッカ 1分33秒7、2着アルマダ 3馬身1/2、3着エイシンドーバー 3/4、4着エアシェイディ アタマ、5着スズカフェニックス アタマ。
スーパーホーネットは8着で、グッドババは17着だった。勝ったウオッカは昨年のダービー以来、一年ぶりの勝利となった。結局、ウオッカは前走でマイル戦を走り2着になったが、それが功を奏したのではないだろうか。このところ前に行けなくなっていたので、久々にマイル戦を使ってペースの速い競馬の味を覚えたのか、今日は積極的に前へ行った。それが勝利に繋がったのかもしれない。でも本来はマイルよりも中距離の馬だと思うので、秋が楽しみになってきた。でもこのレースは結果的に前に行った馬が1着、2着だということを考えれば、後方から行った馬はどうしようもなかったということになるのだろうか。人気になったグッドババはブービーの惨敗である。この辺が国際レースの難しいところなのだろうか・・・・・。
ついでに昨日、東京で行なわれた重賞の結果を記す。
ユニコーンS(GⅢ・3歳、ダート1600m、16頭)
1着ユビキタス 1分35秒1、2着シルクビッグタイム 7馬身、3着アポロドルチェ クビ、4着アンダーカウンター クビ、5着スカーレットライン 1馬身3/4.。
2008.06.08 (Sun)
第229回英国ダービー、第140回ベルモントS
昨日の深夜から今朝にかけて海外の競馬に注目が行き、なにかと忙しい。それも英国ダービーとビッグブラウンの3冠がかかるベルモントSが同じ日に重なったので仕方が無い。それでは、まずは英国ダービーの方から見ていこうと思う。
伝統の第229回ダービーはロンドン郊外のエプソムダウンズ競馬場で行なわれた。今年はニューアプローチが先の2000ギニーでヘンリーザナヴィゲーターに敗れ、続く愛2000ギニーでも同様にヘンリーザナヴィゲーターに敗れたから、このダービーでニューアプローチが出走してきたからといってもあまり食指が行かなかった。それで1番人気がカジュアルコンクエストに譲ってしまいニューアプローチは2番人気であった。それでも1番の注目馬ではあった。
いよいよ日本時間で昨夜の0時に第229回ダービーS(GⅠ・3歳、12F10yd、16頭)のスタートが切られた。世界一タフな約2400mといわれる本家のダービーである。スタートからまず右に曲がりながら急な坂を登っていく。馬蹄形の半円を描くようなコースであるが、前半で坂を40m以上登るのだから美浦の坂路コースよりもきついのである。当然のようにスローペースである。緑色の勝負服であるニューアプローチは後方から4番手につける。坂を上りきって下りに入りニューアプローチは中団に押し上げる。いよいよタッテナム・コーナーを回って長い直線にかかり、各馬が仕掛けに入ろうとする。ニューアプローチは最内に入ったようだ。下りの直線コース。激しい攻防から最後の1furlongにさしかかり、ニューアプローチが先頭に出ようとする。すると外からタータンベアラーが迫ってきた。ここから坂の上りに入りニューアプローチとタータンベアラーが叩き合うがニューアプローチが半馬身優りダービー馬に輝いた。
1着 New Approach 2分36秒50、2着 Tatan Bearer 1/2、3着 Casual Conquest 4馬身1/2、4着 Doctor Fremantle 1馬身1/2、5着 Washington Irving 3/4。
勝ったニューアプローチはナショナルS、デューハーストSに続いてのGⅠ勝利で通算8戦6勝2着2回。負けた2回は何れも相手がヘンリーザナヴィゲーターだというのは惜しまれる。父もダービー馬のGalileoで、母はPark Express(父Ahonoora-----Djebel系)という血統。つまり高松宮記念に勝っているシンコウフォレストの半弟にあたる。次は愛ダービーにいくのか、それともエクリプスSかキング・ジョージか・・・・・・・。
日本から遠征しているカジノドライヴが出走する予定だったから大いに注目されたベルモントSであるが、結局は脚の故障から出走を見合わせてしまって興味半減である。でもビッグブラウンが30年ぶりに3冠のタイトルを獲得するかどうかということで興味は注がれていた。
第140回ベルモントS(GⅠ・3歳、ダート12F、9頭)は今朝、ニューヨーク郊外のベルモントパーク競馬場に大観衆を集めて行なわれた。1番人気は当然、3冠のタイトルがかかるビッグブラウンである。ゲートが開くや最低人気のダタラが先頭に立った。注目のビッグブラウンはアウトコースの3番手である。アメリカの競馬場にしては異様に大きな競馬場であるベルモントパーク(実際に東京競馬勝よりも大きい)。コーナーも大きくダタラはあまり速いペースでもなく先頭に立っている。それを3番手の位置から構えるビッグブラウンである。淡々とレースは進み、向こう正面から3コーナーにかかろうとする時、ダタラがスパートしているように思えた。後続とやや差が開いていったからだ。何時もならこの辺りでビッグブラウンがスパートするのだが一向にエンジンがかからない。それどころかもがいている。それを尻目にダタラは後続との差をさらに拡げて行く。直線には入ってもダタラはバテない。一方のビッグブラウンは完全に失速してしまった。
1着 Da' Tara 2分29秒65、2着 Denis of Cork 5馬身1/4、3着 Anak Nakal 2馬身3/4、3着 Ready's Echo 同、5着 Macho Again 3馬身。
何とビッグブラウンはシンガリの9着に惨敗してしまった。やはり約2400mという距離の壁だろうか・・・・。父系がどうしても血統的にひっかかるという懸念はあったが・・・・。
勝ったダタラは最低人気で、このレースがメイドン(新馬)レース以来の2勝目(8戦)。何とも番狂わせではあったがタイムも平凡。まことにショッキングなベルモントSとなってしまった。
ダタラは父がTiznowという今では珍しいマンノウォー(Man O'War)系で、母はTorchera(父Pirate's Bounty)でサイヤーラインはやはり珍しいリボー(Ribot)系である。最近はこのようなマンノウォー、リボーという20世紀史上に残る名馬のサイヤーラインを持つ競争馬が活躍することはあまり無かったので、すべてにおいて驚きのベルモントSであったといえるだろう。
伝統の第229回ダービーはロンドン郊外のエプソムダウンズ競馬場で行なわれた。今年はニューアプローチが先の2000ギニーでヘンリーザナヴィゲーターに敗れ、続く愛2000ギニーでも同様にヘンリーザナヴィゲーターに敗れたから、このダービーでニューアプローチが出走してきたからといってもあまり食指が行かなかった。それで1番人気がカジュアルコンクエストに譲ってしまいニューアプローチは2番人気であった。それでも1番の注目馬ではあった。
いよいよ日本時間で昨夜の0時に第229回ダービーS(GⅠ・3歳、12F10yd、16頭)のスタートが切られた。世界一タフな約2400mといわれる本家のダービーである。スタートからまず右に曲がりながら急な坂を登っていく。馬蹄形の半円を描くようなコースであるが、前半で坂を40m以上登るのだから美浦の坂路コースよりもきついのである。当然のようにスローペースである。緑色の勝負服であるニューアプローチは後方から4番手につける。坂を上りきって下りに入りニューアプローチは中団に押し上げる。いよいよタッテナム・コーナーを回って長い直線にかかり、各馬が仕掛けに入ろうとする。ニューアプローチは最内に入ったようだ。下りの直線コース。激しい攻防から最後の1furlongにさしかかり、ニューアプローチが先頭に出ようとする。すると外からタータンベアラーが迫ってきた。ここから坂の上りに入りニューアプローチとタータンベアラーが叩き合うがニューアプローチが半馬身優りダービー馬に輝いた。
1着 New Approach 2分36秒50、2着 Tatan Bearer 1/2、3着 Casual Conquest 4馬身1/2、4着 Doctor Fremantle 1馬身1/2、5着 Washington Irving 3/4。
勝ったニューアプローチはナショナルS、デューハーストSに続いてのGⅠ勝利で通算8戦6勝2着2回。負けた2回は何れも相手がヘンリーザナヴィゲーターだというのは惜しまれる。父もダービー馬のGalileoで、母はPark Express(父Ahonoora-----Djebel系)という血統。つまり高松宮記念に勝っているシンコウフォレストの半弟にあたる。次は愛ダービーにいくのか、それともエクリプスSかキング・ジョージか・・・・・・・。
日本から遠征しているカジノドライヴが出走する予定だったから大いに注目されたベルモントSであるが、結局は脚の故障から出走を見合わせてしまって興味半減である。でもビッグブラウンが30年ぶりに3冠のタイトルを獲得するかどうかということで興味は注がれていた。
第140回ベルモントS(GⅠ・3歳、ダート12F、9頭)は今朝、ニューヨーク郊外のベルモントパーク競馬場に大観衆を集めて行なわれた。1番人気は当然、3冠のタイトルがかかるビッグブラウンである。ゲートが開くや最低人気のダタラが先頭に立った。注目のビッグブラウンはアウトコースの3番手である。アメリカの競馬場にしては異様に大きな競馬場であるベルモントパーク(実際に東京競馬勝よりも大きい)。コーナーも大きくダタラはあまり速いペースでもなく先頭に立っている。それを3番手の位置から構えるビッグブラウンである。淡々とレースは進み、向こう正面から3コーナーにかかろうとする時、ダタラがスパートしているように思えた。後続とやや差が開いていったからだ。何時もならこの辺りでビッグブラウンがスパートするのだが一向にエンジンがかからない。それどころかもがいている。それを尻目にダタラは後続との差をさらに拡げて行く。直線には入ってもダタラはバテない。一方のビッグブラウンは完全に失速してしまった。
1着 Da' Tara 2分29秒65、2着 Denis of Cork 5馬身1/4、3着 Anak Nakal 2馬身3/4、3着 Ready's Echo 同、5着 Macho Again 3馬身。
何とビッグブラウンはシンガリの9着に惨敗してしまった。やはり約2400mという距離の壁だろうか・・・・。父系がどうしても血統的にひっかかるという懸念はあったが・・・・。
勝ったダタラは最低人気で、このレースがメイドン(新馬)レース以来の2勝目(8戦)。何とも番狂わせではあったがタイムも平凡。まことにショッキングなベルモントSとなってしまった。
ダタラは父がTiznowという今では珍しいマンノウォー(Man O'War)系で、母はTorchera(父Pirate's Bounty)でサイヤーラインはやはり珍しいリボー(Ribot)系である。最近はこのようなマンノウォー、リボーという20世紀史上に残る名馬のサイヤーラインを持つ競争馬が活躍することはあまり無かったので、すべてにおいて驚きのベルモントSであったといえるだろう。
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