2007.10.17 (Wed)
亀田一家パッシングについて考える
この前の亀田大毅の試合後から、亀田一家のパッシングが始まり、このところ連日のようにスポーツ紙、一般紙、週刊誌、テレビと扱き下ろしまくりである。以前からの彼等の言動を見ていれば、何れこのようなことが起こるであろう事は予想されたが、それにしても轡を並べてパッシングの雨、霰で、いささか亀田一家が好きではない小生までも、連日の亀田叩きの報道には食傷気味である。その結果、反則行為を犯した亀田大毅には1年間の出場停止、父親の亀田史郎にはセコンドライセンスの無期限停止という処分が下った。・・・・これを重いととるか軽いととるか、人それぞれであるが、今までやり放題言いたい放題だった彼等も、真摯に反省してくれるだろうと思う。だから、もうこれ以上、亀田家に対して文句を言うつもりはない。
さて、ここで私が言いたいこととは・・・・・それならJBC(日本ボクシング・コミッション)とTBSの関係者は処分されなくていいのかということである。ともに今回の亀田家騒動とは切っても切れにない関係にあると思うのだが。
そもそもボクシングは最近人気が凋落していて、テレビの世界タイトルマッチでも放送されない試合が増えていて、その人気低迷を止めることが出来なかった。そして、テレビ局も視聴率が悪いということで、ボクシングの試合を徐々に中継しなくなっていた。そんな或る日のこと、TBSのエグゼクティブ・プロデューサー菊池伸之が、ボクシングに全てを捧げた亀田一家の事を雑誌で知ることとなる。それで、全てはここから茶番劇が始まったということであろう。
私が亀田一家のことを知ったのは、関西ローカルのニュース番組であった。1999年だったと思うが、息子3人を世界チャンピオンにさせると豪語する父親と共に3人の息子の練習風景がテレビで映し出されていた。その時、私は世の中には色んな人がいるものだなあという程度の感想でしかなかったが、それからまもなく、長男の亀田興毅が中学に進学してグリーンツダ・ジムに入門するという。そして、その前に、元・世界ストロー級チャンピオンだった井岡弘樹とスパーリングも試すというから、それは面白いと思った。テレビはその時の模様を紹介していた。まだ中学生になったばかりの亀田興毅は、井岡と互角の勝負をしていたので、いくら現役を尻ぞいているとはいっても、相手は元・世界チャンピオンである。この中学生は将来大物になるかもしれないと直感したものだ・・・・。しかしである。スパーリング後の亀田興毅の発言が気になってはいた。「世界チャンピオンになるんや。井岡ごときでひびってられるか!」と人の名を呼び捨てて大口を叩いたのである。私はその一言で、世界チャンピオンに成るのもいいが、その前に礼儀作法というものを教えてもらえよとテレビに向って言った覚えがある。
2003年12月21日である。亀田興毅はデビューした。鮮やかなKО勝ちであった。その試合を観たTBSの菊池プロデューサーは早速、大阪の亀田家に飛んで、彼等3人の特集を組んだテレビ番組をこれから作ることを確約したという。これが亀田家を増長させ、勘違いさせる大きな要因になろうとは、その時、誰が思ったであろうか。確かに亀田家の3人はボクサーとしては素質があったし、人気も出そうな色んな要素を備えていた。ファイティングスピリット、体力、パンチ力、ビッグマウス・・・・。
彼等はテレビ局が特別枠で、番組を放送することで人気が沸騰することとなる。一般的に新人ボクサーは試合中継すらないのに、彼等の試合だけはゴールデンタイムで3時間にわたって中継されることとなった。まだ実力も定かではないのに、試合前には安っぽいサクセスストーリーを披露する。試合相手は何処の馬の骨か判らないような外国人ボクサー。これらは全てTBSとジムと亀田の父親が仕組んだ事である。当然のように素人同然のようなボクサーを一発で倒すこととなり、ボクシングを観た事のないギャルが、彼等に熱を上げ、亀田フィーバーが巻き起こることとなる。
これで菊池プロデューサーが喜んだことは間違いないだろう。テレビの視聴率も良かったし、まずは目出度し目出度しというところだ。しかし、目の越えたボクシングファンは、この現象に不快感を覚えていたものである。それは、彼等が日本人と試合をしなかったこともあるが、実力が本物でもないのに、金でマッチメークが出来るという現実。しかし、JBCは亀田興毅が試合すると視聴率が高いことなどもあって、何の苦言も呈さなかった。
やがて亀田一家はグリーンツダ・ジムと色々なことでもめて、東京の協栄ジムに移籍した。移籍金は3000万円であったといわれる。彼等には一軒家が宛がわれ、家の横に練習場を造った。これによりTBS側は、ますます東京シフトに成功した亀田家報道に力を入れることとなり、彼等寄りの試合ばかり中継することとなる。そしてそして、彼等は増長して行き、品性のない、不躾で生意気で、礼儀知らずで粗野な大法螺吹きと流転していくのである。たとえパフォーマンスとはいえ、世間からパッシングを受け、批判の渦の中に巻き込まれてしまい。今や亀田家はヒール役の中心にいる。
さて、ここで亀田家を罵るのもいいが、彼等はきつい罰則が待っている。それにより今後、浮上してくるのか、それとも沈没してしまうのか、これから先は判らない。彼等が反省しないで、態度を改めるつもりがなければ、後は奈落の底が待っているだけだ・・・・。だから、もう何も言うつもりはない。でも彼等を持ち上げ、美辞麗句で虚飾し、人気者に祭り上げ、増長させ大いなる勘違いを彼等に植え付けたのは、TBSではないのか・・・・・・・。それに対して、何の苦言も呈さなかったJBC、この2つの団体こそ何らかの処分が必要な気がする。今後、TBSも亀田家の試合も簡単に中継できなくなるだろうが、充分、彼等によって視聴率を稼いだであろう。
今後TBSは、亀田家のパッシング騒動で、手のひらを返したように彼等を見捨て、挙句の果ては、知らない放題の使い捨て状態になるのではないかと予測しているのだが、捨てられた亀田家こそ迷惑かもしれない。最初からテレビ局が過剰報道なんかしなければ、彼等がここまでやり玉に挙がることもなく、細々と下積みから叩き上げで強くなっていったかもしれないのに、なまじっか特別扱いされたばっかりに、自分で自分の頸を絞めることとなってしまったのだ。つまり祭り上げるだけ祭り上げておいて、後は手の平返すように扱き下ろすのが目に見えている。いい加減なマスコミも怖いが、私はその中でも、仕掛けたTBSが1番罪は重いように思う。そして、それを黙認し続けたJBCにも過失は充分ある。全ての罪を亀田家だけに背負わせておいて、後は知らないというのでは腑に落ちないと考えるのであるが・・・・。
さて、ここで私が言いたいこととは・・・・・それならJBC(日本ボクシング・コミッション)とTBSの関係者は処分されなくていいのかということである。ともに今回の亀田家騒動とは切っても切れにない関係にあると思うのだが。
そもそもボクシングは最近人気が凋落していて、テレビの世界タイトルマッチでも放送されない試合が増えていて、その人気低迷を止めることが出来なかった。そして、テレビ局も視聴率が悪いということで、ボクシングの試合を徐々に中継しなくなっていた。そんな或る日のこと、TBSのエグゼクティブ・プロデューサー菊池伸之が、ボクシングに全てを捧げた亀田一家の事を雑誌で知ることとなる。それで、全てはここから茶番劇が始まったということであろう。
私が亀田一家のことを知ったのは、関西ローカルのニュース番組であった。1999年だったと思うが、息子3人を世界チャンピオンにさせると豪語する父親と共に3人の息子の練習風景がテレビで映し出されていた。その時、私は世の中には色んな人がいるものだなあという程度の感想でしかなかったが、それからまもなく、長男の亀田興毅が中学に進学してグリーンツダ・ジムに入門するという。そして、その前に、元・世界ストロー級チャンピオンだった井岡弘樹とスパーリングも試すというから、それは面白いと思った。テレビはその時の模様を紹介していた。まだ中学生になったばかりの亀田興毅は、井岡と互角の勝負をしていたので、いくら現役を尻ぞいているとはいっても、相手は元・世界チャンピオンである。この中学生は将来大物になるかもしれないと直感したものだ・・・・。しかしである。スパーリング後の亀田興毅の発言が気になってはいた。「世界チャンピオンになるんや。井岡ごときでひびってられるか!」と人の名を呼び捨てて大口を叩いたのである。私はその一言で、世界チャンピオンに成るのもいいが、その前に礼儀作法というものを教えてもらえよとテレビに向って言った覚えがある。
2003年12月21日である。亀田興毅はデビューした。鮮やかなKО勝ちであった。その試合を観たTBSの菊池プロデューサーは早速、大阪の亀田家に飛んで、彼等3人の特集を組んだテレビ番組をこれから作ることを確約したという。これが亀田家を増長させ、勘違いさせる大きな要因になろうとは、その時、誰が思ったであろうか。確かに亀田家の3人はボクサーとしては素質があったし、人気も出そうな色んな要素を備えていた。ファイティングスピリット、体力、パンチ力、ビッグマウス・・・・。
彼等はテレビ局が特別枠で、番組を放送することで人気が沸騰することとなる。一般的に新人ボクサーは試合中継すらないのに、彼等の試合だけはゴールデンタイムで3時間にわたって中継されることとなった。まだ実力も定かではないのに、試合前には安っぽいサクセスストーリーを披露する。試合相手は何処の馬の骨か判らないような外国人ボクサー。これらは全てTBSとジムと亀田の父親が仕組んだ事である。当然のように素人同然のようなボクサーを一発で倒すこととなり、ボクシングを観た事のないギャルが、彼等に熱を上げ、亀田フィーバーが巻き起こることとなる。
これで菊池プロデューサーが喜んだことは間違いないだろう。テレビの視聴率も良かったし、まずは目出度し目出度しというところだ。しかし、目の越えたボクシングファンは、この現象に不快感を覚えていたものである。それは、彼等が日本人と試合をしなかったこともあるが、実力が本物でもないのに、金でマッチメークが出来るという現実。しかし、JBCは亀田興毅が試合すると視聴率が高いことなどもあって、何の苦言も呈さなかった。
やがて亀田一家はグリーンツダ・ジムと色々なことでもめて、東京の協栄ジムに移籍した。移籍金は3000万円であったといわれる。彼等には一軒家が宛がわれ、家の横に練習場を造った。これによりTBS側は、ますます東京シフトに成功した亀田家報道に力を入れることとなり、彼等寄りの試合ばかり中継することとなる。そしてそして、彼等は増長して行き、品性のない、不躾で生意気で、礼儀知らずで粗野な大法螺吹きと流転していくのである。たとえパフォーマンスとはいえ、世間からパッシングを受け、批判の渦の中に巻き込まれてしまい。今や亀田家はヒール役の中心にいる。
さて、ここで亀田家を罵るのもいいが、彼等はきつい罰則が待っている。それにより今後、浮上してくるのか、それとも沈没してしまうのか、これから先は判らない。彼等が反省しないで、態度を改めるつもりがなければ、後は奈落の底が待っているだけだ・・・・。だから、もう何も言うつもりはない。でも彼等を持ち上げ、美辞麗句で虚飾し、人気者に祭り上げ、増長させ大いなる勘違いを彼等に植え付けたのは、TBSではないのか・・・・・・・。それに対して、何の苦言も呈さなかったJBC、この2つの団体こそ何らかの処分が必要な気がする。今後、TBSも亀田家の試合も簡単に中継できなくなるだろうが、充分、彼等によって視聴率を稼いだであろう。
今後TBSは、亀田家のパッシング騒動で、手のひらを返したように彼等を見捨て、挙句の果ては、知らない放題の使い捨て状態になるのではないかと予測しているのだが、捨てられた亀田家こそ迷惑かもしれない。最初からテレビ局が過剰報道なんかしなければ、彼等がここまでやり玉に挙がることもなく、細々と下積みから叩き上げで強くなっていったかもしれないのに、なまじっか特別扱いされたばっかりに、自分で自分の頸を絞めることとなってしまったのだ。つまり祭り上げるだけ祭り上げておいて、後は手の平返すように扱き下ろすのが目に見えている。いい加減なマスコミも怖いが、私はその中でも、仕掛けたTBSが1番罪は重いように思う。そして、それを黙認し続けたJBCにも過失は充分ある。全ての罪を亀田家だけに背負わせておいて、後は知らないというのでは腑に落ちないと考えるのであるが・・・・。
| BLOGTOP |