2008.05.04 (Sun)
第137回天皇賞
昨日から初夏のような暑さの関西地方。5月に入ったばかりなのに早くも京都では30℃を突破してしまい、早くも体がだらけてしまいそうで困った。一雨欲しい気がするが・・・・・こんな暑い日に京都では天皇賞が行われた。
第137回天皇賞(GⅠ・4歳以上、芝3200m、14頭)は日本のGⅠ競争では1番距離か長いが、ここに何とアドマイヤ勢が4頭も出てきた。さらにはトウカイ勢が2頭。一方、寂しいことに関東の有力馬だったトウショウナイトが調教中に骨折して死去してしまったので、ドリームパスポートが唯一の関東馬ということになった。でも考えてみれば、ドリームパスポートも去年までは関西所属の馬だったので、実質的に生え抜きの関東馬の出走はゼロになってしまい何か気の抜けた天皇賞という感じがしないでもない。どうせならマツリダゴッホに参加して欲しかったといのが実感である。
そんな天皇賞の中で1番人気に支持されたのは、昨年の菊花賞に勝ち、ダービーで2着だった4歳馬アサクサキングス。2番人気は昨年の覇者で、テイエムオペラオーに続いて史上2頭目の天皇賞3連覇を狙う5歳馬メイショウサムソン。3番人気は骨折から立ち直り、最近メキメキと実力をつけてきたアドマイヤジュピタであった。
馬場は雨がこのところ降ってないのでパンパンの良馬場である。定刻どおりスタートが切られる。ゲートが開くや大外のアドマイヤジュピタがやや立ち遅れる。一昨年のディープインパクトを彷彿とさせるスタートであった。さあ、まずはメジロマックイーンの子ホクトスルタンが先頭に立つ。それをトウカイ2頭が追う。でもすぐにアドマイヤメインが2番手に上がる。1周目の正面スタンド前、ホクトスルタンが先頭、2番手にアドマイヤメイン、3番手にアサクサキングスとトウカイトリック、そしてトウカイテイオーの弟トウカイエリートが続く。それからアイポッパー、アドマイヤフジ、ポップロックと続き、ドリームパスポートがインコース、アウトコースに武豊のメイショウサムソンが並んでいる。その後からメイショウをマークするようにアドマイヤジュピタと岩田騎手が追走。さらにはドリームパートナーがいて、その後は5馬身ほど差があってアドマイヤモナーク、一番後ろがサンバレンティンである。
1、2コーナーを回って2周目の向こう正面に入ろうとする。ペースは1000m通過が1分01秒1、1600m通過が1分37秒9と平均的なペース。昨年、一昨年よりは遅いが、スローペースではなく淡々としていて馬がゴチャついてない。2000mを通過、2分03秒0の途中タイム。ここから3コーナーに向って坂を徐々に上がっていく。ホクトスルタンはここでまた後続に差をつけ始めた。坂の下りを利用してアサクサキングスが2番手に上がってくる。メイショウサムソンも外から好位に進出を開始。さあ、ここからペースが速くなる。先頭はホクトスルタンで第4コーナーを回って直線に向く。
ホクトスルタンが先頭。直後にアサクサキングス、メイショウサムソンと有力馬が上位を占めようとするが、インコースでホクトスルタンが粘っている。先頭はホクトスルタン、その外から3頭が襲いかかろうとしている。馬場の真ん中にアサクサキングス、その外からメイショウサムソン、さらに外からアドマイヤジュピタ。でもここでアドマイヤジュピタが先頭に立った。メイショウは後退か・・・・・・。先頭にアドマイヤジュピタが立った。2番手にアサクサキングス。だがあと200mを切ってから、メイショウサムソンが再び脚勢を伸ばして、また先頭に立とうとしている。激しい勝負である。しかし、一度、メイショウサムソンにかわされたかと思ったアドマイヤジュピタがまた伸びてきて2頭の争いとなる。かつてこのようなレースは、アンバーシャダイとホリスキーが競った天皇賞で観たことがある。でも最後には僅かであるがアドマイヤジュピタが出ていた。
1着アドマイヤジュピタ 3分15秒1、2着メイショウサムソン アタマ、3着アサクサキングス 2馬身1/2、4着ホクトスルタン 3/4、5着アドマイヤフジ 1馬身1/4。
アドマイヤジュピタは5歳馬であるが、このレースがまだ13戦目。3歳の春に骨折してクラシック・レースを棒に振ったが、昨年の夏に復活して見事、天皇賞を制覇した。そういえば昔のタニノチカラが骨折してから立ち直り、古馬になってから天皇賞と有馬記念を勝ったことを思い出さずにはいられない。でも負けたとはいえ、久しぶりに強い競馬を見せてくれたメイショウサムソンも侮れない。今日は暑くて家でへばっていたが、なかなか見応えのある競馬を見せてくれたので気分がいい。やはり3歳馬のレースとは一味違う。これが古馬の貫禄というやつかもしれない。
最後に昨日の東京競馬場で行なわれたダービー・トライアルの青葉賞(Jpn-Ⅱ・3歳、芝2000m、16頭)の結果だけを記載しておくとする。
1着アドマイヤコマンド 2分26秒9、2着クリスタルウイング 1馬身1/4、3着モンテクリスエス 1馬身1/2、4着ゴールデンハッチ 2馬身1/2、5着ニシノエモーション クビ。
ここでもアドマイヤか・・・・・。本当にアドマイヤ軍団は勢いがある・・・・・・。
第137回天皇賞(GⅠ・4歳以上、芝3200m、14頭)は日本のGⅠ競争では1番距離か長いが、ここに何とアドマイヤ勢が4頭も出てきた。さらにはトウカイ勢が2頭。一方、寂しいことに関東の有力馬だったトウショウナイトが調教中に骨折して死去してしまったので、ドリームパスポートが唯一の関東馬ということになった。でも考えてみれば、ドリームパスポートも去年までは関西所属の馬だったので、実質的に生え抜きの関東馬の出走はゼロになってしまい何か気の抜けた天皇賞という感じがしないでもない。どうせならマツリダゴッホに参加して欲しかったといのが実感である。
そんな天皇賞の中で1番人気に支持されたのは、昨年の菊花賞に勝ち、ダービーで2着だった4歳馬アサクサキングス。2番人気は昨年の覇者で、テイエムオペラオーに続いて史上2頭目の天皇賞3連覇を狙う5歳馬メイショウサムソン。3番人気は骨折から立ち直り、最近メキメキと実力をつけてきたアドマイヤジュピタであった。
馬場は雨がこのところ降ってないのでパンパンの良馬場である。定刻どおりスタートが切られる。ゲートが開くや大外のアドマイヤジュピタがやや立ち遅れる。一昨年のディープインパクトを彷彿とさせるスタートであった。さあ、まずはメジロマックイーンの子ホクトスルタンが先頭に立つ。それをトウカイ2頭が追う。でもすぐにアドマイヤメインが2番手に上がる。1周目の正面スタンド前、ホクトスルタンが先頭、2番手にアドマイヤメイン、3番手にアサクサキングスとトウカイトリック、そしてトウカイテイオーの弟トウカイエリートが続く。それからアイポッパー、アドマイヤフジ、ポップロックと続き、ドリームパスポートがインコース、アウトコースに武豊のメイショウサムソンが並んでいる。その後からメイショウをマークするようにアドマイヤジュピタと岩田騎手が追走。さらにはドリームパートナーがいて、その後は5馬身ほど差があってアドマイヤモナーク、一番後ろがサンバレンティンである。
1、2コーナーを回って2周目の向こう正面に入ろうとする。ペースは1000m通過が1分01秒1、1600m通過が1分37秒9と平均的なペース。昨年、一昨年よりは遅いが、スローペースではなく淡々としていて馬がゴチャついてない。2000mを通過、2分03秒0の途中タイム。ここから3コーナーに向って坂を徐々に上がっていく。ホクトスルタンはここでまた後続に差をつけ始めた。坂の下りを利用してアサクサキングスが2番手に上がってくる。メイショウサムソンも外から好位に進出を開始。さあ、ここからペースが速くなる。先頭はホクトスルタンで第4コーナーを回って直線に向く。
ホクトスルタンが先頭。直後にアサクサキングス、メイショウサムソンと有力馬が上位を占めようとするが、インコースでホクトスルタンが粘っている。先頭はホクトスルタン、その外から3頭が襲いかかろうとしている。馬場の真ん中にアサクサキングス、その外からメイショウサムソン、さらに外からアドマイヤジュピタ。でもここでアドマイヤジュピタが先頭に立った。メイショウは後退か・・・・・・。先頭にアドマイヤジュピタが立った。2番手にアサクサキングス。だがあと200mを切ってから、メイショウサムソンが再び脚勢を伸ばして、また先頭に立とうとしている。激しい勝負である。しかし、一度、メイショウサムソンにかわされたかと思ったアドマイヤジュピタがまた伸びてきて2頭の争いとなる。かつてこのようなレースは、アンバーシャダイとホリスキーが競った天皇賞で観たことがある。でも最後には僅かであるがアドマイヤジュピタが出ていた。
1着アドマイヤジュピタ 3分15秒1、2着メイショウサムソン アタマ、3着アサクサキングス 2馬身1/2、4着ホクトスルタン 3/4、5着アドマイヤフジ 1馬身1/4。
アドマイヤジュピタは5歳馬であるが、このレースがまだ13戦目。3歳の春に骨折してクラシック・レースを棒に振ったが、昨年の夏に復活して見事、天皇賞を制覇した。そういえば昔のタニノチカラが骨折してから立ち直り、古馬になってから天皇賞と有馬記念を勝ったことを思い出さずにはいられない。でも負けたとはいえ、久しぶりに強い競馬を見せてくれたメイショウサムソンも侮れない。今日は暑くて家でへばっていたが、なかなか見応えのある競馬を見せてくれたので気分がいい。やはり3歳馬のレースとは一味違う。これが古馬の貫禄というやつかもしれない。
最後に昨日の東京競馬場で行なわれたダービー・トライアルの青葉賞(Jpn-Ⅱ・3歳、芝2000m、16頭)の結果だけを記載しておくとする。
1着アドマイヤコマンド 2分26秒9、2着クリスタルウイング 1馬身1/4、3着モンテクリスエス 1馬身1/2、4着ゴールデンハッチ 2馬身1/2、5着ニシノエモーション クビ。
ここでもアドマイヤか・・・・・。本当にアドマイヤ軍団は勢いがある・・・・・・。
2008.05.04 (Sun)
第200回2000ギニー、第134回ケンタッキー・ダービー
昨日(現地時間)、英米の3歳クラシック3冠レースの第一弾がそれぞれ行なわれた。まず、イギリスでは今年で200回目を迎える2000ギニー・ステークス(GⅠ・3歳、芝8F、15頭)が行なわれた。
今年はこれまで5戦5勝のニューアプローチが断然の1番人気に支持され、2番人気にイブンカルダン、3番人気にレイヴンズパス、4番人気にヘンリーザナヴィゲーターといったところが有力とされていた。
レースはニューマーケット競馬場のローリーマイル・コース。つまり直線である。約1600mの競馬ならほとんどが直線で行なわれるイギリスの競馬場の広大さにはいつも驚かされるが、このニューマーケットというところは、2000mの競馬でも直線で行なわれるから、イギリス国内でもことのほか大きい競馬場である。
レースは1番人気のニューアプローチがスタートからラチ沿いを逃げた。何と本命馬が逃げまくったのである。でもあと1Fの標識からヘンリーザナヴィゲーターが馬体を併せてきて、そこからは2頭の鍔迫り合いとなった。でも競り合いでヘンリーザナヴィゲーターが僅かにハナ差で制し、ニューアプローチのデビューから6連勝はならなかった。
1着 Henrythenavigator 1分39秒14、2着 New Approach ハナ、3着 Stubbs Art 4馬身、4着 Raven's Pass 1/2、5着 Dream Eater アタマ。
ヘンリーザナヴィゲーターは通算で5戦3勝2着1回3着1回の成績。重賞はこれまでGⅡのコヴェントリーSに勝っている。
父はKingmambo、母はSequoyah(母の父Sadler's Wells)という本格的なヨーロッパ血統で、ダービーも楽しみになった。またニューアプローチもハナ差で敗れたが、こちらも強い馬である。今後が大いに注目される。
次にアメリカのケンタッキー・ダービーは日本時間、今朝行なわれた。
第134回ケンタッキー・ダービー(GⅠ・3歳、ダート10F、20頭)は、ケンタッキー州のチャーチル・ダウンズ競馬場で行なわれた。今年はこれまでフロリダ・ダービー圧勝を含め、これまで3戦全勝のビッグブラウンが断トツの1番人気で、2番人気はコロネルジョン、3番人気はパイロであった。
結局、ビッグブラウンは危なげなく、2着に4馬身と3/4の差をつけて圧勝した。
1着 Big Brown 2分01秒82、2着 Eight Bells 4馬身3/4、3着 Denis of Cork 3馬身1/2、4着 Tale of Ekati 2馬身3/4、5着 Recapturetheglory 3/4。
ご覧のとおりバラバラの入線である。でもBig Brownは、ここ2走の勝ちっぷりから見て次のプリークネスが面白くなってきた。またプリークネスSで楽勝すると、いよいよ30年ぶりのアメリカ3冠馬の期待がかかる。そして、そのベルモントSには、今のところ日本からカジノドライブが参戦の予定であるが、まだ日本での新馬戦に勝っただけなので、どの程度、勝負になるか判らない。でも今年は日本の3歳クラシック・レースがあまりにもつまらないので、海外に興味がいきそうである。
最後にBig Brownの血統に触れてみるとする。父はDanzigの直仔でBoudary、母はMien(母の父Nureyev)。つまりNorthern Dancerの3×3という近親勾配である。
さあ、あと数時間後には京都競馬場で天皇賞が行なわれる。詳細は夜にでも・・・・・・。
今年はこれまで5戦5勝のニューアプローチが断然の1番人気に支持され、2番人気にイブンカルダン、3番人気にレイヴンズパス、4番人気にヘンリーザナヴィゲーターといったところが有力とされていた。
レースはニューマーケット競馬場のローリーマイル・コース。つまり直線である。約1600mの競馬ならほとんどが直線で行なわれるイギリスの競馬場の広大さにはいつも驚かされるが、このニューマーケットというところは、2000mの競馬でも直線で行なわれるから、イギリス国内でもことのほか大きい競馬場である。
レースは1番人気のニューアプローチがスタートからラチ沿いを逃げた。何と本命馬が逃げまくったのである。でもあと1Fの標識からヘンリーザナヴィゲーターが馬体を併せてきて、そこからは2頭の鍔迫り合いとなった。でも競り合いでヘンリーザナヴィゲーターが僅かにハナ差で制し、ニューアプローチのデビューから6連勝はならなかった。
1着 Henrythenavigator 1分39秒14、2着 New Approach ハナ、3着 Stubbs Art 4馬身、4着 Raven's Pass 1/2、5着 Dream Eater アタマ。
ヘンリーザナヴィゲーターは通算で5戦3勝2着1回3着1回の成績。重賞はこれまでGⅡのコヴェントリーSに勝っている。
父はKingmambo、母はSequoyah(母の父Sadler's Wells)という本格的なヨーロッパ血統で、ダービーも楽しみになった。またニューアプローチもハナ差で敗れたが、こちらも強い馬である。今後が大いに注目される。
次にアメリカのケンタッキー・ダービーは日本時間、今朝行なわれた。
第134回ケンタッキー・ダービー(GⅠ・3歳、ダート10F、20頭)は、ケンタッキー州のチャーチル・ダウンズ競馬場で行なわれた。今年はこれまでフロリダ・ダービー圧勝を含め、これまで3戦全勝のビッグブラウンが断トツの1番人気で、2番人気はコロネルジョン、3番人気はパイロであった。
結局、ビッグブラウンは危なげなく、2着に4馬身と3/4の差をつけて圧勝した。
1着 Big Brown 2分01秒82、2着 Eight Bells 4馬身3/4、3着 Denis of Cork 3馬身1/2、4着 Tale of Ekati 2馬身3/4、5着 Recapturetheglory 3/4。
ご覧のとおりバラバラの入線である。でもBig Brownは、ここ2走の勝ちっぷりから見て次のプリークネスが面白くなってきた。またプリークネスSで楽勝すると、いよいよ30年ぶりのアメリカ3冠馬の期待がかかる。そして、そのベルモントSには、今のところ日本からカジノドライブが参戦の予定であるが、まだ日本での新馬戦に勝っただけなので、どの程度、勝負になるか判らない。でも今年は日本の3歳クラシック・レースがあまりにもつまらないので、海外に興味がいきそうである。
最後にBig Brownの血統に触れてみるとする。父はDanzigの直仔でBoudary、母はMien(母の父Nureyev)。つまりNorthern Dancerの3×3という近親勾配である。
さあ、あと数時間後には京都競馬場で天皇賞が行なわれる。詳細は夜にでも・・・・・・。
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