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2008.01.04 (Fri)

祇園さんへ行く

 初詣というのでもないが、今日は祇園さんへ行ってきた。祇園さんて何だと問われそうなので、正式な名称を言うと八坂神社である。でも京都の人は、昔から八坂神社なんて呼び方はせずに、八坂さん、祇園さんと敬称をこめて言う。

 本来、八坂神社の起こりは856年だと言われるが、876年に円如が午頭天王の分霊を遷し、藤原基経が精舎を建立して祇園寺(観慶寺)と称したのに始まる。創建については諸説あり、古くからある神社ではあるが、寺とみなされていたり、神社と見られていたりしたが、明治元年に八坂神社と改められたのである。しかし、それまでは祇園社と呼ばれていたから、祇園とは京都の繁華街のように思う人がいるが、実際は八坂神社のことを指すのである。

 現在の八坂神社は日本全国に2300社あるスサノオを祭神とする神社の総本社で、私は若い頃、大晦日の夜に行われる「おけら参り」に「おけら火」をもらいに来たことがある。今は自宅が京都の市街地から離れてしまった関係で、「おけら参り」こそ止めてしまったが、今でも京都の中心部にある神社なので、時々、訪れることがある。

 ところで、先ほど祇園とは八坂神社のことを指すと書いたが、今では祇園というと京都を代表する歓楽街、または花街のことを指すと考えている人が全国的に多いと思える。しかし、江戸時代までは八坂神社は祇園社と呼ばれ、祇園社の門前町として四条通沿いに発展した歓楽街を祇園と呼ぶようになっただけの話である。

 今日、八坂神社の石段下で「ここから一個目の信号のところが祇園だよ」と知ったかぶりしていたお兄ちゃんがいたが、明らかに間違っている・・・・。現在、祇園というのは鴨川に架かる四条大橋から八坂神社石段下までの四条通沿いを中心に、南北にして7、800m位一帯は全て祇園と呼ぶ。そして、この中には祇園東、祇園甲部、宮川町(祇園には入らないという人もいる)等の花街が含まれる。つまり、祇園とは範囲が実に広いのである。そして、敷居が高いことでも有名であり、中には一元お断りの店も存在するのでご用心・・・・・。

 京都で遊ぼう思てもなかなか難しおすなあ・・・・・ほんま・・・。

 花見小路である。逆光で見にくいが景観保存地区に指定されていて、古い京町屋が並んでいる。
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 八坂神社の石段上から四条通を望む。まさに快晴・・・・。この四条通はちょうど北緯35度である。
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 八坂神社の楼門。一応は重要文化財に指定されている。最近までは工事中で、この門の姿を眺めることは出来なかった。
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 八坂神社の本殿。この建物も重要文化財である。私も賽銭箱に100円を放り込んで、頭を下げて来た。何を願ったかというと、無病息災・・・それ以外にあるでしょうか・・・。
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 本殿裏の境内は灯篭のある参道になっていて、四条通から円山公園へ抜けられるようになっている。
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